アイカツスターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
OP/EDも変わって新章突入! キーキャラクターであるアイカツ天内悠・双葉アリアの登場回。
ファンシーでガーリィでアースカラー。妖精要素満載なアリアのキャラは強く押し出せていたと思う。展開に横入りするだけの資質を感じ取れるかは、今後の運び次第か。
というわけで、後半のキーキャラ・双葉アリアと、それを受ける主人公・虹野ゆめの対面回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
あたかも運命であるかのように、物語が始まる前から接触し、視線を奪われる出会いシーンはムード満点、そこで盛り上げた勢いで一気に走った感じがあった。兎にも角にも、出会いはディスティニーである。
アリアはある程度状況が出来上がり、キャラが立場を手に入れた状況で横入りする形になるので、その権利を見せるのは大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
とにかくピュアで、アイカツが好きで、それを的確に伝える能力を持っているので、羽根も出るし仕事も回ってくる。
今回はそこら辺のエクスキューズを付けつつ、交流を深める
アリアはフワッとしたこと言うのがキャラ付けなので、言動が『ガンダム乗りが本筋から離れたところで出会う、ニュータイプヒロイン』みたいになるのはまぁしょうがねぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
ガンダムなら夢っぽさは残酷な現実と対比する材料なのだが、この話ではアイドルの個性、個人が背負った世界観として使われる。
お花でピアノでバレエで妖精。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
ガーリィでファンシーな要素で全てを埋め尽くすアリアは、コンセプトがハッキリしているのが良い。
近代バレエは踊り子から体重を剥奪し、非・現実的な空間を再現するために練り上げられた所作なので、ダンスモチーフとしてはベストな選択だといえる。
あまりのお花畑っぷりに少し恥ずかしくもなるが、少しでも照れたら破綻するキャラだと思うので、全力全開で走りきって欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
現状、ぽっと出なのに世界を制圧できる才能の強さは、羽をさっくり獲得したこともあってうまく描けている気がする。アコちゃんの立つ瀬がマジないが、まぁしょうがねぇ。
アリアは凄く戦略的なキャラで、ゆめ-ひめの継承ラインに割り込む形でブランドを引き継ぎ、キャラ造形的には『過去のゆめ』を投影されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
『あたしの手の中で戦いなさい…。勝った者は、あたしが全身全霊を賭けて愛してあげるよ…』と言わんばかりに、露骨な新人投げてきたひめ先輩、凄く良い。
アリアの投入はその後見人であるひめ先輩の復帰、『こいつはこういうキャラで、こんぐらいの格持ってます』という主張に繋がっていて、つまりはVAとエルザとも対比される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
投げ込まれた石が波紋を広げるように、アリアを中心にスターズが再構築されていく感じだ。
ぶっちゃけ僕は白鳥ひめというキャラがイマイチ把握しきれていないので、ここでアリアを連れてくる行動に一貫性というか、『ひめらしさ』をどう受け取ればいいかは迷っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
いやまぁ、筐体の方のテコ入れって事情が先にあっての登場ではあるんだが、それはそれとして必然性とかってあるじゃない?
世界のアイドルを根こそぎ海賊してるエルザの流儀に則りつつ、そこから外れた非戦闘的なキャラで勝ちに行くべく、フィンランドから引っ張ってきたのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
ひめISMの継承者、物語に影響を及ぼす代理人として、ブランドを継がせゆめへのラインを意地しに来たのか。
元々裏表がない、というか、裏があると勘ぐりたくなる行動ばっかしてるけども、そこまで複雑じゃない人なんで、シンプルに『良いと思ったからやった』のだろうけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
しかしこのタイミングでこのキャラを、ゆめ周辺に投げるのは色々考えたくなる。もっとひめ先輩のカルマ、濃く見たいなぁ。
さておき、アリア自身は体重と悪意のない、フワッと軽やかなキャラだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
とにかく『アイカツは良い』『ゆめは良い』と言い続け、ポジティブ・アウトプットしかしない所が、ナチュラルな人格強者という印象を受ける。
わざわざ頑張らないのは、頑張る必要を感じないからってタイプだ。
その軽やかさは、ごくごく『普通』に、頑張って自分の非才とか悪感情とかを乗りこなしてきたゆめとは違う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
ゆめの妄想は力を持っていなかったが、アリアの夢はアッという間に周囲に受けいられれ、仕事の道具になる。夢を現実的なパワーに変える才能を持っているわけだ。
『昔のゆめに似てる』と言われてはいるものの、物語の参入時期、背負っているものが違うアリアは、当然別のキャラだ。正反対と言ってもいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
そういう歪んだ鏡を前に、気づけば赤服を着込み、バリバリ仕事をこなす『先輩』になっていたゆめはどんな姿を見せるか。個人的には、一番それが気にかかる。
VAでさんざん留学生した後で地上に戻ってきて、仕事で忙しい描写が積まれた。それが急にやってきたものなのか、作中の当たり前なのか、やっぱり僕は消化しかねている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
こういう描写の急速輸液とミスマッチはスターズの特徴で、さっきまで描かれたものは一瞬でなかったものになったりする。
だから、『バリバリやれる赤服』ゆめを前提にした『置いてきてしまったピュアさ』としてのアリアの対置は、意図としては解るが飲み込めはしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
結果としては『バリバリやれる赤服』が描かれているけども、そこに至るまでの過程、登るために置き去りにしてきたものは作中、具体的に描かれてはいない
いるのかもしれないが、僕には鈍らで刺さらないフォルムにシェイプされていると、感じられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
逆に言えば、アリアの描き方、それを受けるゆめの描き方次第で描写が尖り、作中のリアルとしてしっかり刺さる形に変化するかもしれない、ということだが。
『譲られた勝ち』の意味を掘り下げる余裕もないまま、VAに渡り『未熟な挑戦者』であり続けたゆめは、今四ツ星に戻りアリアを横において、『アイドルの先輩』をやっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
様々な描写が統一されないまま分裂していると僕には見えるが、アリアはそれを繋ぐ楔となるか、さらに砕く刃になるのか。
どちらにしても、波紋を広げるためにはインパクトが大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
徹底して軽やかに、現実から距離をおいたピュアネスの象徴としてアリアを強く見せれたのは、とても良いと思う。
今回見せた浮遊感で徹底的に押すにしても、妖精が現実に着地する過程を大事にするにしても、このインパクトを活かして欲しい
しばらくはアリアプッシュの展開が続くだろう。その中で、各要素はアリアを鏡にして再び描写され、つながり直される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
まずはVA、アリアの『いいね』とは正反対の独善主義が支配する箱舟に、来週乗り込むことになる。
その価値観の衝突を、綺麗に装飾して描けたら、なかなか面白くなりそうだ。
『世界中の才覚を見抜き、ピックアップした』と豪語するエルザと、ここまでアリアが埋もれてきた事実。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月5日
ここをどう軟着陸させるか(させないか)も気になるし、アリアを盾にエルザと向かい合うひめ先輩の『圧』も見たい。なかなかバチバチ面白くなりそうだが、バチバチさせるかなぁ…どうなるか楽しみ