けものフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
雪山! 温泉!! 過酷な環境の中で育まれる勇気と絆!!!
大体そんな感じの話であり、今週もかばんちゃんは賢く、サーバルちゃんは強く、フレンズ達は皆優しかった。
かなりの量の設定が明言され、旅の終わりを感じて少し寂しくもなる回だったかな。
先週控えめだったせいか、今週はかばんちゃんの人間特性が大暴れ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
寒さを凌ぐ居住地を制作し、セルリアン襲撃をやり過ごすそりを開発し、『服を脱ぐ』という概念をみんなに教える。
サーバルちゃんの全幅の信頼も納得の活躍で、『やっぱ主人公が活躍すると満足度高いなぁ』と頷く。
毎回そうなんだが、かばんちゃんの能力は『苦境をやり過ごす』か『協調を加速させる』ために発揮されていて、奪ったり押しのけたりという方向にはいかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
これが人間自身の特性ではないことは、僕らは嫌というほど思い知っているが、そうありたいと願うヒューマニティでもある。
無論それはじゃぱりマンが尽きず、死の具体的な描写を巧妙に避けているジャパリパークという新たなるカナーンあってこそではあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
ファンタジックな設定によって生物のカルマを超克させ、理想を描くという意味では、このアニメは非常に"アイカツ!"無印に近い哲学を持っているように感じる。
ともともヒトは寒冷差に強い生き物で、これに加え居住施設と衣服を活用することで、砂漠から極寒地まで生息域を広げた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
かまくらと服と温泉がキーアイテムになる今回は、人類のそういう適正を遠景に睨みつつ、賑やかで楽しく、ちょっと影のあるお話になった気がする。
ゲストフレンズたるキタキツネとギンギツネもいいキャラで、お姉さんっぽく状況をリードするギンギツネの責任感と、子供っぽくわがままなキタキツネのバディ感がとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
フレンズらしさを共通設計として持ちつつ、個別のキャラ立ちはちゃんとしているのは凄いことだ。
ギンギツネが温泉施設を補修するシーンがあることで、知恵がかばんちゃんだけの特権ではないことが判る。(最大の得意分野ではある)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
フレンズは賢い。サーバルちゃんが与えられた条件から『海』を推測したことからも、それは判る。それは間違えた答えではあるが、必死に考えた答えでもある。
かばんちゃんがサーバルちゃんの信頼と保護の元、フレンズに必要なタフさを手に入れたように、サーバルちゃんもかばんちゃんと旅をする内、ヒトの超時間・空間的想像力を学習しつつあるのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
与えるだけではなく、導くだけでもなく、支え合って旅をしている感覚が良く出ている。
今回はフレンズの誕生のしかた、セルリアンの生態、セルリアンによる『死』の実態と、いろんなものが見えてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
キタキツネの「もうゲームできなくなっちゃうのかぁ」という素朴な一言で、フレンズにとっての『死』、自己同一性の崩壊を簡勁に表したのは、凄く良かった。重すぎないがしっかり重い。
野中藍声のゲーム版サーバルと、僕らが慣れ親しんだサーバルちゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
二人のサーバルの間にある断絶は未だハッキリしないが、その輪郭はだんだん塗りつぶされてきた。
かばんちゃんの失われた記憶と、ヒトを求める旅路が極まった時、ジャパリパークと人類の過去も判る感じなのかなぁ。
久々にセルリアンが出てきて、彼らがフレンズの『死』であることが明示されたことで、逆にこのお話が剥き出しの『現実』のショックをどう捌くかもわかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
捏造された楽園を維持するためには、非常に繊細な筆さばきが要求される。そのことに、このアニメは自覚的だし丁寧だとも思う。
徐々に物語は核心に迫りつつある(これがかばんちゃんの旅路とシンクロしているのが、ドキドキを強化していてとても上手い)が、世界に確かに存在している陰りをどう使って、話を収めるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
心配でもあるが、信頼出来るアニメだとも思った。焦らず、フレンズ達の楽しい暮らしを大事に進めてくれている
というわけで、世界の真相にちょっとずつ踏み込みつつ、雪山コント・温泉コントとして楽しく、可愛らしいエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
ゆるいだけじゃなく、セルリアン襲撃という圧があることで、かばんちゃんの知恵と勇気も輝いたし。そういうさじ加減の巧さを強く感じ、信頼感が分厚くなる回だった。面白い。
あんま関係ないが、風呂場にて全裸で『発見だー!』『ヘウレカー!!』と叫びまくるけものをみて、『君らは浮力を発見したアルキメデスか』とツッコんでしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
けものフレンズは全人類が楽しめるアニメを目指してるので、出して鎖骨までであり、全裸でアゴラを走り回ったりはしないのだ。
けもフレ追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月7日
雪山恒例の『寝るなー! 寝たら死ぬぞー!!』コントと、セルリアンの設定公開による『死』のスケッチは、おんなじ要素なんだろうな。
今回は多分、けもフレが接近できるギリギリまで『死』に近づいていった話なんだと思う。クライマックスの描き方次第ではあるけど。