このすば7話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
悪の幹部をぶっ倒してさて新章開幕、早速ですが死にましょう、という回。
ゆったり楽しく進んできたカズマさんの冒険ですが、一歩踏み外すと即死するハードコアな部分も世界にはあるよ、っつーところが見えた。
雪精はあんなにファンシーな外見しているのに……。
死ぬことでシラフじゃいえない本音の部分を引っ張り出す話でもあり、視聴者と同じように、カズマさんもあのくだらなく楽しい日々に愛着を持っていたのだな、とシンクロ率を上げに行く展開でもあったか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
主人公が視聴者の見ている世界にしっかり近寄ると、お話全体がグッと接近してくるわな。
ここまでの話がエピソードを相当に圧縮し、見せ場見せ場でボリューム多めに進んできたので、ややゆったり気味に進む今回は毛並みが違う感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
しかしそのスローペースが雪景色と死と後悔の入り交じる話と妙に共鳴して、少しだけ寂しい感じがじわっと滲む話になってもいた。
演出面で見ると、斬首された瞬間のカズマの視界の演出は、暴力に一枚布をかぶせるこのすばイズムと、実際に起きてしまっている殺傷のえぐ味を巧く両立させて、冴えのある演出だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
回る視界の異物感は、後にアクアの解説によって説明されるのだが、見た瞬間はなんだかよく分からない。
この不思議な味がその後の転生リブート(と同時に、この世界の神様の設定説明)の呆然とした感じを巧く引き立てているし、死の生々しさを作品から遠ざけてもいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
『せっかくゲラゲラ笑いながら見てくれてんだし、あんまキツいのはやめよう。しかし殺しはしよう』という工夫が見て取れて、好きな演出
ヒドい目にあい、出口を提示されつつも、カズマさんは長く素晴らしく憂鬱な世界に帰還し、王道ヒロインではなくゴミクズ人間三匹とガヤガヤ冒険者をすることを選び直す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
死と再生という形で、主人公の気持ちを洗い直すちょっと寂しくてシリアスな話を挟めるのも、7/10話という話数故か。
というわけで、これまでとちょっと毛並みを変えつつも、主人公が何故ここに居続けるのか、この話がどういう話なのかを確かめる、足場のあるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
1クールの中でこういう調子、こういう主題の話が一つあると、油っぽくなりすぎず湿っぽさも出ず、いい塩梅で見きれる気がする。好きだな。