アイカツスターズ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
先週のゆめアリに引き続いてのユニット回、今週はリリィとレイちゃん。学園祭の準備に奔走し、本番で盛り上がる賑やかな感じもよく出ていた。M4やらハルカルカやら、懐かしのメンバーにもちょこっとだけど出番あったしな。ゆりちゃんの株が暴落したのは、まぁなんだ。
祭りを共有することで四ツ星とVAが交流する回なのだが、力点はその場にいないエルザにあったように思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
エルザが世界の中心にいる(というか、エルザと彼女に使える自分が世界そのものである)レイちゃんが主役というのもあるが、周囲が融和に動く中、エルザだけが取り残され続けているからだ。
エルザは太陽のドレスが出現しないことに苛立つが、アイドルもドレスも全て母の代用品としてしか見ていない以上、出ないのは当然だろう。(システムが公共性とか真摯さとか、倫理的なチェックを付けて羽根を与えていたかについては、かなり大きな疑問符も付くが。まぁバンダイ神の宣託だからネ)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
エルザは太陽のドレスと母の愛情が天秤に乗ったら、迷わず後者を選ぶ。そしてそんな自分を、現状認識していない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
正すべき過ちが分かりやすいのはいい悪役だが、わかり易すぎると格が落ちる。ここら辺の描き方は難しい所だが、エルザはすっかり孤独な女王ではなく、迷える子供だ。
なまじっか『パーフェクトな自分』という外殻にこだわりすぎているから(そして至近距離で唯一エルザに接触できるレイちゃんが、自分のためにその完璧さを求め続けるから)、エルザは自分の願いも解らず、世界と他者を拒絶し続ける。VAという自我延長の檻に閉じこもり続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
その孤独に飛び込んで、救ってこその主役という感じもあるが、現状エルザからゆめへのラインは薄い。というか、レイちゃん以外のエルザへの関係性は軒並み薄い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
薄くなるよう積極的にエルザが孤立しているのもあるし、他人の事情に首を突っ込むおせっかいの大物が、味方サイドにいないのもある。
ずーっと不完全だったエルザにその事実を指摘し、仮面を剥ぎ取ってゼロから歩き直させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
そういう未来があるのか、あるとしてその役目を誰が背負うのかは、二年目終盤で大事なところだろう。いやまぁ、なんか流れでそういうことになった、でも良いけどさ。良くねぇけども。
さて、そんなエルザを船に取り残しての本筋は、ワイワイ賑やかな学園祭の準備である。色んなキャラが出てきて、みんなで一つどころを目指して力を合わせる準備の描写は、結束力を感じられてよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
ハルカルカ、鳴り物入りで再登場したけど、マジ出てきただけだったな…出るだけ良いけども。
M4も久ッ々に再登場して、軽めながらもキャラと交流し、楽しい祭りの空気を出してくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
色んなやつが集まって、気軽に語り合える祭りの空気というのは、レイちゃんが今回学んだものにも繋がる。異分子をも受け入れるオープンな雰囲気は、男の子たちの存在でより強調されていたと思う。
の、だが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
そのレイちゃんを舞台に上げるために、ゆりちゃんを下げる必要があって、真面目に練習積み上げてきた舞台を体調管理への意識不足で蹴っ飛ばして穴を開ける形で引っ込ませたのは、なんともいただけなかった。
すげースターズっぽい、無遠慮な蹴り方。
あれでゆりちゃんは、一瞬の欲望でミッションをふいにしてしまう残念なアイドルということになり、それを幹部に置いている四ツ星の株も下がる。(教育機関としての株価は、既に底値ではあるが)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
ユニット回をこなしていく事情とか、CGモデルの有無とか色々あろうが、もうちょい考えて欲しかった。
VAに留学したときもそうだが、四ツ星は自分たちの『場』にいい意味でのプライドがなく、過剰に開けっぴろげな気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
下らんプライドにしがみついてこそ掴めるものもあると思うのだが、それよりはオープンで前向きな交流を大事にしたい、ということか。まぁ祭りだしな。
リリィとの共演、ユニットステージでレイちゃんは開けて在ることの価値を学び、それをエルザが手に入れることを望む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
第80話で見せた猛烈なエゴイズムとマゾヒズムを鑑みると、『これで変わっちゃうの?』という感じもある。が、実際心変わりしたんだから今回のステージはレイにとって大きいのだろう
あの時見せた過剰なエゴと歪みの発露には、妖しい輝きを感じたものだが、まぁそれは僕の好みが歪めた誤受信というやつで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
レイちゃんの閉じた世界はそこまで堅牢でも強固でもなく、結構物分り良く扉を開けてくれる健常な城だったのだろう。あのままでいられてもマジ困るしな。
しかし、あの時見た幻の歪さはなかなかに魅力的で、それが焦点のズレた蜃気楼だったとしても、安易に崩さず徹底して歪ませて欲しかった気持ちもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
狙って作った像じゃないんだから、春日を前にした淡雪のように消えていくのは当然。が、あのぶっ壊れ方で最後まで走ってたらどうなるか、見たかった
多分、レイちゃんがあの時宣言した閉鎖性は妙にスターズが今描いているもの(『描きたいと思っているもの』、あるいは『描いていると思っているもの」ではなく)と共鳴していて、嘘がないと僕は感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
だから惹きつけられたのだが、レイちゃんは公平性の快楽に今回魅せられ、道を正す。
僕の身勝手な幻想はさておき、物語がそういう方向に走った以上、それはそういうものなのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
今回レイちゃんが捕まえたものが、エルザに、物語全体により良い影響をおよぼすと良い。そう思っているのも、また本当のことである。
道を革める形になったレイちゃんに対し、来週絡むきららは結構細やかにあことの関係性を積み、VAの外に出ることの意味を集めてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月24日
ユニット回は、そんな二人の集大成となるのだろうか。羽無しのあこちゃんの、泥臭いプライドが描かれるのだろうか。好きな子の回なので、色々期待しています。