アクションヒロイン チアフルーツを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
一つの集大成をステージで魅せた少女たち。それを評価され、ランキングも急上昇! だが、高い頂に立ったからこそ見える怖さもあって…という回。
先週の盛り上がりを踏まえ、ランキングとの付き合い方、更に先の目指し方を掘り下げてきた。
今回はキャラの使い方も良かったが、構成が凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
先週の良いステージをしっかり社会に評価させ、上げ調子で憧れのてっぺんと出会うところまでいって、しかしそれが仇になって調子が狂う。
ランキングを登ったからこそ、世間も厳しくなり、色々言われることになる。底辺時代には無縁の悩み。
上がったからこそ見える景色の中で、ムラムラちゃんが敗者だったからこそのタフさを見せ、末那が銭ゲバゆえの現実感覚で地面に足をつける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
今だからこそ、このメンバーだからこそ描ける上がったり下がったりに強い手応えがあって、チアフルーツがしっかり段階を踏んで成長していることを実感できた。
これを支えるためには『上がったからこそ見える景色』…その象徴である神栖さんの振る舞いに説得力がないといけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
トップであることに驕らず、ステージを常に愛し、優秀なアクターであると同時に自分の活動分野の熱心なファンでもあり続ける。格下への対応も一本気で熱い。
揺るぎない自分を常に見据え、それが社会に評価され、その評価がまた自信へと変わる。社会の目と自己イメージのバランスを的確に取り、有益な相互関係を作れているからこそ、神栖真心とカミダイオーはトップなのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
ランク1位なのに『もっと先』を目指す辺り、看板はあくまで看板なんだなぁ。
このどっしりとした立ち居振る舞いがあればこそ、ランクアップで浮かれたり、下がって落ち込んだりするヒナネクターの未熟さもハッキリと分かる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
ちょっと真似出来ない、隙のないトップランカー描写に説得力があるだからこそ、自分と憧れを比べて凹む杏にもうなずける。
カミダイオー大好き!のファン心理一本でやってきた杏が差し出した色紙を、『もう対等だから』で断る神栖さんは、圧倒的に正しいし強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
しかしチアフルーツはまだ子供で、それ故の熱量で10位まで這い上がってきたのだ。そこをプロ意識で代返するには、まだまだ経験も実績も足らない。
新体操でも特撮でも、いい具合に走ってこれた杏にとって、今回の壁は初めての挫折。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
グニャグニャに歪む杏と、彼女の背中を追い続けてきた…負け続けてきたからこそへこたれないムラムラちゃんの対比も、今回非常に良かった。
『アナタを骨抜きにして良いのはワタシだけですわ!』は杏好きすぎ。
ゲンさんのハードヒットにしても、ムラムラちゃんのバカなポジティブさにしても、末那の現実感覚にしても、半歩間違えればそれは欠点だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
というか、半歩間違えてイヤなやつになることに、このアニメそんなに怯えてない。
汚い部分や過ちもひっくるめて、バラバラだからこそ皆でやっていくのだ。
ワリとキレイめにここまでのお話を引っ張ってきた面子が軒並み凹み、悪ガキ軍団が気合を入れ直す展開は、見せ場の分配としても、集団であることを再確認する意味でも、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
憧れが憧れゆえにプレッシャーかかる局面だからなぁ…真っ直ぐじゃないやつが勝利の鍵になるのは、とても良い。
チアフルーツはみんなで手を取り合って、それぞれの凸凹を噛み合わせて前に進んでいる。ソロでトップまで登った神栖さんとは、違うスタイルだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
しかし、客との信頼関係に支えられて歩いて行くのは共通している。ヒーローもアクターも、形は違えど孤独ではないのだ。
理想を見すぎて生まれた乱気流は、地元の人々、手が触れ合えるファン、そして触れる現ナマで地面に繋ぎ止められ、安定する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
手のひら返して擦り寄ってきたようにもみえる商店街の人たちが、『支えよう』という気になったのも、ランク10位という結果を出したからだ。
上がったり下がったりでチアフルーツをかき回したランキングが、彼女達に安定を与える基盤にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
今回の話は『特別なステージ』を乗り越え、これまでとは別のレイヤーに上がってきたチアフルーツが、世間の目と自己意識に向き合う話でもあった気がする。段階踏んでるなぁ。
上がり調子だからこその危うさにバランスを取り戻すのに、ファンの声援というキレイな要素だけでなく、ゼニを持ち込んでくるのがチアフルーツらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
末那は『投資回収』という切実な思いにかられ、我欲でみんなを助ける。でも、そこには自分だけがいるわけじゃなく、仲間との絆ってのもちゃんとある
エゴと博愛、生臭さと理想、ステージと観客席(あるいは物販)。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
色んな場所のバランスを巧く取れていたからこそ、末那は今回の乱気流を乗り越えるエースパイロットたり得たのだろう。
銭ゲバというキャラ立てを、巧くみんなの苦境を乗り越える力に変えて末那に愛着をもたせる、良いエピソードだった
というわけで、先週壁を超えるステージを果たしたからこその悩みを、いいタイミングで掘り下げるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
もう『ただのファン』でいてはいけないチアフルーツの立ち位置、ランキングという外部指標との付き合い方、トップの精神構造。
今だから描くべきことに、しっかり切り込んでいた。
キャラ描写としてみても、これまで目立たなかったりオチ担当だったりした末那とムラムラちゃんが、逆境にひるまないハングリーさを活かし、カッコいいところを見せてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月14日
こうやって勝ち役・負け役を回転させて、みんなに良い所があると見せてくれるのはとてもありがたい。いいアニメだなぁ…。