3月のライオンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
先週は主人公・零くんの内面に深く潜っていく話だったが、今週はその周辺の人々にフォーカスを当てて、横幅広く切り取っていく回。
こうしてアニメで構成を見てみると、零くんの閉鎖的な自意識だけに作品が集約されないよう、いろいろ考えて作られていることが見えて楽しい。
『世界は案外風通しが良いし、想像よりもお前のことを気にかけてくれているよ』というエピソードなので、自然演出もポップに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
後藤さんと島田さんの決戦も、意気込みとしては零くんに勝るとも劣らないモノなんだけども、ギャグ調混ぜて軽やかに展開する。まぁ毎回あの調子じゃ窒息するし。
色んな人が出ては引っ込み世話しない回なのだが、小さな出番で良いこと言うので印象が深く刺さり、色んな人がいてくれるありがたさ、楽しさになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
人生のシワが顔に刻まれたジイちゃんが、手を休めることなく仕事と恥について語るシーンは、うまい具合に零くんの状況をまとめ見守っていた。
メインにはならないとはいえ零くん主人公なので、彼をメインに関わる人達もたくさん出てくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
半分以上、零くんが好きな香子と零くんを好きな二海堂のエピソードだった気もするなぁ。動きがつくと、ホント零くんは義姉が好きだなぁってよく分かる。触りたいが壊したくない故の、おずおずとした手付き
その臆病さが香子を苛立たせつつ、そこに込められた暖かさに気づかないほど無神経でもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
だからといって素直に懐に飛び込めるほど強くもなく、誇るべき自分がないほど弱くもない。血はつながってないのに、姉と弟はそっくりであり、だからこそ憎く愛しい。硝子は共鳴してひび割れるのだ。
そういうネットリとした泥から、零くんの手を借りて幼少期に抜け出した二海堂。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
ともすればおんなじ場所に落ちてしまいかねなかったけど、ワンチャンスで生き方を一気に切り替え、朗らかで前向きな二海堂晴信に育ったあたり、あの子はホント人間が強い。その強さが零くんへの優しさとなり、種を巻いた
他人にかけた愛情と真心が、はたして芽を出すか、否か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
それは種を撒いた側ではなく、受け止めた側が決めることだ。零くんの感情を跳ね除けることしか出来ない香子のようなスタイルもあれば、一杯の水で生き方を変えた二海堂のようなスタイルもある。
零くんはどちらにでも転べるけども、さてはて。
零くんにとって現状世界は『将棋界』『川本家』『香子』の3つくらいしかなくて、『学校』は意味を定位できない透明な場所である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
先生が非常に親身に、必死こいてサポートしてくれているものの、先生は先生。隣り合って生活をともにしてくれる、同年代の仲間には度うあってもなれない。
そこら辺飛び越えて対等にぶつかり合えるのが将棋という競技の凄いところなんだろうが、先生の真心はたっぷり描写された上で、色も意味もない『学校』という場所に零くんが何を見つけるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月28日
次回は原作でも一等好きなキャラクターとの出会いをアニメで見れそうで、非常に楽しみです。