サクラクエストを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
今は滅びた夢の王国を復興させるべく、選ばれし勇者が玉座に座った! というファンタジックな外装で飾られた、クソど田舎のダメ人間奮戦記。
田舎の寂れっぷりと夢破れた王国の悲哀、トホホな人間模様がいい具合にロウな空気を醸し出していて、こっからの上がり方か楽しみ。
主人公は流され形というか、自分にも大いに欠落がありつつ、それより大きな穴の空いたトンチキ王国にドゴドゴ吸い込まれていく感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
PAお得意の美術力が冴え渡り、埃色のクソど田舎が生々しく迫ってきた。ハンパにファンタジックな外装を付けている分、ミジメさがブーストされる良い演出。
ミジメって意味では主人公も負けておらず、就職活動で己を否定され(た気持ちになって)、半分詐欺みたいな(でもちゃんと確認しなかった自分に一番責がある)流れで廃王国の玉座に一年座ることになり、良いことマジで無いスタート。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
なんかド派手なイベントが連発してヒドい目に! というのではなく、主人公の不注意や煮えきらなさ、田舎の生煮えっぷりが相乗効果を起こしてグズグズになっていく様子が、生々しくて面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
主人公引っくるめて、色んな所が穴だらけ、欠陥だらけ。こんなんで、王国復興なるんかいな。
この生々しいグダグダから、なんか輝くものを見つけていくお話なのだというのは、現在に流され流されだった主人公がかつて『国王』だった過去を思い出し、玉座に残ることを決めるラストからも見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
たとえ五月の王だったとしても、この場所も自分も輝いていた時代があった。それは嘘ではない。
こっからどう転がしていくにしても、世界とキャラクターを切り取る枠のコンパクトな手触りは、大きな武器になると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
非常に適度に生々しくて、適度に漫画チックでもあり、いい塩梅で設定とキャラのスケールが噛み合っている印象を受けた。非日常的な楽しさがあるのに、なんだか懐かしい。
これが一番炸裂してたのは、国王を逃さないためのクソ茶番だとおもう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
上田麗奈の茶番演技、微妙にリキの入ったキグルミ造形、畑の中に輝くショッボイ聖剣、決着を着けるのは神のバッグ。
全てがいい塩梅のしょんぼり感に溢れていて、とても面白かった。あのテンポでコメディし続けてくれると嬉しい
田舎大嫌い、自分が何者かも定められない主人公は、国王でありながら領土たるクソ田舎に愛情も帰属意識も持っていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
国民もまた、バイトをハメて王様に仕立て上げる不実者で、相互理解は望むべくもない。
のだが、根本的に悪いやつでもないってことが、笑っているうちにスッと入ってくる。
今回主人公が感じた『求められている快楽』が、一時的なもので終わるか、本当になるか。偽物の王冠をかぶった王様は、自分の玉座を見つけられるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
それは村人だけではなく、主役が変わることで生まれる物語なのだろう。それに必要な欠点と長所は、第1話でよく見せられたと思う。
スタート地点のしょっぱさを生っぽく体験できたので、こっから色々イベントが有って、王国が復興していくギャップを嬉しく思えそうでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
それはキャラクターの変化と軸を同じにする物語だと思うし、巧くシンクロすることで物語のパワーは二倍、三倍にもなるはずだ。
ふつーに自己肯定出来ない小娘と、クソみたいな寂れた王国と、クセだらけの国民。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
面白そうな取り合わせの面白さを、ギュッと濃縮して叩きつける第一話だった。話のスケールがどのくらいかも納得できて、受け入れ体制がしっかり整った感じがある。こっからどう転がすか、非常に楽しみ。
しかしアレか、『何の変哲もないが、自己肯定感が薄い主人公が異界に迷い込み、英雄的な活動をすることで環境と自分自身によって肯定され、己を成し遂げる』っていう形は、異世界召喚モノと重ねてんのかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月5日
一手ヒネって流行りモノを扱うところが、PAらしいなぁと思う。