ツインエンジェルBREAKを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
トゥニエイツ編中盤! というわけで、ノーアクションでじっくり関係性を深めていく回。双子のロボ要素を最大限に活かし、嘘と真心、笑顔と真実についてどっしり掘り下げていく。サービスカットも多めで、『秘密』という共通点の描き方も堂に入ったものだった。
というわけで、荒事少なめでどっしり回す回。あからさまに様子がおかしいお兄様で一笑い取りつつも、各キャラクターの相互関係、それが心に変化を生んでいく様子を、どっしり描いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
ビリーやガラブシ先輩と違い、トゥニエイツは結論出すまでじっくり回す感じなので、足場がためキッチリは良い手
先週から伸びているめぐる-ヴェイルのラインは非常に健全に推移。天真爛漫で、人間の善性を疑うことのないめぐるのヒーロー性が、ヴェイルに良い影響を与えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
笑顔の意味を問われ、『お互い笑顔になるほうが良いから』と答えるめぐる。それに導かれ、自然な笑顔を浮かべるヴェイル。
『普通』を徹底するめぐるのキャラクター性がヴェイルに感染し、『悪の幹部』『ロボット』という属性を侵食しつつあるのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
笑顔を浮かべ、クレープ食べる。めぐるにとっては『普通』な行為も、ヴェイルにとっては日常ではない。この交錯点は、お互いの『秘密』で隠される。
悪のロボット(付喪神?)として製造されたトゥニエイツは、生き方を変えない限り『普通』の善を獲得できない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
彼らにとって繰り返す毎日というのは、他人からエナジーを奪い、笑顔も感情もないままアイドルを演じることだ。『普通』に生きていたのでは、『普通』にたどり着けない。
めぐるはヴェイルの生き方を変えようと思って、友達をやっているわけではない。それが『普通』だからやっているに過ぎない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
その無自覚は無知であると同時に無垢でもあって、余計なことを考えないからこそヴェイルの鋼鉄の心に素直に届き、『普通』の善を教えているのだろう。
無神経で自分を疑わず、周辺視野は狭いけど素直。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
めぐるのキャラクター性描写は一話から首尾一貫しているし、その一貫性が、ヴェイルの価値観や生き方を揺るがす説得力にもなっている。
トンチキやりつつ『この子はこういう子』という一点をブレさせないことが、物語の安定感を産んでいるのだろう。
めぐる-ヴェイルの関係性に入り込めず、自分を素直に出せないまま悩むすみれも、先週から継承された描写。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
こうして連続して並べてみると、好対照の二人をコンビ主人公に仕立てた初期配置が、結構ベーシックな力に満ちているのが判る。ツンデレ×素直最強って話やな。
めぐるに置いてけぼりにされるすみれを丁寧に追いかけることで、すみれの頑なさだけではなく、めぐるの無神経さも浮き彫りになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
コミニュケーションが機能しないのは、友達経験値の少ないすみれだけではなく、経験値が高すぎるめぐるにも問題がある。両方に歩み寄りが必要なのだ。
今回は新しく、すみれ-ヌイという関係性のラインも構築されていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
笑顔は欺瞞だと言い切るヌイ(ヴェイルがすみれから笑顔の意味を学んでいたのとは好対照だ)と、感情を素直に出せないすみれ。
マッチアップするなら、確かにここだ。めぐるは銀髪ロシアロボの相手に夢中だからな!!
捻れた感情表出という意味では似た者同士の二人が、不思議な引力で惹かれていくのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
めぐる-ヴェイルがキラキラした光の出会いから素直に関係を伸ばしているとすると、ヌイの嘘を知ったところから始まるこちらは闇から光に伸びていく関係と言えるか。部活も家庭科部となぎなた部で好対照だ。
すみれの感情表出の稚拙さは関係をギクシャクさせる欠点であるが、ヌイはそれを『嘘がない』と褒める。マイナスから始まったからこそ、マイナスの裏にあるプラスを認識、評価できる。これはアーパーなめぐるには出来ない行為だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
主役の影となる双子(ツイン)を活用し、キャラの裏側を掘る劇作。
逆に言うと、めぐるはトランペットを壊すようなヴェールの欠点も徹底的に褒め、ポジティブで世界を覆い尽くしていく。そういう目線だけがすくい上げれる光も、確かにあるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
主役二人の関係性をズラし、別の組み合わせを作ることでキャラが見えてくる展開は、中盤にふさわしい掘り下げだ。
無論、光の戦士と闇の幹部である四人の関係には暗雲が立ち込めている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
ツインエンジェルであること、その敵であること。
自分の気持ち、お兄様の目撃情報。
『秘密』を抱え込むことが血栓となり、情報が停滞し破裂する原因になる予感を、今回は細かく積み上げていた。
めぐるは『普通』だという。善いことは太陽のように毎日登ってきて、当たり前に恩寵をもたらし去っていくのだと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
しかし敵味方に別れた彼らの関係は、とてももろくて壊れやすい。サファイヤの動画を研究するヌイはそれに気づき、己も周囲も顧みないめぐるは奇跡に気づかない。
『秘密』が暴露されるハードコアな状況は、彼らが戦士である以上必ずやってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
人間にとっての『普通』が、悪のロボットにとっての『特別』であることがわかった時、めぐるは己の無邪気さをどう受け止めるのだろうか。
主人公の問題点が炸裂する準備を、結構丁寧に整えるエピソードだったと思う。
最初は過積載だと思われていたロボ鮪ロシアアイドルであるが、『ロボの感情獲得』というエモい要素を丁寧にやることで、巧く噛み合わせてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
ヴェイルがめぐるとの日常の中で笑顔を覚えていく様子、『友達』の意味を知っていく描写は、このアニメらしいベタ足の強さだった。
やっぱヴェイル-めぐるラインが素直に順接して、ヌイ-すみれラインがニヒルに斜めから入るのは、展開がのっぺりしなくていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
捻くれたまま、敵であると知ったまますみれと交流し、評価するヌイの苦味が、全体の調子を整える良いスパイスになっている。無邪気だけだと甘すぎるからね。
さんざん『普通』の温もりを描いておいて、『でもこいつらロボなんスよ!』というショックを与えてヒく構成も良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
クレープ丸のままお腹にINされている絵面も、ちょっと間抜けでこのアニメらしい。
でも十分ショックなんだよなー。美少女要素を推した分だけ、機械の内臓がグロテスクだ。
お婆ちゃんとの思い出が明らかになって、トゥニエイツが善悪両面に開かれた存在だというのがわかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
めぐるたちとの触れ合いの中で『普通』を学び、魂の核に愛された思い出を持っている彼らが『マトリョーシカ』なのは、非常に面白い暗喩だ。日常と戦い、善と悪は幾重にも重なり内包されている。
今回積み重ねた『普通』は、『秘密』で保護されたひどくもろいものだ。必ず破綻する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
その時損なわれるもの、それでも価値があるものをどっしり描くお話でした。今後、今回積んだものがしっかり生きてくるんじゃないかなぁと思います。
スケベ描写も多かったが、過度に油っぽくないのはナイスだ。
あ、メインが感情の土俵でどっしり動かないんで、話の外枠はお兄様とメアリが動かしてくれてました。あいつら物分りいいなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月19日
ボートの突端に、暑苦しい衣装でボッ立ちするお兄様が面白すぎた。BREAKのお兄様は喋らないことで笑い取ってくるからなぁ…高度だ。