WUG新章を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
行くぞバスツアー! ローカルで微温的な緩さがエピソード全体を支配する、WUGとワグナーの『今』を切り取るエピソード。
作画はほんの少し良くなったが、相変わらずな息苦しさと職人芸的節約術への感心が、苦労を積み重ねるWUGちゃんと奇矯なシンクロを果たし、ドライヴ感があった。
というわけで、話の軸足が志保からWUGに映り、ドッタンバッタン…というには凹みの付け方が力技かつ荒唐無稽なバスツアーが始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
中学生チームと東京のファンの結びつけを濃くするべく、またちょっとタフになったWUGを見せるべく、みにゃみが不在なのは必要な措置、なんだがなぁ。
あそこで料理の鉄人が超作画で出てきて、妙な勢いのあるこわばった作画がドドーンと唸り、絵の説得力で強引な展開を飲ませられるのなら、コメディとしての強さもあっただろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
が、実際は非常に苦しい状況なわけで、展開のための展開がまたやってきたなぁ、という印象が先に立つ。
まぁフィクションの中の展開は、全て製作者に用意された展開のための展開なわけだが、いかにそれを『今お出ししました』って感じで自然に見せるかも、戯作の技芸だとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
あんまそういう部分を期待する作品でも、制作体制でもないとは感じるが。あの写真取り込み背景と、スライド画面を見るとな…
口元を完全に隠して口パクすら省力した先週に比べると、所々(というには多い部分が)停止しつつも『アニメ』はしてて、画面を見る余裕も少しは生まれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
慣れただけ、認識が変わっただけ、ハードルが下がっただけ、諦めただけかもしれないが。
画面の中で展開しているのは、みにゃみを欠くWUGちゃんと、憧れに至近距離な歩CHANGのドキドキ大冒険。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
連絡入って即座に、自分たちで六人対応を考える逞しさが頼もしくもあり、スれてしまったセコハン感もあり。デビュー二年目、あの手際がWUGの現状、ということなのだろう。
仙台ローカルをみみっちく、可愛くねー猛獣のきぐるみ着て、ファンとの距離近く雰囲気良く交流している空気は、なかなか良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
少なくとも地元にはある程度の聖域が用意されていて、そこではナチュラルに受け入れられ、受け入れることが出来ている。あの身内の心地よいヌルさは、良い書き方だった
問題はそこで満足するのか、そこから更に出る気があるか、って所だが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
話も折り返しを過ぎているのに、生ぬるくて心地よい仙台の母胎と、そこからへその緒切って世間の風にぶち当たる流れに、橋がかかってない感じは受ける。
今回のバスツアーは善いもんだ。気持ちも良い。その快楽をなんに使うのか。
そこらへんのヴィジョンが立ち上がってこないのは、なかなか困ったもんだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
制作サイドでは出しているメッセージを、僕が取りこぼしている(作品との波長が悪い)ってことなんだろうけども。もうちょっとズドンと、無条件に殴りかかってくる説得力がほしい。
まぁ今回のエピソードテーマは、お風呂で全て言語化していた部分にあるのだろうし、そこを至近距離で共有して歩が前に進む展開には、ある程度の納得もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
お風呂のように湿って暖かい場所から、どう出るのか。確認したお風呂の気持ちよさをどう活かすか。大事なのはそこだと思う。
最初は『ムリムリ』だった歩は、(かなり強引な横車を押して)憧れに接近し、『アイドルの内側』を覗く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
それは天使のようにキラキラしていて、生きる力を与えてくれるものだった。それを自分でも浴びてみたいと、彼女はアイドルファンからアイドル候補生になる。新主人公の決定機である。
ここら辺の急接近を男でやると、あまりに生臭さが漂いすぎるから、大田を排除して新しいファン代表を立てたのかなぁ、とか思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
アイツがいると確実に全部持っていくので、一切出せないってのは解らいでもないが、それでも寂しい。油っこくて空回りなクソオタク、バスツアーに居ていいだろ!!
大田邦良という、アニメで主役勢として切り取るには醜すぎる男は、しかしWUGという(僕の眼には)凸凹したアニメの中でとにかく真っ直ぐで、不器用で、好きな男だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
アイツがアツくクサく『WUGちゃんが好きだ!』と叫んでくれると、俺も少しWUGちゃんを好きになれた。そういう親近感があった。
最も熱狂的で純粋なファンとして、良くも悪くも脳髄に刻み込まれてる大田が、WUGちゃんとクロスレンジで触れ合うバスツアーに居ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
その事実が、『ああ、色々制約あるんだろうなぁ…』という余計な忖度を引きずり出して、またこのお話をフィクショナルな夢として楽しむ足場を削っていく。
あんだけキャラ立ちしてる生き物を活用できないのは、単純にお話がパワー不足になる意味でもったいないし、アイツが好きな俺個人としても哀しいことだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
顔面偏差値底辺の限界オタクから、アイドル目指せる若くて綺麗なファンへ。その移り変わりが、なにか新しいものを映すのか。
歩たちの新しいアイカツ道は、大田の屍で舗装されている…といったら、流石に過大だし歩に悪い。キャラには関係ないもんな、そういう事情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
だから、憧れを受け取って自分で前に進もうと今回決めた歩の道が、独特でよく刺さる普遍的な物語…『普通で普通じゃないお話』になると良いな。
あ、3Dモデルのほうが安定感あって、作画の息苦しさから一瞬息継ぎするシーンになっていたのは、一時期のプリリズDMF思い出しました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
ちったぁマシになったとは言え、やっぱ地獄のように苦しい。細かいやり繰りでどうにか場をつなぐWUGちゃんと、狙ってないシンクロ発生してたぞ今回。
後、半分以上騙し討な偽みにゃみタイガーを前のめりに許容し、歩の湯けむり一人がけも問題にならないワグナーの民度、ほんと凄いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
これが人数少ないがゆえの強さなのか、横の繋がりが徹底しているからなのか。都落ちして、精鋭しか残ってないって描写だと、なかなかにエグいがな。
タイトルにもなってる『1人でもWUG!7人でもWUG!』という結論は、あんま分厚さを感じなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
『1人でも』の部分担当のみにゃみが、真に迫ったピンチで自分を試される、って感じじゃなかったからかな。そこら辺の踏み込めていない感じは、新章になってからずーっと続いている。
でも踏み込まないこと、留まることは気持ちのいいことでもある。今回のバスツアーが描写したドメスティックな快楽は、使い方次第で武器にも罠にもなるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
話の展開に押し流され、WUGは外海へと漕ぎ出していく。そこで、今回見せたものがどう生きるか。やっぱそこが大事だと思う。
憧れの至近距離に飛び込んで、アイドル宣言ブチ上げた歩の道も、巧く描いてほしいものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
そんな感じで、来週は総集編。しっかり休んで、体力を回復して欲しい。
しかし今回のお話、それなりに楽しく見れたのは、『アニメの中の動物』への偏愛で確実点数甘くなってるからだな。どうぶつだいすき。
WUG追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月13日
よく見たらいつもの『大田組』はバスツアー参加していたので、ピンポイントに大田だけいないようだ。嗚呼…これ思いっきり病むやつだけども、大田は前向きに捉えてまたWUGちゃん応援すんだろうなぁ。
…これを契機に、太田が画面から消滅する可能性……?