アクションヒロインチアフルーツを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
物語当初から提示されていた最終目標、文化会館大ホール公演。ここまでの物語で高みに至る説得力を手に入れたチアフルーツ、順風満帆の未来へッ! と思ってたら、一番頼りになる人がベッコリ凹む回。
最終話を前に、もう上がるしかないとこまで下げる回。
というわけで、クライマックス前のタメ回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
下げる前にガンッガン上げるのがなかなかナイスで、最終目標への扉は開かれ、脚本も良い感じに仕上がり、周囲のサポートも万全!
『あまりに巧く行き過ぎてゼッテェひどいことになる』と確信させておいて、その通り砕く運び方は相変わらず巧妙。
その上げ調子の最高潮が、お姉ちゃんのプランBを妄想するシーンである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
野ざらしの駅セットとは音響からして違う、ホールの立地な演出。チアフルーツ1クールの物語の集大成に必要なリッチ感を、妄想という形でしっかりぶち上げてくるのは、体温上がってとても良い。
このアニメ、ステージ関係の描写は非常に力を入れて描いてきた。アクションの切れ味、演出のショボさ、あるいは観客の反応。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
ライブで特撮ステージを板にかけるという、パフォーマンスの仕上がりに嘘をつくと、お話全部が破綻してしまうという気概を感じる出来を維持し続けた。
カミダイオーの仕上がった舞台をアタマに持ってきたことで、アマチュアのショボさと必死さは強調されてきたし、目指すべき頂の高さもよくわかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
はつりやゲンさんが入ってステージ表現に武器が増える意味も、ただの看板ではなく中身を伴って、毎回しっかり演出されていた。
今回の妄想ステージも、その線上にある。『夢の大ホールまでたどり着けば、ああいう凄い演出でやれる!』という、憧れの大きさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
それがリッチなエフェクトと音響で裏打ちされていることが、物語をクライマックスの舞台に接続するエンジンなのだろう。そこが言葉以上のもので補強されているのは強い。
なんでかって言うと、このアニメは実際に身体を使って人を引きつける、ステージアクターの話だからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
それはお話の展開とか、台詞の説明だけで分厚さをもたせるものではない。目で見て、耳で楽しめる実際の舞台を叩きつけることで、作中の描写と視聴者の興奮がシンクロし、作品に引きずり込まれる。
そこら辺怠けず、毎回主役たちの成長に合わせて細かくステージ表現を調整し、興奮と説得力を積んできたことが、このフニャッとした物語に背骨を入れる強さ(の一つ)なのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
舞台裏と客席を見落とさないステージ構成も含めて、本当にアクティングに関して真面目なコメディだ。
そんなステージ妄想でブチ上がった雰囲気に、スパッと足払いを食らわす解体工事。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
予算のダルマ落としで解体が早まるという、アニメ史上最も生臭く世知辛い大人の事情が顔をだすところも、チアフルーツらしさだろう。
やっぱ銭金と政治が大事な問題であり続けているのが、テイストとして面白い。
キャップのトラウマが相当深刻だというのは、第9話でも確認されていたわけだが、エンディングが見えてきたこの段階でもう一回掘り返す形に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
県知事との対話で何が問題で、現状どうなってるかを全部解説/整理する辺りが、手際いいなぁと思った。視聴者は知ってるけどキャラ知らんしね。
ここまで仲間たちとの絆で十分じゃろ!? と思わなくもないが、強く見えたキャップも当然ただの女の子で、自分のツキの無さでヒドイことになって来た過去とは、かんたんにお別れ出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
ここまでの頼れるリーダーが本物であるように、脆くて弱い女の子もまた、本当の姿なのだ。
なればこそ、チアフルーツがヒーローである証明も次回、しっかりやれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
一番身近で一番見としていた、勇気を与え守ってやらなきゃならない小さな女の子に、どういうステージを見せるのか。
チアフルーツが活動できる要としてキャップを描き続けてきたからこそ、そこを埋める頑張りに期待が高まる。
結局このアニメは、凄くオーソドックスな青春と友情の話であったし、今回引いたクライマックスへのレールを見ると、そうあり続けるようだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
皆バラバラの個性があって、良いところもダメなところもあって、だからこそ支え合い、前に進み続ける。そういうフツーの構造を守って走りきってくれると嬉しい
チアフルーツを羽ばたかせるために、キャップが隠していた心のなかの小さな子供。仲間たちがヒーローとして、それを受け止め開放するラストを、強く期待したい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
やっぱな~、優等生の仮面でとどめていた激情が最後の最後でドバっと溢れるのは良いからなぁ…真っ直ぐ真ん中に投げれるのは強いアニメ。