キラキラ☆プリキュアアラモードを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
個別回が終わり、バンダイ様がGAPPORI稼ぐための新アイテムのフラグが立った!
行くぞ! タイムスリップに昔のプリキュアにビブリーの過去とトラウマ解消に新アイテムのお披露目までまるごと一話で解決だ!!
過積載と奇妙なビートが融合した変な回
というわけで、第23話を思わせる超ブッ込みハイスピード回である。あの時はジュリオの転機であったが、幹部にデカイこと起きる回はプリモード、毎回こんな感じだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
昇華すべき要素がとにかく多いので、状況は常時高速で回転を続け、タメがなくてもビュンビュン走る。余韻とか作るなんて以ての外。
なので、過去のプリキュアと個別回で回収したボトルが急に繋がり、キュア陵から過去に転移するまで5分足らずで駆け抜ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
ボトルがそういうアイテムならば、手に入れた時にそれっぽい演出入れておくとかしておいてくれれば飲みやすいのだが、まぁプリモードにそういうのはねぇ。
そしてプリキュアたちは過去に転移し、ノワールの襲撃を受けた世紀末都市・いちご坂へと迷い込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
ホームタウンにああいう歴史があれば、過去エピソードで触れておいても良いんじゃないの、と思わなくもないが、まぁプリモードにそういうのはねぇ。永遠に過ぎ越していく『現在』を生きるのだ。
『ノワールとの戦いは土地に刻まれた因縁で、それを五人が引き継いで決戦に挑む』という構図はよく判るのだが、何分準備が足らないので唐突だし、『昔のプリキュア』連呼しすぎだし、シーンの繋ぎが独特だし、貝澤テイストフル回転という感じの話になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
ルミエルが宿命を悟るシーンも、ビブリーが己の過去とノワールの陰謀に気づくシーンも、プリキュアからの働きかけがなく、自力で答えにたどり着いてしまっているのはなんとも残念である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
心とか、宿命とか、そういう大きいものにアプローチできると、普通の子達の主人公力はグンと上がると思うのだが
何分解消するべきタスクが多いので、スピーディーに物分りよく展開させねばならず、セルフヘルプの精神で物語は展開していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
のだが、第26話でビブリーと個別に絆を作っていたシエルではなく、『みんな』で取り囲み、じわじわと近づきながら『救って上げる』構図にはなる。
せっかくあの話、シエルのエゴイズムひっくるめていい具合に繋げられたエピソードだったのだから、シエルが看板背負って心に滑り込む形で良かったと思うのだが…なまじっか繋がりの薄いキャラが、体温のない博愛だけでにじり寄ってくるので、かなり不気味な絵になってしまっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
ノワールの欺瞞もプリキュアの努力で暴く形ではなく、ビブリーが勝手に気づく形に。そういう意味では、条理を超えたタイムスリップは便利か。場面展開がそのまま、心に潜っていく心理描写にはなるからな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
せっかくいい感じになりそうなのに、要素が多すぎて彫り込めない回になってしまったのは残念。
ルミエルさんといちご坂、ノワールとの因縁も、ここまで特に芯なく黒のキラキラルに対応してきたキラパティに、宿命とモチベーションを与える材料になり得たと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
のだが、早足で駆け抜けていく状況に食いつききれないまま、交流は終わり遺産は継承され時間は元に戻る。惜しい。
そういうバラバラで生煮えな要素をギリギリ繋ぎ止めているのは、整合性をあんまり気にせず、独特のビートで走る演出であり、千葉千恵巳の声優力である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
気づいたキッカケはどうあれ、裏切られていたこと、両親を殺されていたことに気づいたショックが無茶苦茶デカイことは、問答無用でよく分かる。
女児アニフィルターかけられてはいるが、ノワールだけが『唯一の保護者になる』状況を狙って作ったということは、ノワールによる謀殺があった、ということだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
埋めるべき心の穴が、愛を与える張本人によって掘られたものだった。先週のエピソードとも響く、危うい親子の形だ。
ビブリーはプリキュアが背負いきれない、惨めさや醜さ、薄暗さを巧く担当できるキャラだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
皆が満ち足りていない世界で、悟りきれないカルマの申し子はどう生き、どう救われることが可能なのか。エリートには出来ない仕事を、ビブリーは背負えると思う。そのことで、プリキュアの陰影も濃くなる
それを果たすためには、ビブリーの心にわだかまった濃口の闇と、しっかり腰を落として四つ相撲しないといけないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
今回なんとなーくの博愛オーラをまといながら、プリキュアリングで美ブリーを包囲説諭したことで終わっては、ちと勿体なさすぎると思うのだ。
プリモードはかっちりした物語構築をしない(ときが多い)ので、次回以降ビブリーと向き合うチャンスがあるかはわからない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
色んな事情でねじ込まなきゃいけないものが多い女児アニ。今回駆け足になったのも、たっぷり詰まったToDoリストの消化という側面が、結構あると思う。
その上で、今回駆け足で行き過ぎたビブリーの救済、ノワールが持つ『親という名の悪魔性』と、がっしり向き合ってほしいな、とは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
まぁ俺ビブ公好きなんで、推しの出番欲しいって我欲で言ってるのは否定しない。ただ、ビブリーを追うことで、シリーズ全体の背筋が伸びそうなのは確かだと思う。
プリキュアたちが代表する、親子や仲間との愛情に満たされ、充実した人生。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
そこからこぼれ落ちてしまった、ジュリオやビブリーと言った『黒いキラキラル』の子供たちは、プリキュアにはなりえない普通の人の、普通の感情を代表する存在だ。そういう陰りがプリキュアにもあることは、先週やった。
そいう、人間ならみんな持っている弱さやどうしようもなさを、マッチポンプで加速し、愛を求める心を我欲で捻じ曲げているのがノワールだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
愛を装うこと、救いを演じることに、ノワールの邪悪さがあると思う。放って置いても生まれ出る闇を積極的に加速させ、その上で己を黒い光に擬している。
プリキュアになれない子供たちがみな、プリキュアが背負い、支えられている光を求めて手を伸ばしていることは、これまでも描写されてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
ノワールは愛を求める手を優しく握り、他者を害する武器を与える。歪な道に、博愛の仮面を被って導く『親』っぷりが、子供の英雄の敵役として面白い。
そういう面白さを掘り下げるためにも、ビブリーがどう日常に、自分が密やかに抱いていた光への望みに素直になっていくか描くのは、大事だなぁ(あるいは、大事であってほしいなぁ)と思っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
そう思うのは、あっさり霊体になってしまったジュリオが背負えなかったストーリーだからでもあろう。
というわけで、状況がとにかく加速し、奇妙なビートで進展しながら、プリキュアが過去からの因縁を受け取り新たな力に変える話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
ざっくりと敵との因縁が深くなったわけだが、それを今後どう味付けし、強化していくか。あるいはしていかないのか。そこら辺の立ち回りも、今後大事になるだろう。
忙しない展開の中で、ビブリーの悲痛なうめき声は形上受け止められ、浄化された。ただ、そこには体温が足らないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月17日
後一話、あるいは五分。闇に迷い愛を求めた普通の女の子が、普通であることに怯えなくても良くなる『何か』が、とても見たい。来週、それが見れるのだろうか。楽しみである。