THE REFLECTIONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
まったり侘び寂びアメコミアニメは、クライマックス一歩手前でもかなりのまったり。カーチェイスから政府の拘束、脱出と、エクスオン側の描写が続く回。
ここで交通整理に一話使う所が、THE REFLECTIONだなぁと思う。
というわけで、話としては政府のスタンスとそれに対するリフ側の反発を描くだけで終わってしまった30分。ここに来てのんびり手順を踏んで、あんまチェイスっぽくもないカーチェイスに時間を使う辺り、呑気なアニメである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
文字通りキャラが前進しない話なので、もどかしい感じが募る。
幻覚→透過→武力行使と、段階を踏んでエスカレートしていくレイス側の対応。銃によって脅しつけ、恐怖と偏見で睨みつけ、最終的には発砲する政府の対応。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
最初は直接の暴力を使わず、様子を探っている所含めて、敵対する2つの陣営はよく似ている。どっちも交渉の糸口を求めつつ、とっとと諦める。
この世の果て・超差別都市ニューオーリンズで見せた構図が世界のデフォルトだということを、政府機関の対応は見せてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
異物として取り巻きに見て、銃でどやしつけ、監視で縛り付ける。それが機能しなくなれば、予防的拘束、最終的には銃撃で黙らせる。人を踏みつけにする権力の対応。
これをひっくり返すべく、レイスたちは支配のシステムを逆手に取り、反逆を企てる。しかしその手法は、ひっくり返すはずの『敵』と同じ、誰かを踏みつけにするものになってしまっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
目的は不正義の手段を正当化しないし、正義は無条件に正当な手段を連れてきはしない。
かなりの数の人/レフが既に転げ落ちてしまった、手段と目的の難しいバランス取り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
エレノアもアイガイも、今まさに危うい足場の上で己を試されている。スーパーカーを暴走させ、誰かを車輪の下に踏みつけながら先に進むか。名もなき花を踏みつけられない正義を目指すか。
今回思いを暴発させたリサの『ビッグホイール』も、一歩間違えれば他人を踏みにじる巨大な車輪になり得る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
だからといって、ただただ他人に踏みつけにされていれば良いわけでもない。手に入れてしまったジャガーノートに、どうにか軛をつけて誘導すること。それが英雄の課題で、終わりはない。
味方サイドで唯一煙によって覚醒し、レイスの側に近いヴィーの暴走も、同じ車輪の一つなのだろう。言葉というツールが使えなくなっても、体を張って車輪の暴走を止めようとするマイケルは、外付けの安全装置だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
そういう在り方こそ、危ういバランス取りの鍵なのかもしれない。
信頼、もしくは愛。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
事態が緊迫する前、リサがエクスオンに願っていたのは、エレノアの思いにしっかり答えてほしいという、無邪気で優しい祈りだった。
呼ばれて答えるということ。レイスの呼び声に集結するダークネスとエレノアも、ある意味同じ構図の中にいる。
コールはなにも、優しさや愛情だけから生まれるものではない。兵士が放った銃弾は、拒絶を込めた一方的なコールであり、それはビッグホイールの分厚い装甲に弾かれつつ、リサの感じやすい心を傷つけただろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
何もかも、あらゆる人と的確にコール&レスポンス出来るわけじゃない。
『それでも、断絶を超えて呼応できるのかもしれないし、した方がいいし、しなければいけない』というのが多分、ひどくトンチキな外見で凄く普通の英雄譚をやっているこのアニメのアンサーなのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
傷ついたデボラにマイケルが差し出した手は、その答えへの足場の一つなのだとも。
呼応の『呼』、コール&レスポンスの「コール』の部分だけで一週間終えてしまう所が、このアニメのテンポだ。個人的には退屈ではなく、むしろじっくり練り上げる味わいを喉奥で堪能している感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
それが楽しいのは、ゆっくりでも『応』が帰ってくると、作品を信じているからかもしれない。
すごーく独特の間合いと表現ではあるが、このアニメ作中問いかけたもの、描いたものには答えが帰ってきている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
キャラクターそれぞれの意志、起源、願い。それが乱反射し、生き様が変わっていく様子。暴力と愛、期待とコミュニケーション。
今回投げられた『車輪の問』にも、答えは返るだろう。
それをじっくりと待ちつつ、来週展開されるだろうレイス&エレノアのお話が楽しみだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
先週と今週で、スティールルーラーさんがかなり面白いキャラに育ったので、彼女の動きに注目したい。人間であることを思い出してしまった怪物は、『公共の敵』であり続けることが出来るのか。
自分の中にも弾む車輪があって、それは人を踏みつけにする以外にも、前に進むことにも使えるのではないかと、スティールルーラーが思い至るのか、否か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月16日
個人的に来週は、そこが一つの焦点である。そこに変化があるのなら、それはエレノアという鏡があってこそだ。相互変化の面白さが見たいな。楽しみ