セントールの悩みを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
ゆるふわディストピア日常系百合アニメも三話目、KD(子供大好き)人間大歓喜の、委員長メイン回。
これまで『学校』という楽園をメインで回してきたわけだが、そっから離れて『家庭という』別種の楽園を描くお話。地獄の中でも、子供たちは愛を受けて健やかに育つ。
お話としては緩めに進行し、AD(姉大好き)な紫乃ちゃんと姫ちゃんがキャイキャイし、御霊委員長が妹たちとキャイキャイし、妹たちと紫乃ちゃんがキャイキャイするだけのAパートがまず来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
キャイキャイしかしてね~じゃねーか! いやマジ素晴らしいですね。仲良きことは美しき哉。
そこに無邪気ではないレズビアン二人組が殴り込んできて、親愛と性愛の線引つー難しい問題で殴りかかってくるのが、シニカルなこのアニメらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
『女の子は普通、女の子とはキスしないものなの』という言葉の暴力性。女とキスする女は『普通』じゃねぇかオイ…というラディカルな流れにはならん。
後半のプロパガンダ魔法少女を見ても、このアニメが公平性が暴力的超拡大を果たした世界だというのは判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
そこでもごくごく普通にヘテロセクシュアルを『ノーマル』と記述してしまう意識は一般的で、その波をひっかぶる当人も荒立てず、スルーっと生きている。その奇妙な空気が生っぽいな、と思った
まぁ形態差別(を戯画とした人種・国籍差別)をやりたい作品なのだから、性差別は主眼じゃない…のかも知れないし、そういう世界でいかにも緩い百合っぽく、女同士のキスがやり取りされる皮肉でチクリと刺したいのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
多分どっちでもあるのだろうし、どっちでも成立する仕上がりでもある。
どこまでポリティカルで、どこまでポエティックなのか。曖昧で毒まみれの境界線に目を凝らしつつ、ゆるふわな砂糖でコーティングされた日常を眺める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
知的で陰湿な物語体験は、やっぱ独特で気持ちがいい。子供たち可愛かったしね。四脚が画面を埋め尽くすのは、地味ながらカロリー高そうだ。
そういうメタレイヤーの読みだけではなく、これまで掘り下げられなかった委員長の家庭環境、価値観軸がしっかり見えたのは、彼女を好きになるのにいい材料だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
恵まれない経済状況、形態の異なる妹に囲まれつつ、なんとか小さな幸福を守るべく突っ張ってる彼女には、肩肘張らないプライドがあった
それが周囲との衝突を生むとしても、自分の責任において引き受け、可能な限りの幸福をもぎ取る。なかなかタフで優しい生き様で、良いなぁ、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
あんだけ重荷を背負いつつ、級友とは気さくな関係作れているところが強いよね。家庭を一番にしつつ、学園生活も守りきりたいのだろう。
Bパートは子供たちの無邪気な生活と、末ちゃんのどうにもならない虚弱な身体と、少し不思議な座敷わらしの話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
程よくイイハナシを混ぜてくる辺り、やっぱジャンルのスタンダードを見据えた上で、毒を入れてくる作風なのだと思う。異種混血は色々弊害があるのかぁ…・
政府のプロパガンダ魔法少女アニメ(必殺技は陶片追放)に子供が微塵もフックされてなかったり、信号機に『二足歩行の人間』が描かれていなかったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
平等主義のディストピアで展開される、穏やかで優しい日常。その裏には、かなり気合の入った作り込みがある。
今のところ、毒は作品の独自性を出すスパイス程度に抑えつつ、ゆるやかな日常の喜びと笑いをメインで…『普通のモン娘日常系』の枠に収まるように、アニメは進行しているように思える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
『普通』というのは雰囲気は良いし、キャラも十全に可愛らしく魅力的なのだが。『よく出来ている』というべきか。
今後スパイスが溢れ出して作品全体を毒の色で染める瞬間が来るのか、この隠微な緊張感を保ったまま、『普通』のフリを無事1クール完走し切るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
そういう部分も楽しみつつ、キャラクターが過ごす日常をのんびり楽しませてもらっている。色んな角度から楽しめる、波長の合うアニメだ。来週も楽しみ
追記 Bパートサブタイトルの皮肉
セントール追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月24日
正負の暴力的平等思想を押し付けるべく、物語の瑞々しさを一切失ってプロパガンダになっている魔法少女アニメ。
子供たちが体験した、座敷童の生きたファンタジー。
Bパートはこの『死んだ物語』と『生きた物語』の対比だったとすると、なかなか高度な皮肉だなぁ。