Infini-T Forceを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
ヒーローを失った世界で、父なる狂気が渦を巻く。生存の檻に囚われた少女は、可能性を目指して踏み込む。それでも、キミが前に進みたいと望む時は。
あえて英雄の助力を削ることで、笑が到達した決意の強さ、それを生み出した英雄の偉業を確認する回。これで一週休み…だとッ…
というわけで、人数絞って展開する今回。笑はレジェンドほど強くはない、生まれたばかりの英雄だ。まだ助力はいるが、その決意を確かめる必要がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
そのためには父と孤独に対峙する必要があるので、ヒーローは一旦お休みである。フレンダーは最低限の護衛役。基本喋んないから、対話の邪魔しないし
笑の決断を確認する前に、それが跳ね除けるパパの願いをちゃんと見せるのが、このアニメのフェアなところである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
ただ、生きていて欲しい。唸りを上げる肉親の情は、ロリ笑の気合の入った3Dモデルで更に加速する。ほんとかわいいなー。
何をしても命をもぎ取られてしまう無念。それを埋めるべく、百万のZが百億の世界をすり潰し、笑に注ぐ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
ある程度納得できるし、同時に許容は出来ない『悪』にして『善』。これまでも描写していた部分だが、ダイレクトにやったことでより分かりやすくなった。判るが、頷くわけにもいかんねアレ。
最初はピュアだったパパの瞳は、無限に繰り返される修羅道の中でよどみ、ただ息をするだけの生を娘に押し付ける形になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
無限は出口のないメビウスの輪であり、そこで描かれる可能性はありきたりの『女の一生』だ。笑が選び取ったなら価値もあろうが、外から押し付けるもんじゃあない。
パパの想像力が『結婚して、子供を産み育てて』という枠に収まってるのは、ちょっと面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
笑には無限の可能性がある。恋をしない可能性だって、あるいは同性やロボットと子供を造る未来もあるかもしれない。でもパパは、ごくごく『普通』の役割を、望ましい未来として描いた。
色んな世界を渡り歩いて、でもそれをすり潰すだけ。昭和の男・ケンが平成風味に馴染んでいった道を、破壊者であるZは歩けない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
想像力の限界点が、Zの夢を歪め、狭い世界に娘を押し込める。世界を殺して、娘も殺し続ける。しょうがないかなという事情もありつつ、やっぱそこで足を止めてはダメだ。
父が押し付けたメビウスの輪も、行き止まりの断崖も、笑は拒絶する。怖いロボットが暴力を奮っても、臆せず前に進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
彼女は相変わらず無力なただの子供だ。かっこいいコスチュームも、変身して超パワーを振るうこともない。でも、ヒーローの魂はある。多分それは、誰にでもある。
その思いが無限の閉鎖をぶち壊し、断崖に道を造り、ヒーローを呼ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
色々理屈は付けれたんだろうが、あえて蹴っ飛ばして物語の引力に従ったのは、とても良かった。
無力を自覚しつつ、それでも理不尽に抗おうとする子供の前に現れなくて、何がヒーローなのか。ベストなタイミングだ。
記憶も実存も、あえてヒーローを飛ばした回をやったことで、笑自身が自力で手に入れたものをちゃんと証明できた。その無力も可能性も、全部笑だけのヒロイズムだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
視聴中断が頭を過るほどのクソアマが、ここまでたどり着く。ここまで見てきてほんとに良かった。
ヒーローの支えと導きがなくても、笑は父の庇護を離れて自分を選んだ。その決断は、かつてケンが指弾したZのエゴイズムを、笑自身が否定することにも繋がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
子供は育ち、巣立つ。それは哀しいことで、同時に嬉しいことでもある。在るべき親からの祝福が歪んでしまったのが、Zの今の有り様なのだ。
かくして、笑は自分だけの願いにたどり着いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
それは笑だけが掴み取った答えであり、自分ひとりで立つ力であり、他人の助けがなければたどり着けなかった境地でも在る。
英雄物語を完成させる最後のピースを、英雄を不在にすることで掴み取るエピソードだったと思います。しっかりやりきるなぁホント
そして笑一人では、笑の人生は開かれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
決意と無力を抱えて戦う少年少女よ、空を見ろ。彼らは必ずやってくる。
四英雄再来のシーンはバッチリ決めてくれて、最高の高でした。やっぱ『空から』だよなぁ…様式美のリファインがほんと完璧よ。
最終決戦へのテンションが極限まで高まるヒキですが、なんと来週はおやすみ。へへ…焦らしてくれるじゃねぇか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月5日
数多の逆境をはねのけてきた英雄が、最新鋭の伝説にどうたどり着くのか。今回願いを見つけた最新型のタツノコヒーローは、どう並び立つのか。クライマックス、楽しみでしょうがねぇぜ!