アイカツスターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
S4戦3つめ、美組…というよりは、香澄姉妹の因縁決着編。
真昼最大の物語リソースだった夜空との関係に真正面から決着を付け、新しいステージに羽ばたかせるお話だった。一年ほぼここ一本で積んだだけあって、爆発力のある勝負になったと思う。
真昼は常に姉との間合いを軸にキャラが掘り下げられていて、第14話での登場と第15話での不和の解決が巧く言った分、キャラリソースが早めに消費されてしまった感じもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
真昼最大のドラマはかなり序盤で終わってしまっていた、というと、ちょっと残忍すぎるだろうか。
早めにキャラの輪郭が掘れた分、サポーターとしては非常に優秀で気持ちがいいキャラではあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
ローラとの『顔面偏差値の暴力で殴るコンビ』は華があったし、ゆめでは引き受けきれないローラの魅力をしっかり受け止める、良い関係でもあった。あくまで二番目、ではあるが。
『姉を超えるアイドル』という新しい目標も、(第34話の仕上がりが結構良いとはいえ。そういう意味で、ちゃんとあの三人を出したのは良かった)そうそう簡単に結果にたどり着かせないスターズでは、一年間答えを出すことを保留されていた感じもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
同じ美組の小春が去ってしまったのも痛かった
総じて、夜空との関係に始まった彼女は、それがどっしりと安定感を持っていたが故に、一つの枷にもなってしまっていたように感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
今回の勝負は真昼の一年間のアイカツを総括すると同時に、夜空を去らせることで『香澄夜空の妹』としての真昼を終わらせる回でもある。長い軛だった。
キャラクターを重たく縛り付けるのは、安定感のある鉄板ネタだからこそ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
ずっと真昼の真ん中にあった姉妹の絆とライバル関係は今回丁寧に回収され、勝負が持つ意味合いはかなりクリアだった。『譲られた玉座』に座ることになるあこ当人が椅子の値段を説明したり、朝日が複雑な心境を喋ったのも良い。
ステージングは特別なグレードアップグリッター(もうネタの領域まで入ってると思うこの長い言い回し)による新ドレスと、玉座から立ち上がる出だしががっちり噛み合い、説得力があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
終わった後のリアクションで凄みを言語化しすぎて、余韻を視聴者にふくらませる余地がなかったのはちょっと残念
先週あこが順当に負けたように、香住姉妹は始まる前からトップ2扱いを受け、順当に接戦を演じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
その接戦が、15話では遠かった距離を一歩ずつ詰めていくことこそが、真昼の一年であった、ということの証明になるのかもしれない。ようやくここまで来て、ようやく追い抜いたのだ。
その足並みがじっくりで、まだまだ走りきった感じがしないのは、非常にスターズらしい地道さだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
数字の上で姉に勝っても、妹は納得しない。勝負に向かう自分の心を揺らさないために、『姉さん』ではなく『香住夜空』というしかない真昼の脆さと真剣さが、僕は好きだ。
今回の結果は真昼だけではなく、夜空も開放する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
姉を追いかけて一人前になろうとする可愛い妹のために、立派な目標であり続けること。
その意識に夜空も縛られていたことを、敗北したときの微笑みが教えてくれる。S4でも『真昼の姉』でもない存在として、彼女は物語から羽ばたいていくのだ。
戦いが終わり、『夜空の妹』に戻ることを許された真昼は姉の決断を擁護する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
実は無印アイカツ以来、おそらく初めて『アイドルの引退と、それに対するファンの嘆き』を正面から描いた状況のなかで、抑えていた愛情が爆発する。
姉妹でありライバル。二人の関係をしっかり使い切った対決だと思う。
こうして真昼は勝利し、S4になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
『香住夜空の妹』という堅牢で、強固で、重荷でもあった要素はもうない。姉に頼らず、姉を追いかけずに、真昼個人の魅力と輝きを、S4として二年目はアピールしなければいけない状況になったわけだ。
それはいわば、去っていく夜空の屍から萌え出る緑の木だ。
二本の木として支え合い、競い合って伸びていた香澄姉妹は分かたれ、別々の空へと伸びていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
巧くリソースを使い切り、S4美組・香澄夜空のスタートラインは巧く描けたと思う。その道の先に、『普通』を超えた凄みを描けるかどうかは、2年目のエピソードの仕上がりにかかっている。
敗北によって未来への期待を掻き立てたあこと、勝利によって白紙の未来を手に入れた夜空。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
新S4は、結構続きが気になる形で巧く玉座に座ったと思う。(競う相手も、それで浮き彫りになるテーマ性もないゆずは、その辺可哀想だ)
最後の椅子は激戦区・歌組である。
リリィにゆりちゃん、ローラに主人公・ゆめ。そして現役S4にしてゆめの夢として描かれてきたひめ先輩。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月9日
ぶっちゃけ人材集め過ぎだと思うが、まずはリリィとローラから。特にローラは作中最大の人格者として、物語全体に大きく貢献してきた。それに報いる強度の物語を、来週は期待したい。