アクションヒロイン チアフルーツを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
最後の追加戦士は大概一番濃い! その原則に基づき、重たい愛とチートな性能を小さな体に詰め込み、ニトロなピンク桃井はつり今見参ッ! というお話。
一週間の飢餓を埋めるのに十分な、勢いと笑いと人情を詰め込んだ大満足エピソードであった。
というわけで、これまでもチラホラ顔見世していたピンクのツインテが正式加入する話。『ここまで本筋に絡めなかった分キャラ盛ろうぜ! インパクトが大事だよ、爆薬担当だけに!!』と言わんばかりの超・過積載キャラだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
癒着ネタもそうだが、作中冷静に突っ込んで不自然さを笑いに変えるのが巧い。
作中でも元気がまとめているが、はつりが背負う爆破・特殊技術が入ることでチアフルーツの舞台はぐっとケレン味を増し、迫力が出る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
冒頭地味に『ランキングを駆け上がる』という大目標を確認しているのがミソで、はつりが連れてくる大袈裟なケレンは、そのために必要なブースターなのだ。
かくして新キャラが必要な理由が、笑いを交えてちょっとわざとらしく語られる。個人的には、この過剰なわかり易さは児童向け特撮の空気を連れてきてもいると思う。ベタベタな感じというか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
お話のフレームを明瞭にするのは、どういう形であれ大事だし。そしてわざとらしさだけでこのアニメ展開しない
ハッパに宙乗りに本格派の演技。『キャンペーンに途中参加して、PTに足らないスペック全部のせしたPC5かよ』とツッコみたくなる超絶チートキャラのはつりだが、その才能全てが『御前LOVE』の過剰さでダイナシになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
溢れる才能と狭すぎる視野。またピーキーだなオイ。
チートっぷりの代償として、はつりのLOVEは重い。自分の心に仕込まれた爆発物取扱免許は取得してない皮肉が面白くもあるが、扱うブツのヤバさを考えると、そこは乗り越えないといけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
これまで描写したように、ステージは表裏一体となって『みんな』で作るものだからだ。
はつりは本当に才能がある。特撮オタクである杏の心をグッと揺さぶる、文脈を抑えた真摯な脚本もかけるし、ステージに今足らない部分は全部押さえてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
でも制御の効かない火薬は、湿気ったハッパよりも役に立たない。一回目の舞台はそういう、はつりの暴走加減を強調する仕上がりだ。
『昭和の特撮かよ』『アクターが「動いたら死ぬんで動かないでください」って言われるやつ』と言わんばかりの、過剰な大爆発。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
それははつりのもつ、過剰な才能とLOVEの具現だ。確かに凄いが、同時に危うい。後半はそれをどう乗りこなしていくかが、物語の焦点となっていく。
ここで見習いとして入部させ、毎日のヒロイン生活を共有することで『みんな』になっていくのは、とてもチアフルらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
地面に足を付けて、なんてことのない日々を共有し、守り、育んでいく。ローカルな価値観で進んでいくアニメなので、どーでもいいところの描写が一番大事なのだ。
ここまで毎週入っている、セリフを飛ばして『みんな一緒に、すげー頑張ってますよ!』というシーン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
それは彼女たちの努力を見せ、結果へのパスポートを発行する理由付けであると同時に、『みんな』の良さを共有する場面でもあろう。なんか暖かくて、肩の力が抜けてる。このアニメではそれが大事だ。
かくしてはつりは過剰なLOVEを抱えたまま、バカで気のいい連中と時間を過ごし、『みんな』になる。暴走するはつりをキャップが心配そうに見守っているのが、情があって良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
あんだけ暴走していると冷たい反応しそうなもんだが、人のいい子のアニメでそういうことはない。問題あってもOKなのだ
必要なサイズに抑えた爆発。過去の文脈を押さえコピーするだけではなく、今の自分の心情を乗せたホン。コンパクトながら迫力のあるセット。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
二回目の舞台は、御前だけではなく『みんな』へのLOVEを制御装置に、はつりの才を爆発させる仕上がりになる。心の爆発物取扱免許が、無事発行されたのだ。
最後に『ステージを一人で作った』というネタバラシを入れてくるのも、細かく巧い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
これで会社の力を借りなくても、はつりさえいればプロ級のチート舞台が造れる説明が付く…だけではなく、はつりが恵まれた環境に甘えず、自力で立てるキャラだと見せる仕事がデカイ。そういう細かい毒抜き大事。
ドッカンドッカン、派手なキャラを暴走させつつも話の根っこに『過剰な才をどう制御するか』という軸を入れ、それを心配そうに見守るキャップ、危険なニトロを受け入れる『みんな』をちゃんと描く、非常にチアフルーツらしいエピソードであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
やっぱ楽しく可愛いのに加え、毎回いい話なの強いわ。
地味に作画が良くて、はつりが加わることでプラスされるケレンに説得力がでていたこと、はつりがちゃんと可愛い女の子だって解るのがグッドだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
『ピンク太眉デコ出しちびっこ重レズ爆破特殊技術演劇の天才キャラ』って盛りすぎだよなぁ…”サガ・フロンティア”で繋がりすぎた連携かよ。
というわけで、無事9人となったチアフルーツ。仲間集め編は賑やかに楽しく、程よいダイナシ感とイイハナシ成分を交え、すごく面白く走りきってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月17日
みんなが集った後半戦、どんな面白さを見せてくれるのか。非情に楽しみである。水があうのか、かなり好きなアニメになってきてるからなーマジ。