このすば9話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
衣食足りて礼節を知る、家が手に入ったから今度は『肉』だッ! とばかりに、カニ食って女食うというバブル時代の脂ぎったサクセスに大突入。
肝心なところ怠けない作風がちゃんと活きていて、お肉ちゃんたちの作画は皆非常によろしかったです。タプタプしてた。
綺麗事を排除し、銭やセックスといった生臭い領域を笑いとともに扱って、キャラに人間味を付ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
泥臭いコメディだからこそ出来る領域に飛び込んで、登場人物の魅力を増しつつ、『お肉いっぱい食べたい』という青少年の欲求もしっかり満たすという、このアニメらしい二枚取りだった。
戦闘と同じく、セックスにおいても直線的なヴァイオレンスは避けられ、カズマは『夢』のなかで性を満たそうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
誰も傷つけず、自分も傷つかない、ソフトで計算された欲望の充足。
それは当然逃げではなく技芸であり、気持ちよく楽しんでもらうための足場なのだろう。
ダクネスが目ざとく指摘しているように、セックスにしてもヴァイオレンスにしても、大真面目に真ん中に据えてしまったら作品は内破する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
三人のヒロイン誰かと寝たり、安易にリセットできない負傷や死を背負えば、その瞬間からドタバタヒドイ系ファンタジックコメディは別の作品になってしまう。
たっぷりと油っこく女体を描きつつも、カズマさんがクリティカルな場所をかすめて日常に帰還していく取り回しは、やっぱこのお話が自分のポジション、届けるべき物語に自覚的だと示してくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
同時に、視聴者が見たい場面をサービスすることに手抜かりないことも。いやー、いいお肉ちゃんだった。
キャラ単位で見ると、ダクネスのヒロイン力がまじ凄いことになってて、淫乱でチョロ蔵で無知シチュでおぼこいという、雄のファンタジーを塗り固めて茅野声を付けたような、素晴らしい造形だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
後三ミリ踏み込めば確実に貫通出来ていたが、カズマさん面倒見いいんでモテるのは納得である。
あと、カニを貪り食うシーンは肉欲に満ちたエピソードのメタファーとしても、衣食住の『食』でのサクセスとしても、PTがすっかり仲良くなった様子を見せるシーンとしても、非常に良い仕上がりだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
カズマさんだけではなく、めぐみんとアクア、アクアとダクネスとかも仲良しなのは良い、凄く良い
これまでも『はいはい、カズマです』とか、いい具合に抜きの笑いを作っていたオフボーカルの使い方だが、カニの宴ではアクアとめぐみんの日常を見事に切り取り、想像力の羽ばたくスペースを作ってくれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
あれを聞かせることで、描写されない部分に想像が伸びていくわけで、正しくファンタジーだ
しかしホームを手に入れ、『ヤバいじゃん、粘着湯気一歩手前じゃん、性欲爆発寸前五秒前じゃん…』と危惧した直後に、そこらへんしっかり拾ってPT内恋愛を扱ってくるあたり、構成目ざといなあ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
あんだけ圧力高まった状態で同じ場所に入れれば、まぁこういう話も来るよねっつー納得を外さない。
そんなわけで楽しく続いてきたこのすば一期も残り一話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月4日
古畑任三郎における"赤い洗面器の男"のように、マクガフィンとして語られてきた超絶機動要塞が実際に牙を向いてくる話で終わるようだが、さてどう〆てくるのか。いつも通りに終わる気もする…というか、それを期待しているのだが、どうかな?