このはな綺譚を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
常々トンチキな客が訪れる此花亭、今週のお客はカメとカミ。つうわけで、ちと懐かしいムードのドタバタした演出に彩られて、水戸神が死んで生まれ変わるお話。
ほんと高位神は人類の常識を超えて立ち回るので、厄介なことよな。
お話としては特に大きな芯はないというか、ドタバタ転がる状況のなかでコメディを回していく感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
やっぱかんたん作画がワチャワチャ動いていると、心がとても和む。櫻たんの不思議生物っぷりもたくさん味わえて、良い回だった。重レズもいいけどほんわかもね!
一年の間に生死を繰り返す、人間的な生徒は違う場所にあるカミの生。泡に溶けて消えることが『死』であるというのは、ちとアンデルセンの”人魚姫”っぽくもあるね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
これはあっという間に成長し成仏した娘の亡霊、あるいは時間を超越して流れ着いた礼にも似た、条理の外にある在り方。
『この世とあの世の合間に在る此花亭』という設定が、ふわっとファンタジックなレズ連れ込み宿で終わらず、毎回不可思議な事件を起こしてちゃんと活用されるのは、このお話の良いところだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
神が死んで蘇るのを間近で見守る。これは祭りにほかならないので、ドンチャン賑やかなのも道理であるね
柚は沫那美神に包まれ、国産みの秘跡を垣間見る。彼女は神職の才覚があるため、超常的な景色を垣間見る…奇瑞に行き交うことになるけども、姉に神職を取られた皐は『アワアワしたの苦手』と目をそらしてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
あそこは結構残酷な描写だったなぁ…ほんと審神者の才覚がないんだな、皐。
偶然に行き交うことと、素直に見ること。これはカミや神秘といった大きなものと対峙する時とても大事な資質。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
柚の素直力は黒髪限界女をズブズブにするだけでなく、巨大な存在に対峙するときにも有用なのだ。さもしい情にこだわり過ぎない、大らかな所がカミに好かれるのだろう。比丘尼はよく育てた。
柚は素直に神秘を受け入れ、人間(とカミの中間点にいるケモミミ)の生を潤す体験として活かす。そういう素直さがカミをひきつけ、更なる深秘に近づいていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
才能も資質もない皐は、そもそもカミに行き合うことすら出来ない。オカルト領域においても、ツンデレは損ってこったな。
あ、柚が学習していた系譜をわざわざ『古事記』と明言してたのは、スゲー面白かったです。日本書紀だと沫那美神、そもそも出てこないからなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
ケモミミサイドのお話としては、まぁカメとカミに引っ掻き回されてさんざんドタバタしただけなわけだが、気づけば蓮が柚を同僚として認めていたのは良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
季節も秋、半年一緒に働いていれば、そら気も許すよね。失態を上司に隠して大惨事な甘さの描写も面白かった。
基本ゆるーっとしたコメディなんだが、女と女の距離が近くなると時間がスローモーションになり、画面にソフトフォーカスがかかって百合なムードが強調されるのは、ヘンテコで面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
まぁそうやって此花亭が限界女集う重力旅館だってこと思い出さないと、後で重力話やるとき困るしね。
そんな感じの、泡沫の夢めいた不思議な秋の日でした。夏から秋口にかけては、すこしふしぎなお話が続くねぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年11月29日
そろそろ限界女のズブズブエピソードが見たくもあるので、皐のコンプレックスを刺激してグズグズにしてくれそうな姉の襲来は楽しみだ。まーた弱ったところをフワフワ天然に包まれるのだ…。