グランブルーファンタジーを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
新たなる仲間・操舵士ラカムを加え、炎と鉄の島にやってきたグラン達。団として依頼を受け、調査し、また新たな出会いと戦いがやってくるという、非常にベーシックな運び。
王道ゆえの安定感と、描写を怠けないことで生まれる速度、密度が同居し大変面白かった。
特色豊かな異邦をドコドコ訪れていくというのは、股旅ファンタジーの醍醐味というやつであり、鉄と炎の島・バルツの美術がまず素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
世界を埋め尽くす威圧感のある建物、鋼鉄の加工品。風の島だったこれまでの舞台とは、肌で感じる空気が違う。それが移動の楽しさを盛り上げてくれる。
やっぱこのアニメ、1カット1カットの作り込みがとんでもなくリッチで、アイテム一つ一つに『ここではないどこか』の楽しさが満ちている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
なんてことはない鍋釜なのだが、いい具合の鈍色の光って存在感があり、『ここがバルツなんだ!』というメッセージを出してくる。グランの旅に同行している気分
これまでとお話の方向性が変わっているのは『団』として依頼を受け、情報を収集し、クエストをこなしていく展開にも見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
ラカムがとにかく団長を立ててくれるのが巧すぎる。細かくイベントを挟んでは『コイツが団長で、俺達は『団』なんだ』という雰囲気を盛り上げてくれる。トス上げ職人かよ。
それは他ならぬラカムがPTに加わり、グランサイファーという移動手段が手に入ったからこそ可能な楽しさでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
色んな能力とモチベーション、人生哲学を持った連中が一つの『団』になる喜び。それもまた、キャラクターを集める楽しさでドライブするソシャゲ原作特有の楽しさといえるだろう。
ここら辺はインナーがびっくりするほどえっちなイオちゃんにも言えて、運命的な出会いを果たした後、イオちゃんは非戦闘系の魔法でガンガン話をすすめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
PT唯一の魔法使いとして、隠蔽魔法を解除し、魔法感覚から師匠の痕跡を探り出す。イオちゃんしか出来ないことがちゃんと描写されている。
魔法ロボの全力パンチを受け止め、キッチリ『守るもの』としてのヒーロー力を示したグランくんも、イオちゃんの名前を『素敵な名前』と喜ぶルリアも、イオちゃんとの出会いを喜び、祝いでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
進行自体は王道でスムーズなんだが、こういう感情の描写が細かいので、置いてけぼりになってる感じがない
特にルリアが、自分より小さなイオの仲間入りを大いに喜んでいるところは、何かと『主人公-ヒロイン』の文脈だけを強調しがちな深夜アニメの文法から離れ、ベーシックな冒険譚として公平な描き方だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
年下の仲間を受け入れる描写があることで、ヒロインの機能を果たすだけの人物ではないと判る。
自分の感情に素直に行動し、危うい行動も取るイオは、ルリア/グランにとっては弟妹のような存在だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
ここら辺の距離感は甲板ではしゃぐイオとそれを注意するルリア、身長差・年齢差を強調し三人を一つの画面に入れるカット、師匠恋しさで前に出るイオとそれを止めるグランと、幾度も繰り返される。
実務をテキパキこなしつつも、『団長』をしっかり立てるラカムの描写と同じく、集団の中で各キャラクターがどういうポジションにいて、日常や危機の中でどう行動するかでそれを見せる描写。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
これがベーシックな関係性・展開を『ありがち』に貶めるのではなく、独特の体温を持った物語足らしめている。
イオちゃんの個性、『団』の中でのコール&レスポンスが細やかに描かれることで、キャラクターの肌理も整っている。こういう端っこの処理を徹底して怠けないことは、やっぱりグラブルアニメの強みだなぁと、今回も感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
話の牽引役になりつつ、キッチリ可憐で可愛いもんなぁイオちゃん。素晴らしい
グランくんが自分のキャラシートに書いてある『父親の探索』というクエストを確認し、「イオは師匠にあったらどうするの?」と聞きに行くところとか、両方を立てる見事なトスだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
「はったおす!」というちょっとズレたレスに、「それは思いつかなかった」とポジティブな返しを入れていく所最高。
イオちゃんがエンジンなら、いいタイミングで出てきて状況を整理するスツルム&ドランク&黒騎士はハンドル担当だろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
グラン団は割りとピュアピュアなモチベを共有して進むので、ややこしかったり面倒だったりする部分は、あの三人組が外部化して整理する形なのだな。帝国の内部情報とか。
黒騎士はとにかく線が多くて、『作画カロリー高そうだな…』というのが第一印象。まぁ今回は顔見せだしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
ハイクオリティなデザインを使いまわすゲームと、絵を描き続け動かすアニメのデザイン文法は似ているようで完全に別物だと思うが、よく破綻させずに落とし込んでいるもんだ。すげぇなぁ。
黒騎士団が色々情報を教えてくれたおかげで、師匠をとっ捕まえて何を聞けば良いかも、巧く整理された。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
激しいアクションが始まる前の段階で、こういう地ならしをちゃんとやっておくのは大事だ。活劇の最中にべらべら喋ると、興奮がガンガン下がるからな! ここら辺の整理の巧さ、流石である。
TRPGモノとしては、導入され依頼を受け、調査して重要NPCと合流し、更に情報を獲得してミドル戦闘して…という流れが、最高に実セッション味を感じて興奮した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
ああやって一手一手みんなで進めていくの、PTゲーの醍醐味だと思う。『みんなでやってる』感じがすげーワクワクするのだ。
元気魔法少女(田村さんの声はいつでも最高)イオちゃんをPTに仮加入させ、炎の島で運命が加速していく話でした。お話がコロコロ転がって運命的な出会いに行き着いていく感じ、やっぱど真ん中に興奮を高めてくるな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
それを受け止める少年少女の素直さ、支える大人の爽やかさ。PTバランスが良い
来週はまたとんでもバトルが見れそうな予感で、期待がモリモリ高まります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
バトルで興奮させつつ、とにかく端っこの処理が上手いからなぁ…そこの技芸を確認していくのも、僕にとっての楽しみだったりします。
異世界の空気、旅の楽しさ、成長の喜び。いろんな楽しさがある贅沢なアニメですね。
追記
グラブル追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
細かいところが毎回上手いグラブルアニメですが、今回で言うと前回島を救った偉業がちゃんとバルツに伝わっていて、NPCが褒めるシーンが入っているところとか素晴らしい。
ああやって細かくクスグルことで、グラン達がどれだけのことをやったかよく分かるし、満足感もある。
そういう充足を積み上げていくのは、物語の快楽として当然のことではあるんだけども、同時に結構見落としてしまいがちな部分。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月6日
グラブルアニメはそういうベーシックな部分に、とにかく取りこぼしが少ない印象ですね。感情導線の引き方が素直だし、そこに誘導する技術もスマートかつ丁寧だと思う。