セイレンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
幼かったぼくたちの日々が終わる…今日子編、そしてセイレン最終話ーッ! というわけで、甘酸っぱい青春ど真ん中ラブストーリーと、高難度の変態芸が同居するトンチキアニメもラストエピソードである。
最後まで自分らしくしっかり走りきってくれて、とても楽しかったです。
前二人に比べ、恋の自覚も悩み始めるタイミングも早めだったせいか、どっしり腰を落として着実に進んできた今日子編。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
その集大成となる今回も、クリスマス&学園祭というWブースターで成層圏まで打ち上がる、見事な告白劇となった。変化球2つでストライク取ってきて、最後に直球ズバンである。
幼い時間を共有していたからこそ、関係が変わることが怖かった二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
周囲の人の助けを受けつつ、ときに迷いつつ、ようやく成長した自分自身に素直に、関係を変化させることを選ぶ。
性欲の真正面からの肯定含め、凄くジュブナイルな話を素直に進めて、たどり着くべき場所にたどり着いた印象である。
子供ではないということは、即座に大人であるということにはつながらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
セックスできる身体含めて、変わってしまった自分をどこに落ち着け、周囲とどう向き合うか。今日子も正一も、そういう青春の揺れ動きと向き合い、自分らしい答えをちゃんと見つけたと思う。毛糸パンツとか、おでんとか。
超直球のネタを扱いつつ、「今日子のつむじが丸見えじゃないか!」という高難度の台詞が飛び出してくるあたりがセイレンだなぁと思う。そこかよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
『隣のお姉さん』に受け止められる安心感を捨てて、男としての正一に向かい合う決意が形になったいいシーンなんだがな、あのあたり。
打ち上がる花火は絶頂の露骨なメタファーであり、同時に二人の恋を祝福する号砲でもある。成長していく精神と身体、変化していく関係。それに怯える心も、それを受け止める気持ちも、ともに大事なものだと描いてきた話にふさわしい、いいフィナーレだったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
カクセイを果たし『女の子が欲しい』自分から逃げなくなった正一の姿は、自分と向き合いきれずにタイムアップを迎えてしまった第4話と呼応する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
バスの運転手さんになったり、編集者になったり。職業選択含めた多様な可能性を、青春の先にある場所として祝福する姿勢が好きだ。
今日子との恋が実現した今回のラストと、新たな恋がスタートする常木編のラストが並立しているのは、『恋は勝負ではない』ということだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
成就した恋と、実らなかったが新たに始まる恋は、ともに物語の終わりとして十分な意味がある。勝ちにも負けにも価値があるなら、勝ち負けは無化される。
そういう角度から色恋を捉えつつ、多様な思春期の姿を色んなヒロインと切り取っていくスタイルが、僕は風通しよくて好きだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
頭のネジが外れたトンチキ力を全開にしつつも、ジュブナイルを作っているという自負と客観性が常にあったことは、この話を好きになる大事な足場だった。
恋のゲームなのに、『恋だって、結局人生の一場面さ。全部じゃない』と割り切る一種の冷たさは、賛否の別れるところだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
でも僕は、自分たちがメインで扱う題材に溺れず、その客観的で、同時に絶対的な価値を信じながらラブストーリーを三本仕上げるスタンスは、とても良かったと思う。
ここらへんは、『主人公』として物語を追体験するゲームではなく、『視聴者』として物語を客観視するアニメで、この作品世界に触れた僕の立場も大きいのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
『結局他人事だから、そうやって割り切れるんだ』と言われてしまえば、返す言葉はない。にわかですいません。
しかしアニメ新参としては、恋の熱狂、青春の狂気にどっぷりと浸かりつつ、最後まで溺れきらずに的確に描ききるアニメ・セイレンの筆は非常に魅力的だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
これまで見てきたラブコメディとはまたちょっと違う、不思議な風通しの良さとド濃厚な変態力のあわせ技。圧倒的にオリジナルだ。
客観的な姿勢を維持しつつ、このアニメは正一と女の子たちの不器用でトンチキな青春を、凄く愛おしく見つめていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
一瞬一瞬が本物であり、かつリセットされ別の可能性を生み出しうるという、不思議な物語世界。そこでニヒルにならず、各話全力で走りきってくれたのは、とても嬉しいことだった
女性的な要素をたくさん持っていて、弱気で優しい正一という主人公。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
彼の魅力と弱さにしっかり向き合い、色んな可能性を発掘してくれたのも、非常に良かった。
恋が形になるかもしれないし、ならないかもしれない。どっちでも正一は正一で、だからこそ女の子も正一に惹かれる。良い主役だった。
女の子たちも一筋縄ではいかないアクを持っていて、皆それぞれに可愛くて、クレバーな子たちだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
男性が消費主体になるラブコメの中で、自分たちの性欲をトンチキフィルターかけつつもパワフルに主張し、前のめりにオラオラ主張してくる力強さが、とても頼もしかった。こんぐらいが好き。
そして乱舞する、変態的言語センス。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
ほんっと常人には思いつかないワードが群れをなして襲ってきて、グチャグチャに翻弄されるのが毎週楽しかった。そういう武器を持っておきながら、ポエジーのある暗喩を的確に使って話を整えても来るし、不思議な話だったなぁ。
オムニバスという形式、キャラクターの造形、独特のセンス、ジュブナイルとしての骨太さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
強さと好きになれるポイントが沢山有る、見事なラブ・コメディでした。語り口にも世界観にも魅力があるので、他のヒロインの物語も是非に見たい。
しかし今は、走りきってくれたことに感謝です。
ありがとうございました、お疲れ様でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月23日
いいアニメ、好きになれるアニメ、『これは俺のためのアニメだな』と思えるアニメでした。そういうふうに、俺の凸凹とぴっちりハマるお話ってのは、結構少ないもんです。本当に、ありがとう。