読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

神撃のバハムート VIRGIN SOUL:第3話『Close Encounter』感想

髪と魔と人が混じり合うダークファンタジー黙示録、3話目は皇帝出陣。
リタののどかな日常を追いかけつつ、薄暗い悪魔と人間、人間と人間のぶつかり合いに彼女を導くだろう謎のイケメンとの邂逅を果たす回でした。
男衆の尻をひっぱたき、ニーナの保護者もやってくれるリタの頼もしさとか、天界復帰をダシに接触してくる天界勢とか、色んな場所が渦を巻きつつも、まだ爆発はしない感じ。
常に舞台が移り変わり、旅物語としての面白さが強かったGENESISに比べると、VIRGIN SOULはじっくりとした運びで進めていくお話なのかも。
足を止めても描写が常にリッチで飽きないし、どっしり腰を落として見えてくるものもあるでしょうから、このお話独自の楽しさを腹いっぱい詰め込みたい感じですね。

というわけで色んなことが起きてますが、やっぱりシャリオス17世とニーナが邂逅したのが一番のイベントでしょうか。
ニーナのドラゴニックパワーはこれまでもたっぷり印象づけられているし、大男たちをあっさりヒネるアームレスリングを見ても判る。
だからこそ、そんなニーナと対等にやれるシャリオスの異常なパワーが、微笑ましい出会いのシーンでも際立って見えました。
OPでもアザゼルさんと対等以上にやりあってるし、そもそも悪魔の都先頭に立って落としてるし、むっちゃ強いんだろうな。

そんなシャリオスが納める帝都のハラワタ、悪魔差別の問題が別世界であるように、ニーナの日常は相変わらず明るく楽しい。
ハンサはクワックワうるさくて可愛いし、リタのご飯はむっちゃくちゃ旨そうだし、物理的過ぎるイケメン対策は思わず笑ってしまう。(それを貫通し、手だけでイケメン力を感染させてくるシャリオス含め)
ファバロに勧められやってきた王都で楽しいことばかり……という時間も、その闇の中心にいるシャリオスと接触したことで、そろそろ終わるのかもしれない。
アザゼルやカイザルとも絆があるし、皇帝とダークヒーローが直接ぶつかることになる今回の決戦で、一気に話に巻き込まれる……のかなぁ。

ニーナの能天気で朗らかな可愛さは巧く演出できているし、好感も抱けるのだが、光が強いほどにどうしても、闇の濃さを思い出してしまう。
無視できないほどに色濃く(しかし悪趣味にはならないように)ダークファンタジーな部分は演出されているわけで、話の中心からニーナが保護され、主人公が世界観のうねりに巧く巻き込まれていない感じは、正直受ける。
アザゼルさんがグワッと迫る今回のヒキにはかなりのパワーがあったので、それで一気にニーナを病みの中心に放り込み、ストーリーが回転する速度を上げてほしいな、とも思う。
ニーナ周りの無邪気で明るい描写好きではあるんだが、このままだと作品内の立場的にも、キャラクターの立ち位置的にも『田舎から出てきたお上りさん』なので、世界を取り巻く闇を自分の物語として受け止め、噛み付いてほしいところだ。


一方闇の主役として存在感を増しているアザゼルさんは、先週結構目立ったのであまり出番なし。
とはいうものの、血で血を洗うダークヒーローの生き様を決意させたムガロとの出会いが描写されたり、そのムガロ相手に露骨な死亡フラグを立てたり、相変わらず美味しいポジションにいた。
VIRGIN SOULのアザゼルさんは闇のオーラ漂うビジュアルの統一性が崩れなくて、時折抜けたことしつつも、無軌道な暴力と不器用な優しさを併せ持った、面白いキャラになったと思う。
『葬儀屋』という死者の尊厳を守る表の仕事が、いい味出していると思うんだよな。

そんなムガロを狙って、神サイドからも真綾声のおっぱい天使がチャージイン。
悪魔と同様力を削がれたけども、奴隷にはならず距離を置いて住み分けている様子。
つうか、シャリオスに神の力を略奪されて、ひっそりアプローチを掛けるしかない状況って感じなのかなぁ。
ソフィエル-バッカス-ニーナ、もしくはソフィエル-ムガロ-アザゼルって感じで、神と悪魔と龍と人の運命が交わる接点は大事に作っている感じなので、チョロごんと同じように、天使も悪徳のうねりに早いところ飛び込んで欲しいもんですね。

今週はリタの存在感が分厚くて、ぶっきらぼうながら面倒見が良く、皆の背中を守り尻を叩く仕事をうまくやってました。
一期でも面倒見のいいキャラだったけども、全体的に世界が暗いからこそ、色々気にかけてくれるリタのぶっきらぼうな優しさがありがたい。
ロッキーとカイザルの関係もわかったけども、ぶった切られた腕を保管していて助手に使うけども、本体とは付かず離れずの距離感って……逆に重くね?
闇医者としてある程度の社会的立場は確保しつつも、時間や生死の定めから取り残されたゾンビ少女としては、未来あるカイザルの邪魔になってはいけないって考えなのかな……まぁ、カイザルの未来もこのままだと暗そうですが!


状況としては、皇帝の外道作戦で見事につられたアザゼルさんがこのままだと死んじゃう! という塩梅。
ここを起点に色んなキャラが巻き込まれると面白そうですが、さてはてどうなるかなぁ。
ニーナに見せた穏やかな表情と、為政者としての苛烈に過ぎる対応にギャップがあるわけですが、ここらへんが明らかになるにはもう少しかかるかね。
そういう部分も含めて、リッチな作画と丁寧な描写で積み上げた物語の燃料に火がつくか。
"火種"を意味する次回に、期待大です。