徒然チルドレンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
コメディ、ラブ、コメディ、コメディからのラブ。笑いで楽しくなる恋もあれば、笑い事ですまない涙もある。そんな硬軟取り混ぜたお話。
上根-剛田の話の観察者(ツッコミ)だった時はあんなに話を盛り上げていた千秋が、自分の物語だとクズになってしまう転換が興味深い。
というわけで、今回は恋のど真ん中で燃え上がっている人から少し離れ、客観的に恋を見る話…を配置することで、当事者しかいない恋を際立たせる作り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
ツッコミって大事だね! って話であり、千秋-香奈の出番を連続させることで、当事者性がスライドすると適切なスタンスも変わるという話でもある。
初手は作中最高の人格を誇る本山くんが、オタク版泣いた赤鬼で親友の恋路を助ける話。保志総一朗の怪演が唸りを上げ、とにかくキモくて楽しくて頼もしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
本山くんたしかに恋人できん立ち回りしとるが、男友達としてはベスト・オブ・ベストよ、キモいけども。
山根くんも千秋も、距離感間違えてる(踏み込むべきところでためらい、節度あるべきところで暴走する)のは同じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
それがクズ行動になるのか微笑ましく映るかは、為すべきことを教えてくれる他者(もしくは客観的自分)の不在…もしくはカップル間の相性と恋愛の才能の話になるのか。
くっそ面倒くさい上根さんの束縛癖も、鈍感クールな剛田くんとは相性がいい。言ってくれさえすれば、ためらわず全てを果たせる甲斐性が郷田くんにはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
ただ、感情のセンサーが鈍感なので、言語化したほうが通りが良いってだけだ。恋人のそういう性癖を学習して、上根さんも言うようになっている
そういう風に歯車が噛み合っているなら、言い過ぎ女とムッツリ男はいいカップルになる。チューだって適切なタイミングで心の波を合わせてやれば、恋を確かめる最高の素材になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
傍から見たらツッコミどころ満載の恥ずかしい恋でも、二人の間でOKならOKなのだ。
第三編でそういう部分を確認し、観察者から当事者になった千秋と香奈。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
『正解』である剛田-上根組を見ているはずなのに、そんな風には振る舞えない。心のタフさも、一度気付いたムードに従う素直さも、千秋にはない。悲しいくらいに弱い人間である。つーか、香奈がかわいそうだ。
酒に酔っ払ってのキス強要って、普通にデートレイプでしかない。コメディ担当の雰囲気そのままに、アルコールで自分を(つまりは恋の相手も、二人で共有する雰囲気も)見失い、香奈の心の柔らかい部分も『シャレ』ですまそうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
千秋の行動は全く洒落になっていないと思うが、逆転あるのかな。
人間みな完璧ではないので、他人の心を読み間違えて、大事なものを踏みつけにしてしまうと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
しかしまぁ、恋愛の美味しいところを摘んできたこのアニメでは、今回の千秋のミスは珍しい間違いであり、生々しくヤバい。そのヤバさに、道化師気取って自分を守り続けている千秋は気付けるのだろうか?
本山くんのような出来た他人が教えてくれるか、剛田くんのように出来た自分が発見するか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
どっちにしても、ある程度の客観性で自分の行動を見ないと、千秋のヤバさは解消されない。さてはて、今後が楽しみである。…楽しみっつーか、フォローしてくんないと香奈が報われん。
恋と笑いを取り混ぜつつ、色んな角度からラブコメを描いてきたこのお話。本山くんの『笑えるコメディ』から始まって、千秋の『笑えないコメディ』で終わる今回は、ジャンルの明暗を綺麗に横断した感じがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
四編を緩やかな繋がりでまとめることで、こういうことも描ける。形式の強さだ。
上根-剛田組の進展と変化を見ても分かる通り、1エピソード内部だけではなく、シリーズ通しての繋がりもじわじわと作っている。その縦糸作りの巧さで、千秋-香奈組に元の『笑えるシャレ』を取り戻せるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
ちょっと気になるところである。シャレと犯罪の線引は、結構個人的感覚がデカイんだろうなぁ
あ、千秋が『シャレにならない』ことをやった結果、甘めのトーンで幸せに続いてきたお話に影が入って、立体感がでたのはとても良いと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月6日
時々裏切らないと、予定調和感出てくるからな。まぁその効用は踏まえた上で、香奈の涙はちゃんとケアしてやってくれ、という話。ホンマな。