徒然チルドレンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
恋は逃げ水、追いかければ遠ざかり、離れれば擦り寄る。色んなカップルの色んな距離感を、エロスとトキメキと笑い混じりでお送りするエピソード。
まぁ最後のは飛び道具みたいなもんだが。ホント恋愛マスターに浪川当てたの、リアルの事情とあいまってベストマッチすぎる…。
今回は身体的/心理的な距離感の話であり、横でビッと割るレイアウトが冴えていた。隣り合ってはいるけども、抱き合ってはいない距離。あるいは肌と肌が触れ合う距離。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
その差こそが眼目なので、構図に気を使ってくれたのはとても良い。3エピ目のパイプ椅子とか、パターンを崩す異物の使い方もグッド
第1から第3までは普通にロマンスしている話で、カップルごとに距離感も違う。キスで悩んだり、サッカー漫才したり、既に調教済みだったり。個別の顕れがあって、でもそれは『恋』という根源に接続されている。身体接触を共通タームとして使うことで、そこら辺の不思議がくっきり浮き彫りになっていた
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
初っ端を飾った上根×剛田ペアは、上根さんのねっとりむっつりスケベっぷりと、剛田くんのクールすぎる返しの温度差が面白いカップル。そしてその温度差がじっくり埋まっていく過程が美味しくもある。コミュニケーション成立の快楽というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
関係が変化しないカップルが多い中、珍しい楽しさだと思う
くっそ面倒くさい上根さんの性欲から始まって、剛田くんの内面が分かり、今回はさんにん商的な見せ方だった。クールガイ剛田もそれなりにムラムラしており、女体に触りたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
水を求める蝶々のように、願ったり叶ったりの関係はドンドコ付いたり離れたり、心地よい距離を探してウロウロする。
ここでフラフラと彷徨うアゲハチョウをトーテムに使って、『文法的には反則なんだけど、感情的には最善手』な強引チューに幻想風味をつけるのは、ロマンティックで好きな演出だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
愛し合う二人にとっては、世間がどうであろうとそこがベストマッチなのだ。止まり木はそこに在る。でも蝶は離れる。
今後もドスケベ超特急な上根さんは勝手に吹き上がり、剛田くんは特に意識せずその温度を共有するのだろう。凸凹しているのに噛み合っている、よく出来た歯車。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
なかなかうまく出来たカップルで、分かりやすい進展があるのが良い。進展を分かりやすく演出して見せている、が正解か。
第2エピはサッカー漫才。エロティックな欲望をサッカー用語に乗っけて喋ると、どうしてもDLSiteの同人ダウンロードゲー界隈の隠語を思い出してしまい、関係ないところで面白くなってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
それはさておき、上根×剛田組とはまた違う欲望の噛合がコミカルにテンポよく描かれていて面白かった
第3エピもまーくんのあけすけな性欲と、クソチョロ涼子ちゃんの性的戯れ。押しては引き、感情の波まで踊り/踊らされる快楽を共有するゲーム。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
『男が強引に押し付けてくるから…』という免罪符を発行することで、照れを乗り越えて欲望を肯定する場を作って上げる甲斐性。遊び場を用意する優越と苦労
傍から見たら『どーなの?』という関係でも、両者の同意が取れていれば『アリ』なのが恋だ。凸凹のあるなしではなく、それがぴっちりハマって気持ちいいかどうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
国産み神話にもあるように、出っ張った所とへこんだところの相性がOKならば、へんてこな恋でもそれは本当なのだ。
そういう流れの最後に、独特な世界観を共有するアホとアホの漫才がある。前三組がセクシャルな爆発を予感させ、ドキドキと高まらせていた心音はない。あるのはアホと勢い、そして笑いである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
まぁこれも、面白いから良いんじゃないかね。やってる本人達は大真面目に恋愛なんだろうしなぁ。
『凸凹さえ噛み合えば、ヘンテコでもOK』ってのはキャラクターどうしに限った話ではなく、作品と視聴者もそうなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
色んなバリエーションがあって、どっかに『好きなカップル/物語形態/ジャンル』がある横幅の広さも含めて、どっかで噛み合わせに来る強かさをこのアニメは持ってる。
その強引で表現力豊かなサービスを、僕はとても楽しんでいる。毎回縦軸になるテーマを妄想するのも、各カップルの背負うものを考えるのも、トキメキ追体験で心拍上げるのも、ポップさを支える演出意図を読むのも、毎週楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
色んなことが楽しめるのは、やっぱ15分ショートという形式の強さか。
しかしまーくんと亮子ちゃんにはSMの妙味がある。暴力による征服ではなく、支配を模した安心感を求める『Play/Pray』としてのSM。SはいつだってServiceのSなのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
まーくんは毎回プレイが新鮮になるよう色々考えてて偉い。クソマゾ女に刺さるネタ、あんだけよく思いつくな。
一見俺様系に見えるまーくんだが、自分の欲望はプレイのついでに解消して、メインは面倒くさい亮子が溜め込むストレスを、それと気取られることなく解消して上げることだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月22日
好きな人が開放され、自由でいることが己の幸せ。それって愛じゃん、という話。まーくんはほんと偉いなぁ。賢くて大人だ。