ゆるキャン△を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
かくして女はキャンプと出会った! かくして女は女と出会った!
野クルでの緩い学内テント張りしたり、しまりんのソロキャンプを豊かに描いたり。色んなキャンプの形と価値を、しっとりと賞揚する語り口がとても良い感じ。このままゆったり、色んな在り方を肯定していって欲しい
というわけで、ゆるキャン△第2話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
女と女が出会っちまった第1話に続き、どう運ぶかと思っていたが、リンちゃんの孤高(なんだけど色んな所に接触してる)生き方と、なでしこの感情爆走街道はそこまで交わらず、穏やかに接触する感じで進んでいた。
どっちかに引っ張る展開かと思っていたが。
しかし実際丁寧に描かれてみると、ソロとグループ、両方が持つ個性や善さがじわじわと浮き彫りになって、作品世界に多様性が溢れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
この『色んな連中がいて、良いじゃないか…』という穏やかな肯定の目線が、冬を舞台とした世界としっくりマッチして、非常に良い。
そう、色々あって良いのだ。
野クルもリンちゃんも、今回両方テントを張る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
片や校庭の片隅でワイワイ騒ぎつつ、安モンのポールは折れる下手くそ設営。
片や手慣れたソロキャンパーが、手際よくいい道具をあっさり仕上げる。
巧拙の違い、人数の多少はあっても、それは両方楽しそうだ。同じことをすることで、別の輝きが見える。
対照で価値観の奥行きを出していくスタイルは、『犬』の使い方からも見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
キャンプ場にも柴犬がいて、斎藤さんの温い自室にもチワワがいる。離れていてもLINEで繋がっていて、孤高のようでいてリンちゃんは結構ノリがいい。キャンプをしてもしなくても人生は楽しく、犬は可愛い。
そういう穏やかな肯定が、色んな共通点と差異点を映像に埋め込んで静かに使っていく語り口に満ちていて、凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
そして作中最大の『犬』は勿論、リンちゃんが目に入るなり猛ダッシュのなでしこである。ガラス認識出来ない辺り、完全に駄犬。かわいい。
感情表現がストレートかつパワフルなので、なでしこ→リンへの想いが目立つけども、リンちゃんもふとしたタイミングでなでしこの事を思い、偶然の出会いを反芻する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
ベタベタ一緒にいなくても、想いは繋がってまた離れて、優しさが幾度も出会いを連れてきてくれる。その感情の温度と深度が良い。
クールな一匹狼と思わせておいて、リンちゃんは結構ユーモアのセンスがあり、心を許した相手との距離感が近い。風景を楽しみ、自然を堪能する豊かさがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
ここら辺の印象の作り方も、丁寧でとても良かった。じんわり魅力的に感じられるキャラ描写は、やっぱ良いものだ。
態度にはあんま出さないけども、リンちゃんなりに目的意識をもって、キャンプ活動をステップアップさせている描写も良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
今度はカレーめんから一歩進んで自炊! と意気込んでも、なかなか上手く行かない。でもまぁ、それも良いか…と思った所で、なでしこがネギ背負ってやってくる。
ソロの孤高の楽しさも、みんなでキャンプして新しい楽しみを見つけるのも、両方良いことだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
そこら辺の下ごしらえを丁寧にやってくれる斎藤さんが、あまりにもデキた女過ぎてビビる。リンちゃんが素敵な子だから、友だちが増えてほしいんだね…優しい女だね…(おせっかいガールに弱いボーイ)
リンちゃんは『うぇー』って言ってたけど、テントの修理は彼女が優秀なソロキャンパーだからこそ出てきた知識。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
それが斎藤さんを通じて野クルに届き、なでしこに届き、やってみたかった自炊がリンちゃんのもとに帰ってくる展開が、俺は優しくて好きだ。
巡る真心、ええこっちゃやな。
野クルのメンバーも適度におバカで可愛らしく、ワチャワチャした賑やかさに満ちていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
部室の狭さがある意味テントっぽくて、狭い空間を同じくする温もり、親密な感じを際立たせているのは、狙ってやっているのだろうか。コンパクトで穏やかな気持ちよさは、部室でも野外でも共通だ。
野クルの連中もド素人なでしこに負けず劣らずの部屋キャンパーっぽいが、そこに卑屈にならず、ゆるーく楽しんでいる様子が良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
リンちゃんみたいに手際よく、機材も整えてしっかりキャンプするのは、とっても良い。自然は静謐な魅力に満ちて、空気は澄んで心地よい。
でもそれと同じくらい、あーだーこーだ騒ぎながら校庭でテント張って、ポールぶっ壊すのも楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
どちらかを貶めず、両方を盛り上げる描き方がそう語っていて、その公平な多様さがとても良いな、と思った。
そして交わった運命は、お互いの領分をはみ出してジワジワ染み込んでいくだろう。
野クルの連中がリンちゃんから学んだり、自前で成長したり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
あるいはリンちゃんがソロ以外のキャンプの楽しみを覚えたり、ソロの楽しさを相変わらず堪能したり。
変化することの楽しさ、変わらないことの価値を両方大事に、出会えた幸せをほっこり描いてくれると、本当にいいなぁ、と思う。
個人的な好みの話をすると、このアニメ衣装がコロコロ変わるし、女の子の着てる服モコモコしてるし、頻繁にジャージ着てくれるし、最の高ですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
今後もモコモコモコモコ着膨れして、暖かく冬キャンプして欲しい。この時期に放送できたのは強いなぁ…視聴者の皮膚感覚と、作中の空気がシンクロしとる
そんなわけで、すれ違いつつ交わる孤高と友誼、それぞれの輝きを大事に運んでくれるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
何かひとつだけが正しいと描くより、色んな楽しさがあるって描くほうが多分難しいし、面白い。そういう語り口に挑戦し、成功してくれていることがなんだか嬉しくて、いいアニメだなぁと思いました
リンちゃんさん好き好き人間斎藤の橋渡しにより、再度メシで繋がりそうなリンちゃんとなでしこ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月12日
彼女たちの道が交わることで生まれる幸せがどんな形なのかは、来週タップリ見れそうです。それぞれの楽しさをしっかり描いた後に、それとは別の新しい喜びを描く。堅実で優れた筆だなぁ。来週も楽しみ。