3月のライオンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
才能あふれる二海堂くんのニャー将棋でほっこりした後、嵐のようにインモラルな義姉が襲撃してきて、話の空気がガラッと変わる展開。
高橋くんやら、最近暖かい展開が多かったので、お姉ちゃんの登場で場面がビッと締まったのは落差があってなかなか良かった。
二海堂は相変わらずのブッチギリ良いやつであり、その完成された人格に零くんは後ろめたさを感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
明るく進んでいるように見せて、必然的に生まれる光の奥の闇を逃さず捉え、香子の登場まで一気に繋げる運び方は非常に良かった。ほっこりした河本家と、緊張感のある幸田家の対比もよく効いている。
これまで零くんの世界は冷たく暗色の過酷な色合いと、三月町のパステルで柔らかい色彩、二色で塗られていたのだが、香子はそのどちらとも違う色で演出されていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
危うい魅力をたっぷり積んで、可愛気と茶目っ気、悪意と親密さを乗っけた彼女は、零くんにとって三姉妹とはまた違う意味で特別な女だ
「アンタの匂いがしない」という台詞に象徴されるように、香子と零くんの関係は匂いを確認できる程に近い、ぶっちゃけインセスト(義理だけど)の危うさを常時視野に入れた関係だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
牧歌的で幼い三姉妹との関係とは異なり、零くんは一度も香子を直接見ない。タブーから目をそらすのは、惹かれるからだ
香子も自分から将棋と父の愛を奪った零を憎みつつ、それだけで終わらない不思議な情を漂わせているように演出されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
愛憎が渦を巻き、単純な色合いで塗りきれない、情欲と禁忌の入り交じる複雑な距離感。香子をちゃんとエロく危うく描くことに成功した結果、これが非常に巧く演出できていた。
冷たい世界と温かい世界、それとは別にある世界。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
3つめの世界が生まれたことで作品に立体感がでて、これまでにはない色彩が出てくるお話だったと思う。さんざんドギマギさせた挙句、嫌がらせするだけして帰った香子を零くんがどう乗りこなすのか、結果を知っていても気になるところだ。
二海堂に香子、零くんにとって大切な二人が、贈り物であるはずのベッドを専有し、零くんは床に寝る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
同じ構図を全く別の意味合いで引用することで、零くんと彼らの関係、零くんが背負っている宿命なんかもよく見えて、面白いなと思った。香子と並んで河を見るシーンも綺麗だったし、今週演出良かった
このアニメ、要所要所で作画カロリーを上げて『オッ!』と思わせてくんだけども、一番いい動きしていたのが『お魚を振り回す王将にゃーの、重量感のある空振り』だったのは、いい塩梅の諧謔だなぁと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
香子周りはぬるっと動かすより、止めたり切り替えたりの鮮烈さが印象的だもんな。
いつもの暖かさから始まり、木石のように生きているかと思いきや思いの外性欲に悩んでいる零くんの、意外な表情が見えてくるお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年12月4日
こうしてアニメになってみると、香子はエロいし、零くんは当然ドギマギムラムラしているし、いい関係だよなぁこの義姉弟…いつでも間違えそうな綱渡り感が良い。