ポプテピピックを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
折り返しが見えてきて、視聴者が序盤のブッコミにもなれ(きてしまっ)た前衛アニメ。ホントリアルタイムで見れて良かったと思う。ソーシャルメディアでバズったり受容されたり、『スペネコパート長くてパンチ弱くね?』とか言われるまでになるのを、キッチリ観測できるから。
ネタ自体は自称するように『ぶっちぎりのクソアニメ』であり、作品内部のネタ(どう見ても平八な人が、どう聞いても鉄拳7メインテーマなEDMを引っさげて登場する)、作品外部の受容と拒絶含めた文脈ソースで絡めて食べるアニメなのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
あんまアニメ見ない友人から『どこが面白かったではなく、どこがつまらないのかがわからない』と言われたこのアニメ、配置的には非常にハイ・コンテキストで、良いも悪いも文脈依拠の部分がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
短く手早くネタを投げて、スピーディに焼き尽くして次に移る文脈焼畑農法がしっくり来るのも納得。
絵柄的にも劇薬なAC部が『癒やし』などと言われている現状、みんな(少なくとも僕の観測範囲内)ポプテアニメに慣れてきている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
普通のアニメに出会ったら最初にやる、物語構造の確認とか、クリエーターごとの特色解析とか、ようやく目が行くようになっている。
それはつまり、ぶっちぎりのクソアニメを二回繰り返して、ショックで判断停止に追い込み、そこからの回復を求めてSNSで情報交換してバズる時代が終わりつつある、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
それは濃口の前衛を攻め続けて、それを刷新し続ける方向には行かなかった時点である意味確定だ。
前衛は常に、手法とパターンを捨て続けないと成立しない。文脈を焼き続けるこのアニメは、前衛を装いつつ非常に怜悧な計算と配慮、丁寧さで仕上げられた『普通のアニメ』だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
ファースト・インパクトの波紋がそろそろ消えるタイミング。多くの人が、そのことを感じ始めているのかもしれない。
これは初手から分かっていたことで、何らかの形でパターンを変えないと新しい風は吹かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
別に吹かすつもりはないのかもしれないが、フリでも前衛に座ってしまった以上、『最初に出会ったワケのわからなさ』がずっと続かないと、ジャンキーたちには薬理耐性がつく。強いドラッグならなおさらだ。
SNS時代の速度は、あっという間にウケる順風でもあり、ネタの消費が加速する逆風でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
話のネタになることでウケていたこのアニメが、絡め取られつつあるパターンと愛着。世紀のクソアニメには、二段目のロケット切り離しが必要なタイミングなのかもしれない。
そんなことを、ワリとフツーの感想が並ぶTLを見ながら思った。人間、どんなものにもパターン認識を作って、処理を効率化するもんなんだなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
今後どういう話が来るかは、制作側が自作をどう見ていて、どうなりたいかの表明になると思う。おんなじ感じでおんなじ風に作るなら、そう受けて欲しい、と
ここでまたとんでもない爆弾を投げてくるなら、前衛であることへの願いみたいなもんがギラギラしている、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
僕は後者のほうが、ヤッパ面白いかなぁ。せっかくいい具合にキテるんで、新しいものを見たい。そういう貪欲で無責任な消費欲求に答え続けるのが、控えめに言って地獄なのも判るが。
でもま、その蕩尽のど真ん中に勝負かけに行ったのはこの作品自体なので、フレーム自体がぶっ壊れるくらいガンガンに加速して欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
そこに行くに冷静な計算と、内側から発する熱気と狂気が両立しないとダメだとは思うが。そして内側にあるものは、外側に表現されないと見えない。
ポプテが真実『クソアニメ』として、結構な数の人を乗せて走りきれるか。なかなか難しいコーナーに来たなぁ、と感じる回でした。スペネコ持ちすぎだから、もっとサクサク行け!(無責任な本音)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
あ、後半の二大童貞声夢の共演は最高でした。やっぱ下野の童貞力はすげーよ梶くんも…。
追記 俺は『まぁ女と女がいればそれでいいよ』とか真顔でのたまうクソユリ厨にはなりたくねーんだ!(ゾンビに噛まれた人の顔で)
ポプテ追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月10日
パターン化されてきた慣れ/愛着/飽きに色々言いつつ、ポプピピの間に環状のインパルスが走るシーンは延々繰り返してくれて構わないあたり、人間はダブルスタンダードで生きる動物である。
「ピピピッピ…」に漂う『お前だけは別』感はマジで凄い。今後もアゲていこう!