THE REFLECTIONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
長濱センス全開でお送りする、まったりテンポのヒーローフィクション。先週誇りある少女と道連れになったアイガイ組はド差別地域ニューオーリンズに飛び込み、アイガイは仮面と素顔の乖離に悩む。
並走する二つのストーリーが、テーマを立体化していくお話。
というわけで、二人のヒーローがそれぞれの物語を展開させるエピソード。公的に開かれたアイガイの周囲にはリフレクテッドの仲間がおらず、素顔を隠したままのエクスオンはまったり道連れ旅になっているところが、なかなか皮肉でいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
羨ましい状況のはずなのに、うんざり顔のエクスオンがおもろい。
歌手としてのアイデンティティが、リフレクションによって凶器に変わってしまったイアン。その声を動力に飛ぶアイガイ・スーツは、『イアン・イゼット』を世界に認識してもらう欲求を阻害する檻でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
痙攣のようにアイガイを拒絶しても、自分を追い出すことも追い抜くことも出来ない。
世間から拒絶されているリフレクションの力をエンタテインメントに仕立て上げ、社会に認めてもらおうというアイガイ計画。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
兵器ブローカーの爆裂パンチは、アイガイの飛行を彩る花火となり、味のない暴力制圧は公益性に満ちたヒーロー活動に変わる。全ては演出、楽しいって大事。鎧の中の道化師以外は
イアンの周りには沢山人がいるが、彼は孤独なままだ。『イアンで有り続けたい。そのまま認められたい』という願いを理解されず、『アイガイで居続けろ。ステージに上がれ』と言われる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
それは正しい。皆が喜ぶ良いことだ。それでも、鎧をつけない自分自身を認めてほしいという願いは止まらない。
唯一『イアン・イゼット』を求めてくれたかに見える門番も、アイガイ降臨とともに流れるSky Showに熱狂し、腕を振り上げてコールを行う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
ほしいのは『イアイ・イゼット』ではなく、『Sky Showで熱狂させてくれるエンターテイナー』なのだ。開かれていればこそ、強調される孤独。
I-guy、あるいはIan・Izett。彼に周りにはこんなに『I/私』がいるのに、誰も『私』を『愛』しちゃくれない。なまじっか公益性を手に入れた分、イアンの孤独で、アイガイ計画とはまた別の正当性のある訴えは鎧の中に封鎖され続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
このまま孤独な道化を続けるか、別の道を見つけるか
一方、顔をスーツに隠し本名も不明なエクスオンさんは、ティーンエイジ真っ盛りのガールたちと、楽しいんだか楽しくないんだかなドライブであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
凸凹不思議な関係ながら、少なくとも孤独ではない三人。燃料切れでずっと寝てるリサの子供っぽさが、なんか良い。幼い身勝手さを許してくれる空間。
エレノアが想像を絶するハッカーで、あっという間に旅の縦軸が埋まっていくのは強引、かつ爽快でもあった。同じ名前を刻まれた存在を追う巡礼の旅。目指すは南部、ニューオーリンズ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
そこはジャズの街であり、奴隷貿易の街でもあった。世界を書き換える波が過ぎても、土地に刻まれた魂は消えない。
エクスオンが『この街の被害者は捨てる』と言い切る冷酷さと、落下した時能力で少女たちを助ける優しさ、両方を見せたのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
自分を見せない・語らないキャラだけに、こういう『行動で分からせる』描写は大事だ。キャラクターを視聴者が見つけた感じがして、思い入れが深くなる。
リサの興味で撫で回されても、ビクッとしても拒絶はしないエクスオン。やれやれとうそぶきつつ、人命を助け、悪をくじき続ける仮面の男。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
トンチキピックアップ旅を追う中で、ショーアップされたアイガイのそれとは違う、狭くて親密な『ヒーロー』が見えてくる。なかなか面白い。
そんな三人が流れ着いたニューオーリンズは、超堂々とリフレクテッドを差別し、目の前で奴隷貿易が行われても警察は止めない…というか促進すらする、最悪の街だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
『リフ』という蔑称が当たり前に使われているのが、根強い問題なのだと感じさせる。『ミーティ』、あるいは『ジャップ』『ニガー』
華やかに空を舞い、喝采を浴びるアイガイのサンフランシスコと、ナチュラルな排斥意識をむき出しに石を投げてくるニューオーリンズ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
それは別の世界ではなく、同じアメリカ、同じリフレクション以降の世界の別の顔なのだろう。多分魔法少女が空を飛ぶ日本でも、喝采と差別が同時に襲いかかっている。
パブリックな立場で孤独を感じるアイガイと、パーソナルな旅の中で排斥されるエクスオンたち。正反対の場所で交わらない旅を続けているようで、根っこの部分は同じ世界にいる二人が、今度いつ交わるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
そこら辺も気にかかる、穏やかな第4話だった。9nineもはよう本編でてや。
マーチャント・アンド・トレーダーは見た目通りの奴隷商人なのか、差別渦巻く南部からリフレクテッドを逃がす地下鉄道なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月13日
来週はそこを掘っていく話になりそうだ。レイスの配下もちょっかい出してくるだろうしなぁ…じわじわ話の温度が上がってきた感じがあって、とても楽しい。来週も楽しみだ。