プリキュアアラモードを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
メインキャラ紹介で一話ずつ使ってきて、中学生トリオが出揃ってさて一休み。関係性を構築したり、スイーツという主題について掘り下げていくのかなと思っていたら、貝澤演出ほとばしるストレンジな、しかしコアは抑えた不思議な回となった。
今回は色々不思議なポイントがあって、一つは展開に必要な助走が少なめな所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
物語の軸足は実は三人よりも、真理子さんにあって、彼女の助言でスイーツづくりもバトルもうまくいく。のだが、彼女がどんな人でいちかとどういう関係か、あまり語られない。知らない人なのに、言ってることは決定的なのだ
これは前回加入したあおいと三人の関係、スイーツとの関係も同じで、もうちょっと摩擦なり葛藤なりあるのかな、と思っていたが、スルリと仲良くなって、スイーツにも結構真面目に向かい合ってくれている。そのための助走は、エピソード内部ではあまり感じ取れない。結果が先に立っている感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
その上で、結果それ自体は好ましく、『まぁ、そうだな』と納得できるところに落ち着いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
真理子さんの初期衝動と和を大事にするイズムにも、三人のハッピーハードコアな雰囲気も、受け入れたくなる説得力がちゃんとある。しかし、そこにたどり着くまでの道筋が感じ取りにくい。不思議だ。
演出面でも、枠内に顔がアップになったり、ファンシーな背景の中で静止したり、どっか最近の時流とズレた独特の演出が唸っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
古臭いと言えば古臭く、しかしそう切り捨てるには独特の間合いと心地よい感触を持っている、やっぱり不思議な映像の作り方だったと思う。
三人の心がすれ違いばらばらになるシーンは、時計の反射で三人を切り取ったり、影だけに芝居させてすれ違いを強調させたり、かなりキレッキレだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
心が行って返ってする展開を過剰に重くならないように描くために、ストレンジテイストが巧く包み込んだ形になっていて、面白く取り合わせだった。
前回はあおいといちかに絞った関係性描写だったが、（前景が薄いとはいえ）スイーツとプリキュアで繋がった三人が可能性を感じ、楽しさを生む化学反応を引き出す様子は、ちゃんと切り取られていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
時々すれ違いもするけど、やっぱ一緒にいると楽しくて、笑顔が出てきちゃう。そういう仲はとても良い
ただ、明瞭に引っかかったポイントが二つあって、一つは状況やテーマ性を明瞭な言葉で説明しすぎている所。バラバラになったいちかがこれから目指すべき場所、敵に勝てない理由。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
たしかにそれ以外理由はないけども、もうちょいぼやかして膨らましてもよかろうよ、という描き方だと感じた。
もう一つは失敗した食品、失敗した調理の扱い。失敗しているのだから無残ではあるべきなのだが、後ワンクッション配慮を入れて欲しい感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
これは扱いが難しいテーマを選び取ったシリーズ全体に、今後ものしかかる課題だと思う。経験を積んでいけば、失敗自体が減っていくのだろうか？
全体を見てみると、独特の感触ながら核の部分には輝きと正しさが感じられ、しかし必要な要素が足りていないような、過剰なような、でも結構好きな感触で仕上げられているような、どうにも不思議なエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
嫌いでないというか好きな感触であり、この方向性が最大限生きる話を見たくもある。
とまれ、幼い三人が仲良く繋がっている様子は幸せそうではあり、このお話自体がまた一つの初期衝動になるだろうと思えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月26日
変化していく状況の中で、遂にお姉さん二人のエピソードが襲いかかる。
プリモードは各話の演出コンテ脚本の色が濃く出る印象を受けるが、どういう仕上がりになるのだろうか。
