徒然チルドレンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
3分間の小さな魔法を繋げて作るアニメーション、今週はラブ・コメディのコメディ強めの四作。
アホボーイ×2、童貞ボーイの新キャラ勢に、高野×菅原のすれ違いコント。ガハハと笑いつつ、ちょっとだけ甘い。相変わらずラブコメのどこをピックするのか、選球眼が良いアニメ
前半二つは鈍感男と暴力女という、オタク恋愛フィクションのなかで一つの『型』になってるコンビのお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
まぁ『型』以外存在しないお話だと思うけども、それでも独自のキャラ立ちと拍動をしっかり添えて、自分なりのテイストを出せるところがすごい。新しすぎると食えないし、オムニバス成立しないし
三話まで見てみて、このアニメはオタクの脳内にある『型』…数多の作品がコンバットプルーフしてきた『楽しいパターン』『萌えるパターン』『胸キュンパターン』を的確にピックし、短い形式でラッシュすることで成立させているのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
短さゆえの小気味よさで、強い部分だけを繋げる作り。
『型』の悪い部分をちゃんとアク取りしてあるのも良い所だ。一組目のすれ違いをきっちり恋人関係に着陸させて終えて、過剰なモヤモヤ引っ張らない所だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
高野菅原組は引っ張ってるが、あっちは涙が伴わんポジティブなすれ違いなので、継続してもOKって感じ。ココらへんも選球眼の良さなんだろうなぁ
元気で軽くて、笑いですむような『楽しい恋愛』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
それを繋げて15分にしてある今回だが、ちょっとだけビターでシリアスな色彩もちゃんとある。この配分は毎回変わるけども、どっちかにより過ぎず、サクッと楽しむ(あるいは消費出来る)バランスを維持している。
それが3×4分(原作だと四コマ連作)という形式のライトさとシナジーを形成していたり、あるいはそれを活かすべく、アニメスタッフの努力が見えたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
連作を成立させる1話毎の緩いテーマの設定、それに基づいたエピソード(カップル)のピックアップ、笑いとトキメキの配分を操る演出。
短いからといって、手は抜いていない。むしろ細やかな配慮をそれと気づかせないまま、さり気なく散りばめているからこそ、短い形式でも充実感のある『美味しいところだけ』感覚が成立している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
色々技芸が仕込んであって、でもそれでドヤ顔するわけでもなくて、ストイックなアニメだと思う。
エピソードごとに結構テイストが変わって、パターンをうまく使いつつも、作品全体はパターン化しないのも巧いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
今回で言えば、カップル成立する/しないは1対3。引っ張る話もあれば、決着を付けてその先を描く話もある。いろんな組み合わせと掘り下げで縦深を作る戦術が、巧くいっている
『型』を使い倒す作風は声優さんの演技にも現れていて、世界最強の童貞役・下野紘演じる『ザ・下野』って感じの童貞オタクが非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
ホントなー、下野さんのイノセントな素朴さは、いつまでたっても衰えない魔法ですよ。『下野っぽいキャラ』が成立してしまっているのは、本当に凄い。
形式、ジャンル、表現法。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
自分たちが何作ってるかしっかり把握し、それに似合う手法を的確に選択しながら、『型』を活かしつつライトで、楽しく、後味の良い笑いとトキメキをくれる。
それは軽いものだけど、軽んじていいものではない。みんな楽しいのは、とても大変で大事なことだ。
構えず楽しく見れる。それを成立させるために色々準備し組み立てつつ、実際に前に出てくるものにはその匂いを出さない。匂いを消した努力の跡すら消す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月18日
『型』で7割流しつつ、残りの三割に作品としての体温を残すバランスを見ていると、凄いなぁと感心する。来週も楽しみ、驚きたいと思う。