ALL OUTを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月27日
慶常との練習試合後半戦、今の神高に足りないもの、足りているものを浮き彫りにする展開だった。
祇園くんのモチベーションの高さが空気を変えつつも、ド素人故にゲーム盤にはそこまで影響を及ぼさない冷静な描き方が、なかなか良かった。
江文が作中指摘しているように、赤山・石清水・大原野と、抜けた個はいてもチーム全体のレベルが追いついておらず、プレイが成立していない様子。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月27日
そこを埋めるウィングの江文自身がキャプテンとチームの信頼を得られず、試合に出れない≒流れを変えられない様子。
ガムシャラな神高だが問題点は多い
そこで主人公が介入して一気に問題解決……とはならないのは良いところで、素人にできるのは負けん気を見せることとタックルだけで、プレイの空気を変える程度だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月27日
そこで落ち着きつつ、祇園くを投入することで何が変わったのかハッキリ、爽快に描いたのは非常に良かった。
やる気しかない祇園に赤山キャプテンが方向性を与え、その努力を評価し意義ある結果に結びつけていく姿も、部活描写として心地よいものだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月27日
個人とは誠実で有意義な関係を結べても、チーム全体がどう進むべきか上手く示せない現状が同時に描かれてもいて、ここでも可・不可の描写のバランスが良い
有り余るエネルギーを『みんな』のために使い、小さな、しかし大切な結果をもぎ取ったこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月27日
それを周囲がしっかり認めていること。
スコア上は大敗ながら、祇園くんを中心に神高がどういうラグビーをしているか、何を大事にしているかが見えてきて、良い練習試合だったと思う。
それは不足分にも言えて、競技レベルの不統一、部活動・試合・練習全体におけるビジョンの無さ、江文や大原野のような強すぎる個性を方向づけるかなど、色々見えてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月27日
この殆どは指導者の不在が理由なので、来週早速コーチが赴任し土師ボイスで指導してくれそうなのはいい流れだ。
プレイでも人間としての対応でも頼れるところを見せてくれた赤山だが、いかに人間離れして見えても10代の少年、限界があるところを今回確認できた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月27日
作中初めて描写される『大人』がガムシャラさしかない少年たちに何を与えてくれるのか楽しみになる、次に繋がるエピソードだったと思う。