イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 17/12/17 TNX『ロック・ユー!』

今日はみんな大好き! NeuroCrowDさん(http://dappleox.web.fc2.com/nova/NeuroCrowD/)掲載のシナリオ『RANDOM SCENARIO PACK vol.1』からバンドものシナリオを遊びました。

シナリオタイトル:ロック・ユー! システム:NOVA-X RL:コバヤシ

浅間忍さん:”ウォール”:22才男性:カゼ◎●コモン、チャクラ 自己主張の薄いライブハウスのバイトであり、単車をぶん回すこととケンカ以外に楽しみがない青年。エキストラとして聞くだけだったロックンロールに魂を揺さぶられ、ついにベースを握る日が来た。選んだ理由は『弦が少なくて簡単そうだったから』
二次元くん:”音楽の旅人(ミュージック・フロム・アウタースペース)”ワタリ・カイト:25才男性:エトランゼ=エトランゼ◎カブキ● 音楽がフィジカルなエネルギーに変化してしまう異世界からやってきた、凄腕のギタリスト。ただ心を揺さぶるだけで奇跡も起こせないニューロエイジの音楽に、失ってしまった原点を見出している。

これにボーカルのカレン・スカーレット、熱い魂を目覚めさせたドロイド・ドラムボーイを加えたフォーピースバンド”ホイール・オブ・フォーチュン”が、今回伝説となったバンドだ! バンド名の由来は、ニューロデッキの導きだ!
今回のシナリオは、シナリオクラフトに似た感じの作りになっておりまして。ミドルフェイズのイベントがランダムで、色々劇的な波風がバンドに襲い掛かってきて、それをくぐり抜ける中でソウルとテクニックを身に着け、見知らぬ連中がバンドになっていく物語を遊ぶ、という趣向です。

省力化と熱量のバランスがなかなか上手く取れているビルドで、ぶっちゃけ『俺もパクんべ、そのために一回遊ぶべ』と立卓してみたのですが、想定を遥かに超えて面白く、熱く盛り上がりました。いやー、マジいいシナリオなんでみんな遊んでください。
今回良いセッションになったのは、まず事前のマインドセットが巧くいったこと、ミドルを軽量化&ハーフオート化してあるということは、PLサイドがシナリオ運営に積極的に噛み付いて、アイデアや要望をどしどし出してもらったほうがよく回る、ということです。
なので、そこら辺の特殊な構造をしっかり周知し、積極的にPLのアイデアを拾い上げていく方向で運営しました。PLも非常に積極的にゲームに参加してくれて、とてもおもしろかった。適当言ってたはずのネタが繋ぎ合わされ、まるで筋書きがあるかのような必然性でシーンが生まれていく体験は、正にアドリブの妙味という風情でした。
また最初から『バンドをやるシナリオだ』ということをしっかり伝え、音楽やバンド活動へのリスペクトを全面に出したプレイになったのも、とても良かったです。どんなシナリオでもリスペクトは大事ですが、特定のテーマやモチーフがある場合は特に重要です。自分の中にある熱意や好意をしっかり掻き立て、ロールプレイやキャラメイクに反映してくれた結果、勢いと必然性のあるセッションになりました。

今回はキャラ提出段階でRLサイドからの縛りがゆるく、想像力を転がすスペースがたくさんあるシナリオ。それは逆を返せばどう立ち回っていいか惑うってことでもあるのですが、PLはお互いの顔を見て、自分のキャラクターやゲスト、シナリオ自体にしっかりと向き合ったロールを返してくれました。とても助かったし、面白かったです。
やっぱ『バンド』をやるシナリオである以上、『バンドになること』『音楽をやること』に何らか特別な希望を持ち、それをセッションの中で追い求めていくよう立ち回ることが、とても大事だな、と思いました。シナリオテーマとキャラのクエストが重なっていると、やっぱ速度が出るね。
PLの熱意に煽られる形で、自分も色々寝言を吐き出す形に。元々アドリブ大好き人間なので、この緩い形式はスタイルと噛み合っていたようです。PLも唐突なネタを上手く拾い上げて広げてくれて、いいシーンが連続する素晴らしいセッションとなりました。
シナリオには何も描いてないんだけども、凄くヴィジュアルが浮かぶ収まりのいいシーンが上手く繋がって、一遍の映画のようなセッションになりました。全てのシーンが有機的に絡み合い、物語的な意味が立ち上がってくるプレイになって、非常に満足です。

というわけで、とっても面白いセッションでした。この形式は良い、凄く良いです。(唐突な双葉アリア化)今後もバリバリパクって、自作シナリオを作ってみたい気持ちになった! 同卓していただいた方、ありがとうございました。良いセッションでした。