3月のライオンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
長い冬を経て、梅ほころぶ芳醇なる春。零くんが周囲のヒトの優しさに気付いて、世界がぐんと広がっていく回。
学校・将棋界と、色んな世界を持ってる零くんを多角的に切り開いていく展開は開放感とぬくもりがあってとても良い。私生活担当の川本家は来週。
というわけで、野口先輩と出会い、先生と魂の対話をし、それに背中を押される形で兄者に告白して研究会に入った零くん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
悪いことが起きるときもドミノ倒しだが、良いこともまた領域を超えて連鎖する。アニメで連続してみると、この繋がりがよりクリアで心地よいね。
これまで零くんにとって学校は冷たく暗い場所であり、屋上とか怪談の踊り場とか、人がいない灰色の風景ばかりが強調されてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
野口先輩との出会いがターニングポイントとなり、零くんは学校にある色彩を発見し、その中に飛び込んでいくことになる。春の緑、夏の風。そういうものに目を向けていく。
並の高校生じゃ零くんの重さを受けきれないため、野口先輩は高校生ということになっている大人ではあるんだが、ともあれ同年代の友人が学校にいることは、やっぱり零くんにとって大きい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
どん詰まりに思えた世界が思いの外優しく、広く、暖かいことに気付けることはかけがえないことだ。
『お前が人を頼らないと、人もお前を頼ることが出来ない』という先生のセリフは、直近だと研究会への参加につながるわけだが、より大きく広いレンジでもクリティカルな助言で、そういう意味でも今回の小田屋家な話はターニングポイントである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
あの人いなかったら、零くん潰れてたろうなぁ。
色を変えた学校を後にして、零くんは将棋の世界に飛び込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
『勝者は憔悴し、敗者は勝負を汚さないよう毅然と振る舞う』という島田-後藤戦の景色は、意外でありながら『そういうもんなんだろうなぁ』という納得があって、将棋ルポとして白眉の描写だと思う。
良い現場切り取って漫画にいれたなぁ。
そこで将棋界の格調高さを見せた直後に、ガキみたいに醜く、垣根なく言い争える研究会の温もりを持ってくる見せ方が、凄く良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
学校だけでなく、将棋の世界にも色んな色彩がある。意気込んで、ぶっ潰されて、立ち直って、零くんはそれを学んでいく。世界が広がっていく。穏やかで靭やかな喜び。
研究会の大人げない面々の早口は、声優さん達の怪演もあって非常に面白く、重苦しかったココ最近の空気を吹き飛ばしてくれる春一番であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
ツダケンここで使うかぁ……滑川さんのキャスティング、誰になるか気になるなぁ……(そこまで行くか全くわからない。行ってほしいけどアニメで見たいけど)
新しい出会いの輝きを書きつつ、川本家や二海堂といった馴染みの連中の温かみもしっかり添えてくれたのも嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
ひなちゃんは優しい子だなぁ…あと徹底して『父親』が不在であるこのお話の中で、同等の男として零くんのプライドを大事にし、立ち直るのをじっと見守ってくれるおじいちゃんの存在な。
そして俺の二海堂…『お水』をちゃんと三人分買ってくれる優しさとか、零くんとの垣根のないキャイキャイっぷりとか、『お前マジ……マジお前!!』って感じでした。最高でした。二兆点。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
やっぱニカはかわいい優しいありがたいの三拍子揃っていて、しかもこっから別の良さも見せてくるってんだからね
二海堂が兄者の慢性胃痛に気付いていない様子は、実は零くんが二海堂の持病を知らない状況と響き合っていて、『一番大事だからこそ、一番弱いところを教えられない』というねじれが共通している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
それを拾うところまでアニメは行くかなぁ…行かねぇなぁ多分。こっから島田さん主役だもんな。
ともあれ、長いトンネルを抜けた先で新しい景色に出会う回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月4日
その出会いがどういう変化、どういう成長をもたらしていくかは暫く先の話なんですが、効果が出るまで人生を焦らない筆が僕は好きだし、アニメがじっくりやることでそれを再確認も出来ます。面白いなぁ、このアニメ。