イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 17/09/23 TNX『少女達は苺味の血を流す』

今日は田中くんにお願いして、オルタナティブサイト後初のNOVAを遊んだよ。Neuro/CrowDさん(http://dappleox.web.fc2.com/nova/NeuroCrowD/)掲載、あるばがるどさん執筆の『少女達は苺味の血を流す(http://dappleox.web.fc2.com/nova/NeuroCrowD/data/020pa.pdf)』だよ。

シナリオタイトル:少女達は苺味の血を流す システム:トーキョーNOVA-X RL:田中くん

二次元くん:”護衛官”黒杉真中:29歳女性:イヌ◎カブト=カブト● 元凄腕ボディーガードの経歴を持つ、機動捜査課員。セクハラかましてきた稲垣執政官を、公務中に殴り飛ばした伝説を持つ。市民の盾と己を任じる、一本気な法の番犬。
新米くん:”イレイザー”フロム・イレイス:22歳女性:ハイランダー◎エトランゼ●カブトワリ 浮世離れした雰囲気を身にまとった、剣十字騎士団の戦士。その正体はニューロエイジならざる場所からやってきた異邦人であり、異質な価値観を持つエトランジェ。おもちゃの拳銃から人間分解光線とか発射する。
コバヤシ:常若久遠:16歳男性:コモン◎ミストレス●ニューロ 新星帝都大学付属高校に所属する、ごくごく普通の男子高校生。人間として当たり前の優しさを、あらゆる状況で貫く精神的超人。その異常さを『普通』として自覚していない、不屈の英雄候補生。驚異的な情報処理能力を持つ。

というわけで、スタイルを貫くもの、ニューロエイジの『普通』を知らないもの、己の『普通』を徹底的に貫くものと、凸凹面白い配置で遊んできました。コモンとエトランゼは対照的なスタイルですが、だからこそお互いキャラを掘り下げる歯車が噛み合い、面白いセッションとなりました。新スタイル、表現幅かなりあるなぁ。
真中がNOVAのスタンダードである『揺るぎないスタイル』をしっかり持ったキャラだけに、そこに別角度から切り込んでいくコモンとエトランゼの楽しさがより際立つ感じに。それぞれ独自の良さがあって、それは潰し合うというより照らし合うもの。TRPGが皆で遊ぶゲームである強みが、非常によく出たセッションだったと思います。
データ的にはオルタナティブサイトを導入し、色々とタガが外れた感じに。<ナードコアⅡ>マジありえねぇ。あえて手を付けなかったデータが二、三……もっとか、あるんですが、それ開放するとスンゴイことになりそうなオーラがムンムン。上手いとこバランスを見て、程々にプロレスできる程度に風を入りていきたいわけですが、なかなか難しいなぁそこら辺。

シナリオはヴィジュアルイメージとモチーフのとり方がとても鮮明で、シーンのイメージを換気する力が強いシナリオだと思いました。雰囲気が良いだけではなく、ヒロインの造形が良く、彼女に引き込まれる形でシナリオに切り込むパワーを獲得できる、とても良いシナリオでした。
自分はコモンで入ったわけですが、好奇心というか、同情心というか、人間なら誰でも持っているナイーブな部分に頼る導入と、『普通』のキャラは凄く良く噛み合うと思いました。普段当たり前に、プロフェッショナルに流しているニューロエイジの『普通』を、コモンの立場からひっくり返すのは、新鮮味があって楽しかった。『普通』であることに意味を見出すスタイルとしてコモンを演じるのも、なかなか興味深い。
色々手酌で盛っていくプレイになりましたが、シナリオの方向性をRLに提示してもらいながら、なかなかいい感じに動けたかな。自分のスタイルを掘り下げつつ、他の人にトスを上げて卓を作っていくプレイを意識してやれて、なかなか満足度が高かったです。綺麗事ではなく、TRPGはみんなで楽しいのが一番楽しい。理論値出るのは、常にエゴを的確に乗りこなしたときだなぁ。
良いシナリオ、良いRL、良いPLに恵まれ、とても楽しいセッションとなりました。良いセッションでした、同卓していただいた方、ありがとうございました。