衛宮さんちの今日のごはん を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
エプロンボーイが今日も征く! 異常な丁寧さで、メシと団欒がある平凡な日々を描き続けるアニメーション、一ヶ月ぶりの第2話。
今週はランサーをゲストに、鮭のホイル焼きをモリモリ食べる回。出てくるキャラ軒並み可愛くて、とても良かった。
というわけで、UFOが一月おきに12分、丹精込めて丁寧に作るアニメも二話目である。作品内部での食品の扱いと、この作品に対するUFOの扱いに似通ったものを感じるのは、なんか面白いな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
第1話で感じた強みは相変わらずブンブンブン回ってて、穏やかなのに圧のある仕上がりだった。
絵柄や色彩はファンシーで可愛らしいのだが、仕草や作画のディテールはとても細かい。ランサーも八重歯が可愛らしいのに、みっしり肉がついてデカい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
でもそれが柔らかい世界で浮かび上がっていなくて、大型犬のような可愛げになっている。ついでにセイバーのチビッ子っぷりも良く分かる。
ほんと~にこのアニメは、セイバーさんを可愛らしく可愛らしく描いてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
キャラ記号としては感謝のないグルマンにされがちな所を、一口一口感謝しつつ丁寧にたくさん食べる美食家であると、橋を操る仕草、コメを食む動きから茶ンと見せてくれる。
さり気なく挟み込まれた、洗濯物を丁寧にたたむシーン。あれがあることで、セイバーが家族として役割を持って衛宮家に馴染んでいることが、スッと入ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
そういうシーンの取捨選択、さり気なさがとても良い。地味ながら滋味に満ちてて、ほっこりした雰囲気を細やかさが支えている。
それは話のメインである食材・食品を描く筆でも同じで、塩を降って鮭の臭みを出す丁寧な下ごしらえシーンの、キッチンペーパーの柔らかい使い方に感服する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
一つ一つの手順を疎かにしないことが、普通だけど特別美味しいご飯ができる。リアルな仕草をファンシーな画風と馴染ませる努力も同じだろう。
丁寧なのは料理描写だけではなく、買い物シーンも細やかだった。ランサーが商品とお金を丁寧に受け渡しする様子に、彼が人間としての生活、手に入れた仕事を乱雑に生きていないことが、透けて見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
本編の修羅界から離れた理想郷ではあるのだが、彼はそういう風に生きそうだ、という納得がある。
そこら辺は、正史の中にhollow ataraxiaがあるから、生まれる納得でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
あり得るはずのない、夢の集積体。聖杯戦争から抜け出し繰り返される、平和な日常。
あれは破綻を約束された夢だったわけだが、それが続いて欲しいと思える優しい嘘でもあった。その延長線上に、この理想郷がある。
Stay Nightの時点で、日常描写に不思議なホッコリ力があって、それがぶっ壊れるからこそ守りたいと思える、現代伝奇の背骨にもなっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
この一見異質なスピンオフは、Fateが本来持っている『日常』の力を素直に、非常に丁寧かつパワフルに延長したものと言えるのではないか。
そんな気分になる、いつもどうりの第二話であった。あえてお金の話してる所が、彼らの日常を手の届く範囲に近づける仕事をしてて、凄く良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
賢く節約しつつ、手間と工夫で美味しいご飯を創る。幸福な食経験をみんなで共有して、関係が深まる。そういう何気ない努力を、あの場にいる連中はしてる。
それはとっても当たり前で、難しくて、良いことなのだなぁとしみじみ思える、良いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
徹底的に作り込みつつ、『アニメっぽさ』を残して可愛く仕上げるトータル・バランスの良さは、本当に凄いなぁ。月一になるのもしょうがないと思う。来月も楽しみだ。