アイカツスターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
船行き過ぎて陸栄える。S4として、ベリーパルフェのミューズとして歩き直す虹野ゆめ。そこにデザイナーとして寄り添う七倉小春。
VA無き後の新路線を、湿度高めにお送りする回。やや詰め込み気味の構成が、逆にテンポを産んでいた。
というわけで、VA販促期間が終わり、小春を物語リソースとして活用していくフェイズに入ったスターズ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
先週に引き続きガンッガン推して行く展開だが、先週存在を消去されていた『二人以外』がかなり目立つ展開となった。離れた二人のブリッジ役ではあるが、大事な仕事でもある。
革新と保守、2つの立場に分かれて衝突する小春とゆめ。小春が革新派なのは、四ツ星外部での経験故か、ブランドを直接背負わない気軽さか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
ゆめ自身も、第66話とかではすでにあるものに対し切り込んでいく立場だった気がしないでもないが…そういう気質あっての、新しい虹というオチか。
衝突自体は周囲の優しいおせっかいもあって、Aパートで手早く解消。ついでにアイドルとしての仕事、先輩としての仕事が見れたのは良い…のかなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
VAで手一杯だったのは判るし、挑戦者の顔がクローズアップされたタイミングでやってもブレるだけだったと思うが、それでも早めに見たかった絵だ。
今回追補的に、『アイドルとして社会的に認められるだけの立場があるS4』『幹部と赤服に明確な差があるS4』『後輩に慕われ、道を教える先輩』の姿が描かれた。だからそれは、そこにあるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
しかしそれは、VA内部での未熟さと噛み合わない気がする。船の中とは別の話なのだろうか。
トップアイドルとしての魅力、先輩としての威厳、赤服の説得力。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
それがゆめ達に本来備わっていたものならば、VAにいる時も継続的に描写し、連続性を持たせて欲しかった。
赤服が約束するものというのは、本来的にそういうものだろう。だから今回描写が『戻ってくる』のは、ある程度納得がいく。
話の風も変わったし、昔のことにこだわっていても仕方ないということだろうか。アムネジアの風でも吹いたか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
今回の話を分水嶺に、『未熟な挑戦者』としての顔は抑えられ、赤服にふさわしい重さがS4の描写に乗っかる形になるのか。はたまた立場の重さと内実の未発達のギャップを掘るのか。
そこは今回の話し、あんま大事な部分じゃないのかも知れん。ある種のアリバイとして、作中の事実として、S4は『四ツ星のトップ』にふさわしいだけの仕事をして、敬意を得ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
それがVAという密室では描けなかったのか、描かなかったのか、描く余裕がなかったのか。四ツ星軸の言語の描写次第か
さて、それはさておき小春とゆめは元の鞘に収まり、虹色の翼を手に入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
ステージパートナーであるローラと、ブランドパートナーである小春。みんなに支えられて高く登るゆめと、みんなの上に君臨し続けるエルザの対比は、結構好きな描き方だ。
肝心のエルザに、凄みが足りていないが。
エルザの掌中では輝かせられなかった小春という個性を、ゆめは対等のパートナーとして扱い、時に衝突しながら高みに登った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
それはエルザのエゴが世界のすべてであるVAと、どこにでも行ける自由な四ツ星との対比でもあろう。ゆめの成功で縁取るように、エルザの完璧な世界が欠けていく。
エルザは地球の翼を手に入れるべく、あえて小春を手放したという演出がされていたが、どうなんだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
『未熟な挑戦者』と『責任も実力もある赤服』に分裂した(ように見える)ゆめと同じように、エルザも『完璧な策士』と『破綻した大物』の間にブリッジがかかっていないように思える。
パーツパーツでやりたいことは何となく判るんだが、実際の描写が連動せず、結果キャラクターのウラとオモテが分離する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
とある側面とその真逆が繋がらず、キャラクターが把握しきれなくなる。主役とライバルがそういう状況に陥っている(ように感じられる)のは、個人的には苦しい。
ともあれ、ゆめは小春の片手を取って、虹色の可能性を背負う。その胸の高鳴り自体には、そんなに嘘はないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
その翼で目指すべき高み、そこからどのようなヴィジョンをフアンにもたらすかは、これから先の物語なのだろう。対比物であるエルザの描き方で、少し想像できる気もする。
今はありえないほどにフワッとした、イメージだけの虹色。その七色の多様性を、より説得力を持ってエピソードで補足できたら、『虹野ゆめだけの世界一のアイドル』と、それを追いかけるこれからのスターズには重たさが出ると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
個人的には出して欲しいし、出さなきゃならんと思うが、作品がそう思うかは別の話だ。過去との連続性をぶった切って、180度舵を回転させて新しい現実を描くのも、一つの『方向性』ではあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
あるいは、アニメ周辺のハードコアな要求に対する『必要性』か。一視聴者からは読み切れない部分だ。
虹の橋が呼んだ二人の新しいスタートは、フアンによって祝福され、承認された。翼という物理的な証も立った。小春との感情が、衝突も含めて嘘のないものだとも確認できた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
そこを足場に、ゆめとゆめに付随する世界がどう転がるか。過去との整合性を再話される機会はあるのか。先が大事な話だと思った