終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
美しい世界のハラワタ、可愛い少女たちの地獄。死ぬために生産され、死ぬために維持される生命を前にして、主人公ヴィレムくんと俺が凄い顔になる回。想像はしてたが、想像よりろくでもないなこの世界!
幼女たちとチマチマ仲良くなっていく描写は結構好きなので、『そこで油断したところをどーん!』って感じの血まみれ幼女描写は、よく効いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
死ぬことを当たり前にし、生きることの価値を下げておかないと、自分たちの製造目的に耐えられない小さい生き物。キツいな。
メインヒロインとして涙を流し、キスしたりマッサージしたりギャルゲっぽいイベントを堪能できるクトリくんはまだ楽なもんで、軽い調子で本心に踏み込ませず、決死の道化的自己防衛戦闘を繰り広げている猫耳・アイセアくんを見ているのがしんどい。俺はああいう必死なバカに弱いのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
ヴィレムくんは気の良いやつで、幼女や少女の命を少しでも輝かせようと、お菓子など作ってくれる。しかしそういう輝きは、ご丁寧にリミットを切られた確定された死を前にして、儚く消えてしまう望みだ。波間に砂の城を立てるような、虚しい行い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
ホスピス医療にも似た、確定した答えのない問題提起。
答えのない、だからこそこれまで色んな創作や現実が問い答えてきた問いに胴説得力を込めて答えるかは、やっぱ作中個別の描写、キャラの設定によると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
死ぬことを前提にした文化を美しい牢獄の中で育んできた妖精たちの異質な描写は、そういう足場として結構良かった。
そういう絶望があることは、巧く示せた。次は、結局は生き残ってしまう側に立つウィレムくんが、死んでいってしまう子達にどう向き合うかの話になるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
時間に取り残された最後の人類であるウィレムくんが、枯れた落ち着きを持っているのは主題に合ってていい。
ジワジワと周辺世界も描写されてきているが、地上世界は『獣』なる存在によって人間ごと全滅、シェルターたる空中島も『獣』の襲撃を受けると、輪郭線のように滅びが世界に満ちていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
風景が美麗なだけに、人格のある少女を使い潰さないと生き残れないカルマが色濃く出てて、いい地獄絵だなと思う。
ファンタジックな外装を取っ払うと、結構正調のポストアポカリプス/アポカリプス・ナウSFなんだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
滅びてしまった世界があって、生き残ってしまった男がいて、滅びかけている世界がある。守りたい日常があり、非情に世界を食いつぶす『獣』がいる。核戦争文学みたいだ。
妖精が死ぬことで守れる世界の範囲(少女たちが死ぬことの実効性)とか、まだ気になるところはあるが、大体の輪郭はわかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
こういうセッティングだと、そら世界は綺麗に、生気がないほど美しく描きたくなるよね。『どーせなくなんだし』とニヒルに落ちちゃうと、話自体が内破するから。
そこら辺の美麗なコーティングは、答えのない問題提起をなんとなくで飲み込ませ、わざわざカメラを寄せるヤダ味に気づかせない技法なのかもしれないけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
そこら辺は今後、具体的に一手一手物語を進めていく中で判別していくところだろう。今のところの指し手は、個人的には結構良い。
ヴィレムくんが世界の破滅を止められなかったっぽいのは上手い設定で、彼は今回もまた、女が無為に死んでいくのを見ていくしかない立場だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
それが、死んでいくのが当たり前と誰もが思っている妖精たちに肩入れし、主人公をやる理由になっている。二度目の贖罪は果たして、彼の霊魂を救うのかな?
こっから一発逆転ホームラン、ヴィレムくんが救世主の能力に目覚め、クソ以下のクソみたいな因果を全部吹っ飛ばす展開もないわけじゃないが、しっとりと組み立てられたジャンル的魅力を見るだに、滅びと無力を噛みしめる話なんだと思う。そういう方面に腹筋固めておいたほうが、気が楽だしな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
死ぬ女も、生き残る男も、世界のロジックを書き換えれないのなら、出来るのは小さな個人の小さな魂を救うことだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
それには絶望を巧く描かなきゃならんし、救済に必要なアレコレを的確に描ききらないといけない。小さい話を書ききることは、大きい話をやりきるのと同じに、もしくはそれ以上に難しい。
そういう難しさに、このお話、このアニメがどう立ち向かっていくのか。今後を楽しみにしたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月18日
とりあえず、幼女シーンに生幼女っぽい拙い声が入っているのは、悲惨さが強調されて最高に性格悪い演出で最高だと思いました。あの子らが死ぬの? マジで?