アイカツスターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
凸凹色々あった一年目が終わり、丈の長い赤服を夢がまとっての二年目。
未だ至らぬ所も多いS4としての未来、新たなる来訪者。二年目の見取り図をザラっと見せる回だが、アイドル海賊の挑戦状はハッタリ満点でとても刺激的だった。
S4戦が終わって一つの決着が付き、新しい季節を迎えた四ツ星学園。トップに立つことになった主人公は髪型も一新、S4制服の赤さが眩しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
学園のトップにたどり着いた形だが、その足元はまだまだおぼつかない感じであり、同時に『立場が人を作る』格言通りにちょっとしっかりした気配もある。
エルザが『ひめを捉えるための餌』としてしかゆめを見ていないことからも判るように、S4になったからと行って『アイドルのてっぺん』になったわけではなく、夢がかなったわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
それは多分、エルザに勝ったから達成されるものでもない。もしかしたら、叶うものでは無いのかもしれない。
足りないからこそ追い求めることが可能なもの。真っ白な白地図が未だ残っているからこそ、そこに描けるもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
作中の描写がこれまでそうであったように、歌組筆頭・虹野ゆめは未だ完璧には程遠く、だからこそ物語の構成要素としては大きな可能性を持っている。足元に学園、視線の先には大きな未来。
その宙ぶらりんで不安定な立ち姿が、今回の第一話はよく描かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
冠番組はなんとかこなしつつも、堂々と背中を見せて後輩を指導する威厳はまだなくて、軽挙にも敵の本拠に直接乗り込み、門前払いを食らってしまう。
S4としてのゆめの道のりは、当然まだまだ長い。
それは『普通』であることを大事にしてきたスターズが描ける、道の途中、等身大の成長物語だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
変に『学園トップの最強アイドル』という立場に膨らませず、まだまだ赤い制服が似合わない無様さと、それでもひたむきに背筋を伸ばそうとする健気さ、両方を大事にしてくれたのはとても良かった。
そんなゆめの新たな目標になるだろうエルザは、なかなかスケールの大きなところを見せてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
他人を下げずに、しかし無意識に下に見て上から略奪しようとする態度は、強者のものだ。泥まみれのドンガメから赤服をもぎ取ったゆめとは、対極的な位置にいる。この上下の対比は、可能性を感じさせる。
なにより『アイドル客船学園・ヴィーナスアーク』という舞台設定が最高にいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
ハッタリも効いているし、ヴィジュアル的にも強い。超強いアイドルの巣窟だから、常時オーラ出ているところとかマジ最高。この道具立てを思いついた時点で、スターズ二期は結構勝っている気もする。
敵さんの陣営は海賊女王エルザと、忠実な銀髪の執事、自由なひつじと制服を着替えた小春という感じか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
ローラの耳の良さ、夜空が名残に渡したパフュームの伏線をここで活かして、小春の存在を暗示する演出は非常に良かった。『目にはさやかに見えねども』は、エロティックでロマンティックだ。
一期からの流れを受け継いで、早速あこがワリを食わされていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
『S4専属のはずのブランドが、海賊相手に河岸を変えた』というのはあこだけではなく四ツ星のメンツに砂ぶっかけられているわけだが、華麗なリベンジを期待したい。
でもコメディチックに流すかなぁ、ここら辺は……。
行って間違えれば生々しい信用問題にぶっ込んでいくし、かっさらったきららも『盗人』という烙印を押されかねない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
結構ナイーブなネタを初手からぶっ込んだと思うが、ゆめに傷を負わせないための道化の防波堤としてだけではなく、プライドを持った劇組トップとしてあこを尊重し、決着させて欲しい。
エルザのステージに気圧されつつも、『お前の個性はどうでも良いから、私に手を惹かれて輝け!』という誘いを断り、自分の道を選んだゆめは良い主人公していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
ヒメ先輩が空気を読んでエルザを持ち上げ、羽を持った彼女に追いついていくだろう二期のストーリーを照らす動きも悪くない。
こっからゆめがどういう反撃を見せ、エルザの瞳の中に『ひめの後継者』ではなく虹野ゆめ個人を入れていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
それはエルザがゆめを見ていく物語でもあるはずで、非常に楽しみなところだ。そういう風に霊がぶつかり合い、お互いに変化していく物語は、いつだって面白い。
一人青服なローラとS4三人は極力平らな関係を作っていたが、赤の中に青がまじりきらない痛ましさが、ヴィジュアルで刺さった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
一番のお嬢様がお姫様の下働きをやっている倒錯感はかなりいいが、ローラにもあこと同じく、彼女なりの尊厳ある見せ場を、今後期待したい。
まぁエルザの誘惑に即座に桜庭ディフェンスぶっこみ、超絶彼氏面していたのは最高of最高であったが。ローラはそうでなくっちゃいかん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
ライブ後手を出してくるところのぬるっとした作画と良い、エルザを強く高く見せる仕事はしっかり果たす第1話だったと思う。それに対する既存キャラの対応も良し
エルザは何かと『完璧』というが、それは孤独な完成を目指す道で、学園長としてもトップアイドルとしても機能不全に陥りそうな目標ではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
ついでに言うと、ゆめの新ブランドは『『Berry Parfait』で、既にPerfectを内包していたりもする。いつかは追いつき、正すべき高み。
ただその道程は遥かに遠く、ゆめにはまだ翼がない。おそらくブランド要素を強くクローズアップしてくるだろう二年目で、未熟な『Berry Parfait』は甘いパフェのまま終わるのか、完璧にたどり着けるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
そういう暗喩が既に盛り込まれているのは、結構期待を高めてくれる。
新しい刺激とともに、物語が動き出した。その先の道のり、戦うべき星の輝と遠さは、今回結構印象的に示せたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
今回与えた期待感を膨らますか萎ませるかは、個人的には個別エピソードの切れ味、一シーン一シーンごとの鮮度にかかってくる。鮮やかなものを期待出来る、いいスタートだった。
あ、木村前監督のコンテ/演出が光るEDは、船を題材にしたストーリにバッチリハマった可愛い仕上がりで素晴らしかったです。楽曲もグッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
ゴリゴリ動かすわけじゃないけど、色使いの鮮やかさと『夏』の躍動感でぐっと引きつけてしまうセンス、ホント最高だと思います。