THE REFLECTIONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
この世の果て、人種差別世紀末ニューオーリンズを抜け、サンアントニオからロサンジェルスまで、超人たちのバンドワゴンはまったり続く。
目の前でガッツリ拉致られてるのに、あんま悲壮感ないのはこのアニメらしいなぁと思う。良いのか、悪いのか。
まったりテンポに隠され気味だが、このアニメの芯はエレノアの成長だと思う。今週もヒーローとしての決意を固め、失地を取り戻すべく戦いを挑む。仲間も増えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
のだが、そこでズバッと目鼻が立つわけではないのも、このアニメらしさだと思う。ゆるゆる拉致られていく被害者のゆるゆる感が凄い。
話の作りとしては『必要なタメ』というやつで、願っても敵わない無念さがエレノアをヒーローにしていく…という場面ではあろう。なんだが、妙に生活感のあるアメリカ描写と、『老婆の床屋(ババァのバーバー)』に漂うごくごく普通の家庭問題が空気穴となり、シューシュー気が抜けていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
リフという新人類を差別する社会、それに暴力で抗うレイス一味。デカイものと戦う決意を固めたエレノアの前に展開する状況は、しかしなんともまったりしている。そのミスマッチが好きなわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
キメたくてもキメきれないオフ・ビートが、超人という浮いた題材に重力を与えている感じもあるし。
ヒーローの先輩であるエクスオンが、常時気取らないフニャフニャ野郎なのも、この脱力感に影響しているかも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
今週もゆるーく、しかしやるべきことは見据え、自分なりに精一杯英雄志願であった。あの人の肩肘張らない立ち回りは、やっぱ独特でいい。作品に引き込む誘因になってる。
シナリオヒロインである床屋母娘も、家庭を置き去りにして巡礼に出たエレノアを照射し、成長について考えさせる鏡になっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
リビングストン親子もそうだが、他人の家庭を見ることで、成長途中の自分を反省する構造になってんだな。これも一種のREFLECTIONか。
成長以外のの軸としては、旅を続けるうちに仲間がモリモリ増え、集団が太っていく物語がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
別に組織化を狙っているわけではないけども、気づけばエレノア中心に反レイス同盟みたいのが固まってきて、集団VS集団の構図が生まれてきてる。そしてそれを取り巻くより大きな集団、常人のアメリカ。
ヒーロー物語のお約束、悪の誘惑もしっかりこなして、段々『アメコミ』的な舞台が整いつつある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
まったり救助活動、あるいはレイス一味との戦闘がTVメディアの手に捕らえられ、マスの審判に晒され続けるのも、『っぽい』ところだと思う。自警団活動もまた、社会の一部としての責任を負うのだ。
エレノアの旅が色んな物を巻き込みながら大きくなる動きに、もう一人の主役アイガイも捕らえられた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
"Sky Show"のイントロが聞こえた時は、『ついに来たか…』って感じでワクワクした。やっぱ分断されたものが合流する瞬間は、とても興奮する。話数的にも折り返しだしなぁ。
アイガイは色んな意味でエレノア=エクスオンとは対照的なキャラクター・物語として描かれてきた。反対の潮目とぶつかることで、お互いの物語がどう変わっていくのかは、なかなか楽しみだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
アイガイのコマーシャリズムと、エクスオンのストイックな自警主義は最悪の相性だろうな、間違いなく。
9nineのLA行フラグも立ってきて、バラバラだった河が一つにまとまりつつある印象を受ける回だった。物語が一つにまとまる激しくなるとしても、作品の味であるペーソスとテンポは忘れず、適度にまったりして欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月27日
妙な重力があることで、超越的なテーマが浮きすぎない作用は、確実にあるので