グランブルーファンタジーを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
イオちゃん編後半っつーわけで、ダンジョン潜ってコロッサスと戦い大公を改心させ新しい仲間と新しい旅立ちまで、ややキツキツに進行。
潤いが少なめだったのは少々残念だったが、相変わらずお話の価値観を仕草に盛り込む演出が信頼感ある。
回想やカットを最大限活用し、イオちゃんと大公の物語をなんとか尺に入れ込んだ今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
幾つか印象的な見せ方があった。一つは『魔法』の描き方。イオちゃんの笑顔を拭った『魔法』はどう見ても手品だが、主眼はマナの有無、破壊能力の有無では当然ない。『魔法』の資格は精神的なものを守れるかにある
泣いてたイオちゃんは大公の『魔法』で笑って、彼の精神を取り戻すためにPTに合流し、ダンジョンに潜り、ドラフの角を真似てデカい飾りをつけている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
空っぽになったイオちゃんに生き方を示すことが出来るなら、大公の手品は十分以上に『魔法』なのだ。ルリアの涙を継承した『魔法』で止める所最高
『魔法』は望まぬ暴力や暴走を止める仕事もしていて、決定的な一打を（ルリアに強化された）イオが放つというのは、なかなか分かりやすい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
あれも敵を倒すというよりは、パワーの扱い方を見誤った大公やコロッサスを正気に戻し、精神的価値を再獲得させる意味合いのほうが強い。
他人を押しのけたり、踏みにじったりする物理的暴力のルールを拒絶し、在るべき自分を取り戻す心の『魔法』を使う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
イオちゃんの話をピックアップしてみると、非常に正統派の魔法少女物語になっている。『守るための力』というのはこのアニメ全体のテーマでもあるので、良い響き合いだと思う。
イオちゃんは主役であると同時にちっちゃいガールでもあるので、登場人物は片っ端から彼女のサイズに合わせて行動する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
先週のグランくんも、今週のルリアと大公も、みな膝を曲げ、イオちゃんの目線に合わせて言葉をかける。相手の立場に寄り添う優しさを描く時、イオちゃんの背丈は強い武器になる。
個人的には、ルリアがイオちゃんに過去を思い出させ、辛いことに立ち向かうパワーを与えているシーン…をじっと見守っているラカム＆カタリナさんが印象に残った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
『チビっ子が元気になったし～』と言うってことは、元気になるまで動くつもりはなかったってことじゃないですかラカムさん。好きよ。
『視線を合わせる』のと同じくらい多用された『背中にかばう』仕草も、なかなか印象的だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
弱いやつを守るために前に出る。体を張る。身体言語として優しさと強さが幾度も表現されるので、あのPTが愛と正義の戦士なのだということを、気づけば飲み込めてしまえている。
幾度もリフレインさせつつ、『後ろに下がったやつが前に出てくる』描写を組み合わせて、守られるべき弱者が強くなる描写につながるのも面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
今回のコロッサス戦はルリアのバフで勝った形なので、そういう役割変化はより印象的だ。今週はるりぴっぴ目立ってたなぁ。少女がお姉さんぶるシーン最高。
コロッサスの退場も『背中にかばう』ことで己の本文を取り戻し、去っていく形だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
リフレインが気持ちいいだけに、回想でカットアップするのではなくオーソドックスに流す尺があれば、もっと刺さったろう…という惜しさはある。グランくんが大剣の一撃を受けるシーンとか、アングルの回転凄かったし。
このアニメは本筋の淡白さを細やかな描写力、蓄積されている人間関係の巧みさで味付けしているわけで、3話じっくりと強みを活かしたラカム編に比べてしまうと、イオに二話しか使えなかったのは、正直食い足りなさが残る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
不満というよりは『もっとやれたのに！』という無念に近いか。
それは二話で納めるしか無かったスタッフが一番感じているだろうし、イオちゃんの健気さ、可憐さ、強さというコアの部分はしっかり抑えていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
大公との『魔法』の繋がりもよく見えたし、『力より大事なものがある』というベーシックな骨格もパワフルに表現されていた。
ラカムの描き方を見ると、『当番回が終わってこれでおしまい！』ということはないだろう。このエピソードで見せたイオちゃんの良さは、また別の仲間が加わる時、新しい冒険の中でしっかり発揮されると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
そういう繰り返しが味わい深く、また面白くもある。イオちゃんが仲間になってよかった。
来週以降もあの黒インナーと肩甲骨が唸りをあげるとおもうと、正直DOKIDOKIモノであるが、水の島での新しい冒険を楽しみに待ちたいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月13日
やっぱ仲間が集ってきて、戦力が拡充されて、一歩ずつ手応えを感じながら話が進むのは、充実感があるなぁ。出会いと変化のダイナミズム。数の魅力。
