ツインエンジェルBREAKを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
強い想いが運命を変える！ 第3の道を友と一緒にあるき出したトゥニエイツに幸あれ！！ …とでも思ってたか？ 残念、ツインエンジェルはそういう部分はガッチガチにガチでしたー！！ という回。
ここまで好感度稼いだ以上正着ではあるんだが、いやはやスゲェ
しっとり感情を追う前半から、めぐるが踏み込んだ道がみんなを幸せにしていく様子、そしてそこを横から全力の『悪』でぶん殴るメアリと、振幅が激しい今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
『もしかして…』と『このまま…』の間で揺さぶりつつ、きっちり落とすべきところに落とす、正統派のヒーロー物語である。EDはマグロだが。
『二人は敵同士である』という秘密はもうちょい引っ張るかと思っていたが、こっちをスムーズに流してラストの展開に持っていく形となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
葛藤を長く引っ張るより気分がいいし、巧くいきそうな分だけ衝撃はデカイし、だまし討によってメアリの極悪力もガン上がりなので、やられるとこっち正解だな。
凡事徹底により、主人公でありつづけるめぐる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
友達であることに、ロボも敵も関係ないし、友達だからこそ悪いことはやめてほしい。人の心を黒く染めることは、悪いことだ。
シンプルで強い結論に自力でたどり着き、すみれが踏み込めない領域に迷わず進む辺り、とにかく真っ直ぐで強い。
友情は無敵で、間違いは正せて、未来は輝いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
疑うことを知らないめぐるの気持ちは、ヴェールに想いを届け、ヴェールの涙がヌイの頑なな決意も変えさせる。
双子は軒並み素直なので、善良な気持ちは細かく震えつつスムーズに流れ、生き方が変わっていく。ヴェールの涙の描き方がベタながら良い
すみれはそういう、捻くれていない世界から取り残されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
彼女が心配していためぐるの心は、敵味方に別れた現実にぶつかってもヒビ一つ入らず、『普通』の善を信じて嵐に飛び込む強さがあった。
それを受け取るヴェール＆ヌイも、優しい心を持っていた。世界はキラキラと輝いている。
ヴェール＆ヌイの改心にすみれがあまり寄与しないのは、背負うルールが違うからだ。疑い、歩みを止めてしまうすみれは、全てが前向きにうまくいく世界だと仕事がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
しかし、世界はめぐるのルールだけでは動いていない。排除された悪意を背負って、メアリが横合いから（文字通り）爆破してくる。
めぐるが無邪気に信じていたルール。決意を込めて話し合い、前向きに進めば何もかも上手くいく世界。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
それはあまりに善意に頼りすぎ、自分と異なる存在が世界にあることを無視した世界観だ。機械から人間になることを純粋に望み続けたロボットの死骸が、その不完全さを効果的に叩きつけてくる。
世界への信頼をぶっ壊されためぐるは、この後とんでもなく落ち込むだろう。そういう時こそ、めぐるのルールに入り込めない、『普通』ではない捻れた相棒が、もう一つの結論を提示するチャンスだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
トゥニエイツとの心の交流が爆破されてしまった以上、すみれがやるしかねぇわけだし。
すみれが孤立し、世界を斜めから見ている描写の合間にも、ちゃんと彼女なりの真心というやつが描写されているのは好きな所だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
めぐるはメアリの悪意を前に呆然とするしかないが、すみれはヒネた観察眼で爆破の兆候に気づき、めぐるをカバーする。彼女もまた、彼女なりに誰かを助けたいのだ。
めぐるの無邪気な善意に、真正面から爆弾を投げつけたメアリ。『ゼルシファー（スロ3のラスボス）復活』という目的も見え、主人公たちの願いを土足で踏みにじる邪悪さも全開、いい塩梅にアクセルかかってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
トゥニエイツに共感すればするほど、メアリへの憎悪が高まるという見事なヘイトアーツだ
ここで一回めぐるの『普通』をハードに試しておくことで、それが実は『普通』でもなんでもなく、痛みと決意を込めて守り続けなければならないことが見えてくるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
戦いではなく説得でトゥニエイツが幹部をやめること、その理屈がメアリには通じなかったこと含めて、ヒーローの物語としていい流れ
子供の純朴さに乗っかったフリをして、我欲と暴力で弄ぶところが本当にヒドい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
視聴者（というか僕）も『このまま戦いもなく、皆が言葉で思いを伝えあって平和に行けばいいのに…』と思わされたところでドーン！ と来る。ある種の期待もメアリは殴ってくるわけで、悪役はこうでなきゃ！ って感じ。
メアリが詐術と暴力で自分の欲望を果たしたからといって、それが正しいわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
惨劇に終わっても、純朴なマトリョーシカの願いと、それを受け止め新しい道を探そうとしたツインエンジェルの『普通』には、当然意味があった。だがそれは、厳しい試練をくぐり抜けて再確認されるべき価値だ。
おちゃらけつつも、我欲で他人を踏みにじる悪の幹部として、メアリの行動には緩みがない。その一貫性が、ゆる～い子のお話に背骨を入れているのは間違いなかろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
それに凹まされ、立ち直ればこそヒーローの信念も本物だと判る。悪を見据えるすみれの智慧が、めぐるの無邪気を支えて欲しいもんだ。
それにしても、じっくり時間を使っただけあってトゥニエイツは良いキャラに仕上がった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
普段のトンチキさと幹部としての冷たさのギャップから入って、人になりたいロボットの純情、敵味方に引き裂かれた友情、兄妹思い合う気持ちをどっしり運んで、積んだところで大きく崩す。冴えた運び方だった。
めぐる-ヴェール、すみれ-ヌイというマンツーマン体制をしっかりつくって、それぞれ独自の角度からキャラを掘り下げていく展開も、ボヤケず描ききる助けになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
トゥニエイツを掘ることで、主役たちのキャラ性も鮮明になってくし、主役を輝かせる双子への好感度も上がってくしな。
幼いトゥニエイツを壁にして、めぐるが背負う甘くて優しい希望をしっかり掘り下げ、最高で最悪のタイミングで爆破することで、立ち向かうべき悪が鮮明になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
キャラを使い切って退場させる、良いエピソードでした。それはそれとして、このままぶっ殺されてるとあまりに報いがないので、双子復活希望
追記
ツインエンジェル追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
今後の展開への導線として、メアリが呪いを投げかけて退場するのが非常に巧い。
今後めぐるは、『お前の善意が、破滅を呼び込んだんだ！』という呪いを克服することを軸に話を走ることになる。それは当然真実ではないが、ぶっ壊れたロボの残骸は、シビアに問いかけてくる。
これまでもめぐるの視野の狭さ、内省能力の欠如は丁寧に拾われていたので、自分の足場を確認し、メアリの呪いを跳ね返すなかでそこが成長しても行くのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
そこに優越しすぎたせいで足踏みすらしてしまうすみれが、めぐるに足らないものを補う展開にもなるだろうしね。やっぱクレバーだなTAB。
メアリも自分自身のロジックを信じ切っているわけではない。めぐるの心を折る方便として使い潰しているところが、彼女の狡猾さ、邪悪さだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月2日
非常に悪い意味で『大人』なメアリと、脆さもひっくるめて『子供』なめぐるの対峙って形か。『大人っぽい子供』として、二人の真ん中に立つすみれの活躍に期待
