天使の3P! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
先週のPV作成編を受けての希美個別回発動!一話の間に即解決!!…早い!早すぎる!!っていう回。
良い人ゆえの足踏みとか、愛情ゆえのためらいとか、この作品らしい素材が揃って美味しそうなのに駆け足調理でダイナシ…ではないが、煮込んだら美味そうなネタだったのに。
出だしから文句で入ってしまったが、話の骨格は3Pらしくネクラで、繊細で、ロックでいい話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
家族だけど他人、他人だけど家族なリトルウイングから、希美が去ろうとする。イギリスサイドが一方的な悪者にならないよう、良い人として描いたのは良かった。そこで白黒サイド分けてもな。
この作品においてはロックは音楽ジャンルではなく、激しく優しい生き様。主人公たる響はそれを体現しなきゃならんわけだが、持ち前の優しさ/臆病さが邪魔をする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
これは4話までと同じ構図で、キャラクターの連続性というやつである。前回は自力で火がついたわけだが、今回は妹がイグナイターとなる
ジェットコースターを使った心情吐露の演出は、真顔で乗っかる響Pのシュールさ含めて良い演出だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
くるみも響と家族でいることが楽しいからこそ、兄の背中を押したくなったのだろう。サラッと『希美』呼びになってるあたり、兄だけではなく希美とも関係が深くなってるんだろうし。
圧縮した展開ながら演出の粒は立っていて、露骨に家族限定な空間に響を押しとどめる正義さんとか、響周辺の関係に変化があるのが感じ取れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
アレだけ深く人格形成に関わってしまうと、『血縁がない・同居してない=家族じゃない』とはいかんよな。縁を大事にしていく正義さんは、結構好き。
『ロックンロールは響き合う』つうのもこの作品のルールなので、妹が発火させた響Pのロックは子供たちにも伝播し、隠していた気持ちが顕になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
特にそらくんの頑是ない演技の切れ味が良く、圧力のあるシーンにはなっていたと思う。滑走路をしっかり整えられたら、更に良かったのだが。
今回駆け足になって勿体無いのは、『希美が捨てたくないもの=みんなとの日常』と、『希美が拒絶するもの=祖父の優しさ』を感じ入らせる時間がなかったことだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
派手で脂っこいロリータ爆弾ばかりが目立つが、地味で薄暗い情感の筆がこのアニメ最大の武器だと思っているので、強みを活かせなかった。
特にお爺さんとの交流をかっ飛ばしたのは、希美の決断(と、それを後押しする家族のエゴ)が彼の好意に全体的に乗っかっている感じを受け、公平さが削がれた感じを受けた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
そういう話ではないのに、お爺さんの誠意にタダ乗りしている感じがはっついてしまったのだ。良い人が都合のいい人に、というか
元々ガッチンガッチンのリアリティで話を回しているわけではなく、このアニメは優しいロリータと不器用少年が魂の交流を果たす御伽噺だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
でもだからこそ、ロリでも主人公でもないただの老人を、彼の後悔と優しさを、もうちょっと掘り下げて描いて欲しかったかな、と思う。
僕にとってはそういう都合の悪さ、気持ちいいことの外側に目を向けている感じが、この超弩級ロリペド爆弾をただのポルノと感じない、大事な足場なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
色々と事情もあろうが、そういう部分が残念だった。劇的な展開を受け止めるために必要な、余韻の作り込みが足りないってのもある。
まぁ『ジジイに尺回すより、お客の喜ぶ美少女とのデートでしょ!』という判断は解る。どうやったって絵面は地味だしな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
ポップに躍動する面白さと、作品の根源的なネクラな地道さを両立させ、シリーズ構成の都合も噛み砕かなきゃならん。難しい回だったと思う。
しかしまぁ、可愛い女の子を記号以上に好きになるには、肌色サービスだけでなく人情味もいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
第1エピソードにおける桜花や、今回のくるみに感じた愛着は、彼女たちに血が通っていると感じられたから生まれたものだろう。そういう感覚を希美に感じるチャンスだったのに、この短さで終わったのは残念
今回圧縮をかけたのは、作ったスペースでより強烈な爆弾を炸裂させるため…だと思いたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
『頭っから尻尾まで全部ダメ!』ってわけではなく『惜しい』エピソードだったので、今回の短さを逆に活かし、グッと胸に迫る暗くて地味で人間らしいお話を、次回以降しっかり作り込んで欲しい。
しかしこうなって見ると、自分は天使の3P! 結構好きなんだなと思い知る。抑圧と解放のバランスが好きなんだろうな、おそらく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
タメてタメて破裂する感情が、ロックという題材とあってる。なので、タメの部分を長めにとって、物語の感情曲線と自分の気持ちをシンクロさせたいのだ。
こればっかりは尺使って、ファンの体温が上がるエロス&ロマンスなサービスシーン以外の、飯食ったり音楽練習したりダラダラ場所と時間を共有したりするどーでもいいシーンを挟まないと生まれんからなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月14日
そこでタメた燃料がちゃんと爆発して、状況が動くのも好きなんやね。来週も楽しみです。