イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 17/06/04 ダークソウルTPRG『灰の墓所』

昨日はBraveoneさんがGMをしてくれて、話題の新作、ダークソウルTRPGを遊んだよ。僕は原作未プレイ!

シナリオタイトル:灰の墓所 システム:ダークソウルTRPG GM:Braveoneさん

シェンツさん:カズ:10代男性:騎士 高い塔、鉄の獣、灰色の街。遠き異境『トウキョウ』の記憶に苛まれる、転生なろう系主人公。コンシューマー版をプレイした記憶とTRPG版での変更点のギャップに戸惑うが、その予言にも似た状況推察能力がPTを助ける。
浅間忍さん:ヘルナ・トッド:30代男性:聖職者 記憶を失い、灰色のままたゆたう僧侶。ただ戦うための機械-不死人-と化してもなお、その信仰と信念は力強く仲間を支える。他人に触るのが難しいシステムの中、範囲ヒールでガンッガンに戦線を支える姿が頼もしい。
二次元くん:プトラ:年齢性別不明:戦士 翼竜を模した紫色の鎧に身を包み、狂奔を斧に乗せ全てをぶち破るパワー・ウォリアー。反撃を恐れず全力で叩き込む一撃が、PTの未来を切り開く道標となる。
コバヤシ:セイジ・オウル:13歳男性:魔術師 人間であり続けることにこだわる、魔術師の青年。魔法と体術を組み合わせ、敵を翻弄しながら死点を穿つ戦術を得意とする。力に溺れ大暴走する闇のヤング・ボーイ担当。

というわけで、ダクソに慣れた人、慣れていない人織り交ぜてのセッションとなりました。新システム、久方のダークファンタジー、久方のハック&スラッシュということで、新鮮な空気を胸いっぱい吸い込めるような、楽しいセッションとなりました。
システム面では種々の判定に野心が感じられ、『何か特別なことをやっている!』という感覚を強く覚えました。スタミナダイスを攻防に割り振るジレンマが楽しくて、捨て身で攻めに全力ぶっ込む時も、堅実にガードにダイスを残す動きも、『俺は自分の意志で、攻防を握り込んでいるんだ!』という充実感がある。
ダイスの組み合わせでスキルを発動するシステム(『神我狩』や『ドラクルージュ』に近いが、処理はこっちのほうが軽くて楽しい)も、技を多重発動して強敵に叩きつける爽快感があって、楽しい判定でした。動きがビジュアルとして想像しやすくて、活劇が盛り上がるのがいいですね。
反面、とにかくダイスを振る回数が多いイニシアティブチェックは、降ったダイスが結果に繋がらない場合も多く、やや冗長でした。ここらへんはソロ前提のシナリオを複数人で遊んだ結果かもしれませんが、もう少しスパッと決めて回数重ねないほうが、ウチだと緊張感を維持できるかなと思った。初回で固定、変えたい人は幸運使用……かなぁ。

プレイの方はGMの分厚い描写力に支えられ、薄暗く陰惨な世界観をたっぷり楽しみつつ、ハック&スラッシュしました。もともとは淡白なシナリオだったようなんですが、色々ロールプレイの取っ掛かりを作ってくれたおかげで、自然発生的に交流が生まれ、色々寝言が言えて楽しかったです。
過去なし、背景なし、社会との接点なしということで、デフォルトだと行動宣言メインになりそうな感じのゲーム。しかしまぁ、ウチの環境は『なんでもいいから掛け合いがしたいぞ。キャラを演じたいぞ』という欲望の強いグループなので、不死者の宿命とか不明の未来とか、ないならないなりに材料を見つけて自分たちを煮込んでいました。
僕はルールを読み込み『あ、重装型魔術師で<バックスタブ>狙うの強いわ』というマンチセンス反応を信じてキャラメイク。シェンツ先生のカズとコンビで導入されたので、自然とバディっぽい動きになりました。力に溺れまくってBOSSを蹂躙ししにかけたところで、カズに説教されて正気に戻る動きとか出来て楽しかった。
もともとPTとして役割分担をしたり、得意分野を凸凹させて補い合う動きはそこまでシステムとして組み込まれていません。しかしまぁ、そういうのはリソースのやりくりの中で結構自然に生まれてくるし、年齢や立ち位置、かすかな記憶によるキャラ性の違いなどで、ロールプレイの立ち位置も自然と定まった感じ。
システム・世界観の事前知識や経験がほぼなく、GM含めて協力的に、ステゴロで掘り下げていくのはすごく久々で、楽しい経験でした。やっぱ新しいシステムはいいし、GMが様々な面で事前準備をしっかりやっていただいて、楽しく遊べる足場をくんでくれたのが非常に助かりました。やっぱプレイ成功のキモは、相互の信頼感と協力だなぁ。

判定方法やシステム全体が目指すプレイ経験に微妙な齟齬はあれど、魅力的な世界観と表現力、野心的な判定システムが噛み合った、とても面白いシステムでした。プレイも卓内が一致団結し楽しみに行った結果、非常に満足度の高いセッションとなりました。良いセッションだった、同卓していただいた方、ありがとうございました。