天使の3P! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
まったり平和な3P世界に舞い降りたエゴの権化、プロ敗北者霧夢が状況をかき回し、子供ばんどの対バンに向けて状況が整っていく回。
スパッとペドハーレムへの誘惑を断ち切ったり、スマホを活かした作曲講座だったり、胡桃への目配せだったり、響Pの音楽活動がアツい。
先週のデザートてんこ盛りキャフフ山盛り展開が嘘のように、作品の芯である『音楽』に物語が収束していく展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
霧夢が揺るがし、潤が広げて、響がまとめる。キャラの役割分担がハッキリしているせいか、進め方がスムーズだ。作画はややヘニャだが、手応えがあって見ていて楽しかった。
霧夢は相変わらずの負けムーブをキッチリこなし、子供っぽいワガママで周囲を振り回し、対バン状況を作る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
周りの連中が軒並み物分りのいい良い子ばっかなので、霧夢がエゴバーストさせんと無理難題が降ってこないからなぁ。勝ち目もないのに頑張っておるわホンマ…。
クソみたいな閉鎖島で、霧夢唯一の外界の接点だった響。そんな憧れの王子様が実際に島まで押しかけて、自分を閉じ込める檻をロックでぶち壊し連れ出してくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
霧夢のグイグイアプローチは、感情の流れとして結構納得がいく。そこまで異性にやってもらったら、まぁ好きになると思う。
そこで『トホホー! ペドハーレムは懲り懲りだよ~!』と曖昧にアイリスアウトし、状況をプールしてダラダラ続けることも出来る(というか、ジャンル的には正着)と思うが、響Pはこれ以上無いほどスパッと切る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
このアニメの変に真面目なところだし、そういうところが好きだ。
響Pとしては、色恋より先に音楽への衝動とリスペクトが先に立つ。ヒキってた自分を外に引き出し、好ましい人たちと繋いでくれたコミュニケーション・ツールとしての音楽。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
それは優劣の付かない対等な関係性で、恋の勝った負けたを持ち出してくる霧夢が共有できていない同胞性だ。
そこのすれ違いを、衝突を回避して有耶無耶にするのではなく、ズバッと本人に突きつけられるようになった辺り、ホント響Pは教室ステージで変わったのだなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
そういう一種の誠実さと真剣さが、音楽ジャンル以上にロックなのだと思う。この貫井響、戯れは出来ぬ。
そんな響Pのマトモさに弾かれた霧夢の欲望は、トンチキな回路を通って対バンという方向に行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
バンドモノなんだから、あらゆる問題は音楽が解決する。正しい、素晴らしい。霧夢の身勝手さってお話の強力なエンジンにもなってるんで、この対決終わっても更生させきらないといいなぁ。
島編では完全にハブられてた胡桃が、結構いい位置に落ち着いたのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
リアン・ドゥ・ファミュへの対応見ても、兄への過剰な欲望を抱えつつ、フツーに他人のこと思いやれる子なので、似た感じの霧夢をむしろ制御する方向に立ち回る。よく出来た妹だ…頭は確実にオカシイが。
あそこで霧夢の身勝手さを指弾するのではなく、中に入って変化の触媒になろう、孤独な小梅の傍にいようと決断するのは、優しいやつだなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
お話に不要な波風立てないためのレトリックでもあるんだろうが、くるみらしい決断だとも思う。キチなんだが人格成熟度高いんだよなぁ…。
音楽に関わることで、ロックな兄の心を揺らしたい。くるみの純情を響が見逃さず、敵味方の垣根を超えてプロデュースに勤しんでしまう辺りも、素朴で好きな展開だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
俺の好きな響Pは、そこ見落とさないし手助けもする。そういう期待感にきっちり答えてくれる所が、彼を好きになれるポイントだ。
心を震わせ、優しさが世界にあふれるなら、形式的な対立構造なんぞ気にもせず前に進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
穏やかな草食系のようでいて、響Pは行動的だし積極的だ。暴力的に抑圧に反抗するだけではないロックスピリッツが、ドラマの中で体現されているのは、僕すごく好きだな。
んで、そういう境地に響を導いてくれた天使のベイビーちゃんたちとも、作曲教室したり水着でお風呂でくんずほぐれつだったり、仲良し仲良しである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
いやお前、水着で風呂入ってから状況の異常さを突っ込むのはオカシイだろ! そういう接合のクレイジーっぷりが、作品の味である。
スマホを使った鼻歌作曲は、潤のファーストステップとしてもちょうどいいし、いい具合に今っぽくてとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
こういう具体的にバンドバンドした描写があると、キャラクターが体重を預けている『音楽』の解像度が上がって、『リアルな嘘』として前のめりに楽しめるようになるなぁ。いい感じだ。
作為が入ってインパルスが薄れていく描写とかも、創作の実感とまどろっこしさ、そこに根気強く付き合う響Pの『いいあんちゃん』っぷりが見えて、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
そっからYOUJYOと水着お風呂でウハウハザブーンになるあたり、サグ先生と雑破先生はマジモンの天才で狂人だと思う。尊敬します。
先週から潤がむっちゃグイグイ来てて、これまでの影の薄さを埋める立ち回りを敢行しているのは、霧夢が暴れているいい副産物だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
リトルウイング三人娘は、友達通り越して家族なので、真正面からの対立がなかなかやれんのだね…そういう意味でも、外から受ける刺激は大事な作品だ。
自虐することで響の関心を買い、人間関係のマウント取る高度なテクニックは、流石に潤も無自覚にやっていると思う。自覚的なら超絶悪女だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
霧夢とはまた違ったズルさ、卑しさで、そういう軽い苦味があるのもなかなか良いなと思う。子供は子供で、愛情を略奪するために必死だ。手管も使うさ。
色んな人の胸のエンジンに火がつき、それぞれの方向、それぞれの歩み方で事態が動き出す回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
霧夢のような激しさを無条件に『ロックだ』と肯定せず、穏やかさに秘めた無鉄砲を主人公にやらせる辺り、やっぱ変なアニメだなぁと思う。ロックが本当に好きなんだなぁとも。俺もこのアニメ好きだ。
勝つの負けるのよりも、その過程で何を手に入れるか。何を踏みにじらないか。どこに踏み出していくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月18日
そういうものを大事にするサークルが、響Pと子供たちを繋いでんだなというのが確認できる回でした。霧夢が起爆剤になって、サークルは大きく広がりつつある。その結果を見るのが、とても楽しみだ