アイドルタイムプリパラを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
かくして物語は終わり、そして新たに始まる。
女子アイドル不毛の地パパラ宿を舞台に、力を奪われ零落した神と、あこがれ以外何ももっていない少女が出会う時、神話が始まる! って言う感じの第一話だった。
パパラ宿の状況、ゆめちゃんのキャラなど、よく見えた。
というわけで、真中らぁら、新天地で三度目の六年生である
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
積み上げたものは財産であると同時に誇りでもあるため、らぁら以外はビシっとリセットしたのは英断だと思う。
アイドルの流行り方も白紙、神アイドルとしての実績もゼロに。世界が変わったので、色んな部分が新たになった。
マスコットはトンチキ声で喋る『動物の形したオッサン』ではなくキュートな小動物だし、"おジャ魔女どれみ"の魔法玉よろしく、『アイドルに相応しい行動』を積み重ねることで、ステージという魔法が使える形になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
『アイドルタイム集め』というノルマがあることがどう生きるか、今後楽しみだ。
今回はリセットした世界、白紙の大きさをズアーっと見せ、そこを駆け抜けていく主人公の顔をしっかり見せる回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
プリパラに相応しいキチっぷりを虹色瞳孔で全開にしつつも、プリパラへの憧れだけはドがつくほど本物なゆめちゃんのパワーは、見ていて気持ちが良かった。本気なのはいつだって良いことだ
『食いしん坊キャラ過ぎて、常に炊飯ジャー完備!』というアクセルの踏み方はいかにもプリパラだが、そうやって『キャラにとって一番大事なもの』を強調しておくことで、プニコンに大事なおにぎりを譲る決断が、彼女にとって大きなものだということが判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
相変わらず非人間的なシステムは『マネジを獲得し、新曲をゲットした』という『結果』でアイドルタイムを与えるが、魔法がかかるのはゆめが己の欲望を制御し、弱くてよく知らない生き物に己を分け与えた『過程』があるからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
ネタと倫理の線引を譲らないことは、プリパラ最強のパワーだと思っている
男子アイドルがブイブイいわせ、女の子は皆ただの観客であるのが『普通』だというパパラ宿のルール。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
それは広大なフロンティアであり、ゆめが初期衝動の赴くまま突っ走ることで、観客が増え、アイドル仲間が増え、世界が変わっていくのだろう。それは多分、見ていて面白いサクセス・ストーリーだ。
今後ゆめは『アイドルは男の子の遊び』という抑圧と戦っていくことになるのだが、『兄』という最も身近な場所にその象徴を置いたのは、良い配置だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
おにーちゃんもイジワルながら気さくな感じで、彼が色々言ってくることでゆめも発奮するのだろう。喧嘩するほど仲がいい感じなのがグッドナイス
と、主人公の名前は夢川ゆいであり、ゆめではなかったな…訂正訂正。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
語尾キャラならぬ接頭辞キャラというトバし方、名前ですでに『ユメかわいい』と自分を主張していくアクの強さ。
本当にプリパラの主人公だなぁという感じがする。
ゆいは本当になんにも持っていなくて、彼女にとっては夢である『アイドルタイム』は現状、他人にとって『妄想タイム』でしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
価値が無いと思われ踏みつけられている状況から、どう立ち上がり己を示すのか。無価値な妄想を共有可能な夢にしていくのか。
アイドルタイムはそれを追うのだろう。
そんなゆいのあくまで補助線として、らぁらはかなりいい位置についていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
前作主人公の有り余る経験値で横殴りしないよう、『物理的破損』という力技でパワーを抑えて、新たな主役に舞台を譲る姿はすっかりお姉さんで、最も大事なものがリセットされていない安心感があった。
かつて自分を夢に導いてくれた、南みれぃの「プリパラは好き?」という問いかけ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
全てがリセットされた新天地で、今度はらぁらがゆいにその言葉をかける。ゆいはその裏にある物語と切なさを知らないこと含めて、あれは奥行きのあるシーンだった。
爆走元気っ子であるゆいが、神たるらぁらをナメくさっているのが本当に面白くて、見抜けないゆいの未熟さと可能性、余裕を持って後輩を導くらぁらの度量、両方が際立っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
今は新主人公を思いっきり暴れさせるターンなので、らぁらは見ているだけってのは正着だと思う。そのうちキメるでしょ。
とにかく夢だったアイドルが出来て楽しくて楽しくて仕方がないゆいの初期衝動を、楽しく元気に弾ませる初回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
そのトキメキこそが、全ての問題を乗り越えていく強力なエンジンになるわけで、鮮明に描けたのはとても良かったと思う。ゆいちゃんのこと、ちゃんと好きになれる第一話だった。
今は『妄想』でしかない『夢』。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
一切興味を示さない学友。
『アイドルは男の子の遊び』という固定観念。
一期序盤を思わせる、大神田デザインをした学校の圧力。
乗り越えるべき課題も沢山見せられて、その一つ一つがゆいの偉業のために用意されているのだと思うと、ワクワクも高まる。
そしてその隣には、全ての力を奪われても一番大事な輝きを失っていない神がいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
らぁらが側にいる限り、ゆめちゃんの暴走は巧く制御され、山あり谷ありのアイドル開拓神話で楽しませてくれるんだろうなという安心感が、今回の佇まいにはありました。頼りになるメンターがいる物語は、マジ無敵。
新天地に全てをリセットした意味。それでも旧主人公を継続させた意味がしっかり見えて、新シリーズにも期待が高まります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
やっぱな~、誰から理解されなくても高鳴る思いを抑えられない主役と、それを唯一理解してやれる相棒は無敵すぎんだよなぁ…相棒の価値を主役が分かってないのがマジ無敵。
そのうち話が転がりだしてくる中で、ゆめちゃんが支えてくれたらぁらちゃんのありがたみに気付いたり、復活なった神の圧倒的なステージに自分の無力さを思い知ったり、色んな話があるんだろうなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
こういう『夢/妄想』が転がる隙間がこの話にはあるんだよ、とちゃんと見せる一話、良いと思います
追記
アイドルタイム追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
パパラ宿で追加された『アイドルタイム』というのは結構考えられた設定で、時間を限定すること、発動のためにリソースが必要なことで、『アイドル活動は『何か』を要求するハードなもので、無条件に支援されるものではない』という世界のルールを、巧く具体化している用に思う。
パラ宿では『女の子みんなの夢』だったアイドルは、パパラ宿では『男の子だけの遊び』となっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
この変化が『アイドル開拓神話』という物語の軸、アイドルタイムの独自性に繋がっているわけで、アイドルタイムが犠牲を求めることは、そういう変化をうまくシステムに盛り込んでいる好手だと思う。
今後話が進んでいく中で、『アイドルタイム』の設定が足かせとなるか、話を飛躍させるジャンプボードになるか、はたまた有名無実化するか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月4日
そこら辺の舵さばきも、一年という長丁場を戦う女児アニメ特有の見どころ。
アイドルタイムプリパラ第一話、今後のために色々仕込んであって面白い。