セントールの悩みを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月28日
流鏑馬に歌を捧げる神事。神話の時代が終わり、人間臭くなっても残る儀式と、その背後で蠢く異質な事情。生っぽさと夢っぽさが不思議なバランスで同居する、このアニメらしいエピソードだった。
しかしBパートはビッカビカだったなぁ。魚人街鏡多すぎだろ。
というわけでAパートは、姫が弓サーの姫として流鏑馬したり、後輩をチョロらせたりするゆる~いお話。ナチュラルに人馬一体を達成している者にとっては、ただの駆け打ちのような気もするが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月28日
後輩ちゃんは弓道者にしては勝ち負けにバチバチしてて、そこら辺も神無き現代の生臭さか。
あの世界でも『道』の裏には出会いだの経済状況確認だの生臭い事情がある。ズバリとモロ出しにはしないが、そういう実行があってはじめて作法は残る。初心を置き去りにしても形は残るし、それが先輩後輩のゆるふわ百合を繋げたりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月28日
変わっていくことの是非はさておき、まぁそういうもんである。
Bパートではそこら辺の事情は更に加速し、神に歌を捧げる神事に巻き込まれた売れないアイドルと、詩に呼ばれた南極人のロボットが交錯する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月28日
喋る偽りの神と、見えないからこそ意味があるオッパイ。生臭さを煮込んだ結果不思議な荘厳さみたいのが出てて、結構好きなエピソードである。
第2話Bパートで魚人が見せていた顔は、あくまで陸向けのお化粧。南極人もまた、スーちゃんとは違う不気味な謀略を貼り回せている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月28日
薄皮一枚の外面でなんとか緊張をごまかしつつ、なんとか異質なものたちが生きている世界。それがないはする瞬間としての祝祭もまた、現実味を帯びて生臭い。
具象としての神を拒絶し、石の神への古い信仰を選んだ宮司の現実感覚。観光客とイルカと海保。夢の入り込まない世界の最後に、すえちゃんと神様のオセロがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月28日
白と黒が入り混じり、表と裏がよく分からなくなる。なかなか気持ちのいい酩酊があった。面白かったな今回。
しかし一言も喋らず、まさに爬虫類的な不気味さでダゴン神を操っていた南極人を見るだに、スーちゃんはホント特例なんだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月28日
ある社会の『当たり前』が、ある社会では『異物』になる。あの多様社会を支えている平等全体主義もまた、日本から離れればファシズムのそしりを受けているのだろう。
学園のゆるーい日常も、薄皮一枚隔てれば謀略と暴力に取り囲まれている。特例に特例を重ねて保護されている楽園から、ちらりと見える黒さと光。やっぱヘンテコなアニメで、好きなバランスでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月28日
形態差別とブラックジョークを絵の具にして、ゆるふわ日常系の特権的危うさも斬ってる気はするね。