SB69#を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
いかにも中盤らしいタメ回であったが、ただ下げるだけではなくキュートで健気な若者たちの輝きを随所にちらし、解決の糸口もしっかり見せて引く、丁寧な仕上げ。
ここでグッと下げることで突破の勢いも生まれてくるわけで、乗り越えるべき課題をちゃんと見せてくれたことが嬉しい
軸は三本あって、一つはロージア。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
二期になって大きくクローズアップされている彼女だが、ダガーとのトラウマ、その尖兵(つまり過去の自分)であるアイレーンとの対決をしっかり準備していた。
ビビりまくっているものの、その等身大の震えが濃いキャラとあいまって、むしろ愛おしい見せ方だ。
現状アイレーンと正面切って関係を作っているのは、学校という『場』を共有しているロージアであり、プラズマジカとの対バンがどう転がるにしても、BVL&ダガーとの決着は彼女がつけそう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
過酷な試練になるので、バンドの仲間たちの助力を描くチャンスでもある。今後が楽しみだ。
もう一つはシンガン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
一期で匂わせていたシュウゾーとロムの因縁にヤングボーイズたちが気づき、仲間の過去に踏み込めないいじましさをプラモ屋で温めていた。
『プラモ屋』という少し外した、しかし叙情性のゆりかごになるシーンセッティングが、シンガンらしくて素晴らしい。
シンガンのバカガキどもがロムの人徳で引っ張られてバンドになっている姿は、これまで何度も描かれてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
だから彼らの足踏みにも共感できるし、そこを乗り越え兄貴分との距離をさらに詰める展開にも期待が高まる。男の子たちの一途な可愛さもしっかり描いてくれるのは、さすがのサンリオである。
過去の象徴である"Cadenza"は正調V系ロックという感じで、宮野真守の歌唱力大爆発。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
歌の強さはそのままキャラの正しさと信頼感に繋がる世界なので、シューロムの過去もただいがみ合うだけではなく、綺麗なものがあったのだろうと信じられる曲なのがマジグッド。
バンド名が太陽を意味する『アマテラスト』であり、シュウゾーはそこから『星』を取って『トライクロニカ』を、ロムは『炎』を取って『シンガンクリムゾン』に別れていったと考えると、あまりのエモさに死にそうになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
トラクロにも信頼の描写があって、今後が気になる運び方でした。
そして三本目、我らがプラズマジカ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
スランプに悩むシアンを信頼し、優しく見守ってくれるバンドメンバーがぞろぞろ寝室に訪れる絵面があまりにギャルゲー過ぎて、『お、好感度バッチリ稼いでんじゃーん』って感じだった。
コッチも信じているがゆえに言えない、もどかしいジレンマを健気に描く展開
仲間には見せられない弱さを闇色濃いめで描写し、さて下げて終わるのかな、と思ったら、しっかりベリーさんに繋いで上げ調子で終わらせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
ここらへんの運びが非常に見事だが、変態オカマギター野郎のメンターとしての信頼感は相当なものがあるので、まぁどうにかなるだろう! と思えるのが良し。
ロム周りで『年長者への信頼と、それ故のためらい』を描いて、キングとシアンで『同年代の仲間には見せられない弱さを、年長者には預けられる』という対比を入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
ただ似通った関係を並べるだけではなく、それぞれの差異に重点しながら綺麗なものを多角的に切り取るアングルが感じられ、良かった。
それぞれに鬱屈を抱えた若人の姿を切り取り、その先にある希望と未来にしっかり道をつなげて終わるという、横幅も縦幅も広い回だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月6日
こういう話で人間関係の細やかな機微を掘っておくと、今後話しが大きく動いたときに納得度が違うので、シリーズ構成上も技ありだったと思う。面白いなーSB69。