イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 17/08/11 BBT『上海龍脈異聞』

今日は田中くんが関東に襲来したので、シェンツ先生の戦中BBTで向かい打つ形になったよ。久々のオフラインセッションだ。

シナリオタイトル:上海龍脈異聞 システム:BBT GM:シェンツさん

田中くん:"伝説の探偵"蛇石呪狂:?最男性:サポーター:名探偵/御伽噺の住人 帝都に名を響かせる伝説の名探偵であり、猟奇なる謎を快刀乱麻を断つ如く解決する凄腕。その実体は世間の『名探偵』への想念が生み出した曖昧な霧であり、世界のルールを書き換えながら事件を発生させる木霊である。
Braveoneさん:"異能狩り"島津仍:20代女性:アタッカー:ヴィジランテ/魔剣 死霊課に籍をおく大太刀使いであり、薩摩の産んだ魔殺の刃。この世にあって良いものと行けないものを仕分ける"組織"に所属しつつ、最後の一線を情に求めさぶらう豪剣士。
コバヤシ:"湖の騎士"ジャック・ランスロー:20代男性:ディフェンダー:魔神=魔女 三枚目の伊達男の顔をかぶった、RELIC総帥直属の鬼札。その正体は伝説に名高きランスロット本人であり、地獄の魔神。己の不運でキャメロットを滅ぼして以来、世界を影から守護している優しき鬼。

というわけで、戦中BBT三作目を遊んできました。今回の舞台は1939上海、動乱の気配がだんだん大きくなってくる斜陽の時代を背景に、龍脈と怪盗、秘密結社と阿片が渦を巻く伝奇なシナリオとなりました。
戦中BBTも三作目となると慣れてくるわけですが、やはりディープ&コアな歴史ネタを共有し、時代の影に潜む大事件をエゴと絆で乗り越えていく感覚はオリジナル。まだ闇と光の境界線がはっきりしていた時代を遊ぶことになるので、そういう意味でも普段とは違うプレイフィールになって、楽しいもんです。
もう一つ遊んでて楽しいのは、倫理観というか歴史への線引が、宅内で共有されている感覚です。悲劇と英雄譚ひっくるめて確かに存在していた史実を遊びに変える時、楽しむのと同じくらい背筋を伸ばし、真面目にやるのが大事だと僕は考えています。そのバランスを上手く共有して、当意即妙にキャッチボール出来る気持ちよさというのが、このピーキーなセッティングにはあります。
それ以外のロールのキャッチボールも全体的に楽しく、手応えのあるものでした。しなりにしがみつく足がかりを探していた仍が自発的にシーンを作って、キャラの相互理解がぐっと深まったシーンとか、TRPGの醍醐味を濃縮還元で味わった気持ちだった。やっぱ踏み込んだロールが共有されるのはとても気持ちがいい。

シナリオの内容も非常に面白く、シェンツ先生得意の味の濃いNPCがたっぷり出てきて、食べやすい角度から凄まじいトンチキが襲い掛かってくる、『圧』のあるシナリオでした。史実とフィクションが交錯し、阿片の紫煙とほとばしる異能が混ざり合う眩暈。素晴らしい。
そういうネタの濃さで終わらせず、ヒロイン造形の叙情性でしっかり殴って、感情面をグッと盛り上がらせてシナリオに引き込んでいく腕力もあるのが素晴らしい。ネタが強いシナリオってその強さに振り回されて、シナリオへのモチベーションが浮遊しちゃうことが多々あるんですが、シェンつ先生はそういうベーシックな足場を忘れず組み上げ、重力のあるシナリオ作るのがすごいと思います。

というわけで、非常に面白いセッションとなりました。対面で表情見ながら遊んだのは久々でしたが、情報量が濃くて疲れますね。そして楽しい。良いセッションでした、同卓していただいた方ありがとうございました。