ボールルームへようこそを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
ダンスと出会い、人と出会い、人生を変えつつある主人公。ここらで一発デカイイベントでも起こすか! ってことで、流されるままにホールに立つことになるお話。
色んな所にミスリードとリードが効いていて、先を知っているが故の楽しさがあるエピソードだった。
ド素人多々良にとっては遠い遠いあこがれの舞台、三笠宮杯。観客席で興奮と戯れていればよかったはずが、運命の悪戯と仙石さんの横車で大変なことに……という回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
とにかく強引にでも、試合形式の場に主人公を立たせよう! という気合を感じる展開となった。まぁそろそろ動きがほしいタイミングだな
清春の事故と岩隈さん、無茶苦茶を押し通した仙石さんの狙い、清春の怒りの訳。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
色んな所にミスリードが仕込んであって、先を知っている身としてはニヤニヤ頷きながら見ていた。今回結構強引な部分が目立つわけだけども、それは追々説明がある部分でもあって。疑問と不満を燃料に進んでいく回なのだな
同時に今後の展開をリードする部分も多々あって、それは大体が多々良にまつわる部分だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
おばあさんへの相撲実況で、『眼の良さ』という強みを(一部)説明したり。あからさまにヤバいと判っていても踊ってしまう(踊ってしまえる)魔的な魅力に、どっぷり浸かってみたり。
しずくとのぶっつけ本番のダンス。技術も経験も足らない中で、それでもダンスが成立してしまう多々良の異才。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
それは清春の足運びを盗む『目の良さ』だけではなく、ダンスへの思い入れの強さ、情熱の強さでもある。好きだからこそのめり込み、上がった体温を発散するように舞台裏で踊るのだ。
多々良は心無い選手が清春を揶揄する言葉に怒るが、そういう態度は物語開始時の多々良そのものだったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
偏見と奢りに満ちた場所から始まって、運命と衝撃に導かれ、多々良はすっかりダンスガチ勢である。
踊ることは楽しい。踊ることで変わっていく自分が楽しい。無邪気で元気な主人公。
仙石さんの無茶苦茶に当然反発し、逃げようとした多々良は鏡の中の自分を『見る』ことで足を止め、ダンスに誘引されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
OPでも印象的に使われている、鏡の中で『踊る存在』へと変身する魅惑。初めてタキシードを着て、髪を上げた自分自身は、憧れるだけだった『ダンス選手』の顔をしている。
気弱で引っ込み思案なペルソナをかぶりつつ、多々良はかなりの激情家だ。片親に遠慮して閉じ込めた心の奥に、マグマのような感情を押し殺している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
装いを整え踊ることは、ヤバイ状況の中でも笑えてしまう多々良にとって、自分を開放することだ。ステップとポーズに感情を乗せ、『見て』もらうこと。
こうして舞台に上がってみると、多々良(と彼が背負うダンス競技)は『見る』主体であると同時に『見られる』客体でもあり、その両方に歓喜が付随する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
ダンスごとのキャラクターを誰に教えられるでもなく、感性で読み解き、その凄みが判る。多々良の『目の良さ』は、強い自己顕示欲と癒着している。
もっと自由に、もっと激しく、もっと自在に。ダンスというメディアを通じて己を『見てもら』い、また憧れの競技者を鏡写しに『見る』こと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
思春期のあ欲求不満と自己顕示欲が、肉体の躍動を伴って解消される。精神性と身体性がシンクロしているから、今回のダンスシーンは気持ちよさそうに見える。
無論それは一瞬の夢で、多々良が実力で勝ち取った舞台ではない。いろんなものを踏みつけにしているし、今後に禍根も残す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
それでも、踊りたかったのだから。心が高鳴ってしまったのだからしょうがない。ダンスと一緒に、多々良の心も青春も跳躍し旋回する。先のことなて、踊り終わってから考えよう。
ここらへんの、一種無責任な躍動が気持ちいいのは、ウジウジメソメソした普段の多々良が『タメ』として機能しているからかな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
自分の気持ちを巧く言葉に出来ず、前に出れないシャイな少年。それが鏡の中で髪を結い上げ、一競技者に変身していく。落差の快楽がうまく効いているわけだ。
これらの構図に説得力を出すためには、やっぱりダンスの凄さ、気持ちよさをアニメーションで見せるしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
今回もスムーズな重心移動、骨格と筋肉の緊張と解放が肌で感じられるいい動きで、見ていてとにかく気持ちよかった。止まったときのフォルムの美麗さも素晴らしい。
無茶苦茶な状況と踊る中で、多々良は競技者へと一瞬の変身を果たし、自己を開放した。『踊ることは楽しい』と見せつけた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
パートナーと足型を盗まれ、競技をメチャクチャにされた清春がこれを受け、どういう踊りを踊るのか。来週はある意味、多々良のラブコールへのアンサーになる。とても楽しみだ。