正解するカドを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
羽田空港に突如現れた2km四方の巨大立方体、その内部に取り込まれた旅客機、対応する日本国政府と、立ち現れたタフ・ネゴシエーター。
3D作画のハッタリ力を最強に活かし、『』なんかとんでもねぇもんがぶっこまれたぞ!』感満載の良い出だしであった。おもしれー。
初回から結構変則的な滑り出しで、一番気になる立方体の内情は旅客機と一緒にカメラから消えてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
スゲー不可思議なビジュアルでぶん殴られ、ポカンと訳わからんままに状況は進む。政府の人たちはそれなり以上に優秀で、自分たちに出来ることを最大限やる。報道規制とかもしない。
『あの立方体は、一体何なんだ!』という疑問は、圧倒的なスケール感、フラクタルで不思議な表面の柄などで、グイッと強化される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
それを知ろうとする政府の試みと、視聴者の目線がスッとシンクロしていく。
交渉官の主人公が、全然しゃべんない第一話。変化球なのにストライクゾーンに入る。
この世界の政府機関は皆真面目で職務に忠実なので、状況は粛々と進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
しかしそれでは息がつまりすぎるので、一番解説役として喋りまくる科学者を、エキセントリックで楽しいキャラクターにすることで、巧く重さを削っていた。
軽妙な天才をやりきっていて、釘宮さんは本当に芸達者だな。
物語の進行で何が狙いなのか、どうしてこれをやっておかなければいけないのかもコンパクトに説明されていて、お話のロードマップは堅牢だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
『こういうアタリマエのことをちゃんと調査するの、大事ですよね』
その通り。一手ずつ堅実に調べていく手筋の積み重ねが、妙にワクワクを煽る。
ただ堅実なだけではなく、拒絶反応のエフェクトの異形、鏃状の徹甲弾が円形に圧縮されてしまう異常事態と、『とにかく人類の理解を超える、どスゲェモンが目の前に来ちまっただ!』感が絵でバンッバン加速される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
ここら辺を惜しげもなく出せるのは、3Dの強さなんだろうなぁ。
何もわからないままに、自分たちなりに出来ることをやりきる。それは人命につながっている。異常事態を取り仕切ることになる政府が、少なくとも現状バカに見えないのはとてもいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
そういう世界に降ってきた巨大立方体という異物、人形コミュニケーションインタフェース。それと哄笑する主人公。
ワクワクする座組に中心にいる主人公・真道はカメラの外だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
しかしメインアクター達が彼に繋がりを持っていることは、警察庁の浅野や国家安全保障局の夏目の描写から、細かく見て取れる。異物との接点となる主人公と、政府=外界が繋がっていること。そこからお話が転がるサインが巧く出ていた。
おそらく来週は、真道が体験した立方体内部の出来事が描写されるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
その前に、世界に急に立方体が降りてきてしまった呆然と、それでも出来ることをやりきる作品世界の信頼感を胸いっぱい吸わせてくれたのは、凄くリッチな第一話だったと思う。思考実験が成立するリアリティを脳内に作ってくれた
作中のキャラクターが現実にいたら、実際感じるだろう思考や感覚を『箱の中の正解』をあえて見せないことで視聴者にも味あわせ、作品世界にシンクロさせる。ぐっと引き込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
メインが見えないからこそ、キャラクターへの、ドラマへの興味が掻き立てられ、先を見たくなる。
それでいて、箱の外側の人間模様も、SF的クスグリもたっぷり魅力的。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
テクニックとサービスが同居し、グッと引き込み見事な第一話だった。3Dという表現手段を活かしたスケールと異形感の表現も、ファーストコンタクトモノに必要なハッタリをガッと叩きつけてきて最高です。
何が起こるかはわからないけども、何かが起こる。それが多分、とても楽しいものである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月7日
未知と期待が一気に脳みそを殴りつけてくるスタートから、どこまで加速し、どこへと飛翔していくのか。このアニメの行く先から絶対に目が離せなくなる、素晴らしいスタートでした。やべーわコレ。