Re:CREATORSを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
親方! 空から二次元のキャラクターたちが!! てな塩梅の、メタフィクショナルアクション現代伝奇アニメ、堂々の開幕。
唸る澤野サウンド、わけわかんなさでぶん殴る構成と、それを飲ませるアクション。ど真ん中に中二病って感じで楽しかった。
事情と原理はよく分からんが、とにかく現代に飽和する二次元コンテンツが溢れ出して、ブレードをビュンビュン投げたり、ロボットを召喚したり、マジカルATMをバカスカ撃ったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
主役の眼鏡はそれに巻き込まれる。だいたいわかった。ご丁寧に、アバンのナレで『狂言回し』言ってるしな。
第一印象としては"コンクリートレボルティオ"が解体した昭和のフィクションたちを、リアルタイムな10年代に置き換え、逆・異世界侵略の文法で描こうとする話なのかな、って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
コンレボが勇気を持って背中を向けたキャッチーさを、全開で拾いに行った印象だ。戦闘シーンとか全体的にナウい。
眼鏡と姫騎士と銃魔術師のトンチキ同居生活とか、2DヤジルシD召喚の原理狙いとか、この後どしどし出てくるだろうろくでもないフィクション人間たちは、まぁ今後のお楽しみになるだろう。軍服ちゃんの正体もかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
冒頭で死んだ女の子の創作物に、とりあえず一票。
公式サイトを見ると2クールの長丁場であり、『創作物の反逆』一本で引っ張るわけではないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
どっかでひっくり返して…つまりメタフィクショナルな設定をフィクションの中に流し込む展開が来ると思うのだが、その時メインテーマに対しどういう角度で相撲を取るのか。一番気になるのはそこだ。
創作物の中の創作物が、創作物の中の現実に溢れ出して、現実の僕らがそれを創作物としてみる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
ひねくれ入り組んだこの構図の中で、ヒネた態度をとることは幾らでも可能だ。『所詮は作り物でしょ?』と嗤ってもいいし、逆に現実の味気のなさを皮肉ってもいい。いくらでもカウンターは当てられる。
冒頭、SNSや様々なメディアの中で乱造される二次元メディアの描き方を見ても、コンテンツ飽和の時代を睨みつけつつこのお話が展開されているのは、よく分かる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
世界には二次元が溢れすぎていて、自分もそこにポジションしているという自意識があって初めて、ああいう出だしになると思う。
それは『創作物をありのまま、作中の現実として受け取る』という素直な態度から、当然距離をおいたスタンスだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
その距離感が、わざわざ物語を物語る行為に必要な真っ向勝負の熱を、どれだけ奪うのか。その代わりに、何を注入するのか。醒めてもなお残るものが、どれだけあるのか。
バカスカド派手な戦闘シーンも、可愛いお姉ちゃんたちも良い。心拍は上がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
そういうデコレーションを楽しみつつも、選び取ったヒネたスタンスとテーマをどう乗りこなし、面倒な入れ子構造を使って何を描くのかが、僕としては一番気になる。第1話では、当然それはまだまだ見えない。
自己言及性は常に、語り部としての己の正当性、熱、存在意義にに傷をつける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
暴れ馬のように扱いにくい『創作物の中の創作物』をどう乗りこなし、歯ごたえのある芯を見せてくれるのか。メタフィクションであるがゆえにフィクションと現実を切り取った過去の名作たちに、伍する腰の強さがあるか。
そればっかりは、良いアクションとフックの強い導入でワンパンチ入れた第一話の後、話が落ち着きキャラが出揃い作品世界のルールが視聴者に染み渡った後でなければ、見えてこないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
僕はそこが気になる。気になるし面白かったので、次も見る。いい塩梅に走りきってくれるといいなぁ。
追記
リクリエイターズ追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
状況を必要なところまで押し流すのに忙しくて、『各ジャンルごとの特徴』がビッと立ち上がって感じられなかったのは、ちと惜しいところ。
色んな作品世界から色んな輩が集まってくる、チャンプルーな楽しみを強調するのならば、背負った世界のわかりやすさは大事な気がする。
現状、異世界人三人がなんか似た感じ(全員女の子だし)で、『おんなじ作品から来ました』と言われても頷いてしまうのは、ゴタマゼなセッティングと喧嘩してる印象がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
個別に掘っていくうちに、差異と特徴も見えてくんのかね。きらら系から突撃してこねーかなー。
ジャンルを背負ったキャラを分かりやすく立てるのは、各ジャンルへの審美眼の証明になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月8日
キャラクターの戦いを通じ、各ジャンルや先行作への批評を覆い焼きすることになる設定なので、そこら辺ビッと『やれまっせ!』という描写・チョイスを効かせて欲しいところ。